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こんにちは。やまもとです。
今月のブログは、自分の特性を知ると、仕事でも
プライベートでも、悩まずに活き活きと活躍できる
よというススメです。
みなさんは「自分の特性 = 性格や、得意なこと、
不得意なこと、やっていて楽しいこと、やり続ける
のが苦手なこと」を、自身で理解していますか?
僕はいま42歳ですが、自分の特性をわりと理解
できている方だと思います。
自身の特性のなかでも、特に自覚の強いものを
ピックアップすると、
- 人見知りで、多くの人との人付き合いは苦手
- 強くこだわりを持って、突き詰めるのが苦手
- 深く考え抜くのが苦手
- 負けず嫌い
という感じです。
人は成長していくものですし、自身で強く認識しす
ぎるのはどうか......という思いは無くはないですが、
割り切って自覚している方が、案外良いことが多い
気がしています。
苦手なことを頑張り続けて、やっぱりできないなぁ
っていうのは辛いですからね。
得意なことを、上手にやっている方が、満たされます。
さて、自身の特性について挙げましたが、上記は
すべて「苦手 = 負」側の特性です。
なんとなく書きはじめたら、負がすんなりと出て
きました(苦笑)
ただ、僕としては、ものごとはすべて表から見るか、
裏から見るか、ということだと認識していますので
上記の「苦手」は
- 人見知りで、多くの人との人付き合いは苦手 = 少数の人と親密な関係を築ける
- 強くこだわりを持って、突き詰めるのが苦手 = 様々な知識や技術に、広く関われる
- 深く考え抜くのが苦手 = とにかく動き出しが軽やか
- 負けず嫌い = 負けないために努力するし、努力の価値を知っている
こんな風に、すべて僕の良い方の特性にも、そのまま
通じています。
すべての物事は、どちらから見るかという主観に
大きく依存していますからね。
僕も若い頃は、この「裏返しの考え」が持てず、
例えば、前職時代の2か月に1回の店長会議の時には
人が多く集まるところでは委縮し、うまくみんなと
関われず「自分はダメだ」と、いつも落ち込んだり
していました。
また、インテリアに詳しい同期に囲まれていました
から、みんなの深いこだわりと知識に、これまた
「俺はダメだ」と、強い劣等感を抱いていました。
その割には、負けず嫌いなため、人に「できない」
と思われるのが苦痛で、人に対して、攻撃的な一面を
強く出していたことも深く自覚しています。
つまりは、自分の悪い点をことさらフィーチャーし、
「自分はなんてダメなんだ」と落ち込み、その性格
を変えようとするも、うまくいかず、また落ち込む
という負のループを繰り返していたと思います。
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ただ、この負のループを抜けだすきっかけは、
まさにその反対の「自身の良い特性」が見え始めた
ことにあったと思います。
大学を卒業して入社したライフスタイルブランドが
閉鎖になり、次に就職したWebの制作会社。
そこで、働きながらWebの勉強をして、1年半後には
今の会社を起こすわけですが、このIT会社でのこと。
Webの知識なんてほぼ0の状態でスタートでしたが、
一緒に働くプロの先輩方に必死にくらいつこうと
懸命に勉強していました。
前職は、店舗での接客業でしたので、パソコンを
使ってのデスクワークなんて生まれてはじめてです。
ただ、興味をもったことに、なんでも軽やかに挑戦
していくのは、僕の「こだわりのなさ」ゆえの
特性です。
Webサイトを作るのに必要な知識は全部知りたくて、
周りにデザイナーやプログラマーやディレクターなど
たくさんのITのプロがいる中で、多くの刺激を受け、
Webに関わる知識を、広くタッチしていきました。
それこそ、こだわりのある人は「僕はデザイナーだ
から、デザインを誰よりも上手になる」であったり、
「私は、プログラマーだから、それ以外は知らなく
ていい」という、職人気質の方も多いと思います。
その中で、僕は、すべての知識にアプローチして
いきたい、見るからに雑食タイプの性格でした。
だからこそ、ディレクターの本職である、サイト構築
の知識以外に、自分でプログラムを学び、デザインを
学び、薄いながらも、すべての知識を網羅的に勉強
していきました。
そして、職場で、デザインならこのデザイナー、
プログラミングならこのプログラマー、といった
感じで、自分が質問しやすい人の席に行っては、
その人に張り付き、自分の作ったサイトを見てもらっ
たり、アドバイスをもらったりし続けました。
当時の社内は、多くのITのプロが在籍していました
ので、本当に良い学び場だったと感謝しています。
また、職場のITのプロたちは、よくこんなことを
言っていました。
「その気になれば、こんなサイトも作れる。」
「こんな技術を、僕は持っている。」
プロですから、やろうと思えば、ショッピングサイト
も作れるし、新しいサービスも生み出せるという
ことを言う人が多くいました。
ただ、蓋を開けてみれば、最後まで誰もやりませんでした。
「やれるけど、口だけでちっともやらない。」
これは、本当に多くの人が持っている「負の特性」です。
やれるけど、やらない。ではないのです。
最初から、やる気がないのです。
(ただ、本人はそんな特性を自身では理解していませんが)
僕は、こういう人には、心底がっかりします。
ここにおいても、僕は違う特性を持っていました。
とにかく「すぐやる」のです。
拙くても、ダサくても、先が見えてなくても、
とにもかくにも、僕はやらないと気が済みません。
実の話、こだわりがなく、思慮が浅いからこそ、
今の会社を起業でき、それがこの場にもつながって
います。
なんといっても、今の会社は当初月50万円しか売上
がないのにも関わらず、仲間と2人で立ち上げたの
ですから。
月50万円の売上では、手取りは一人1万円くらいも
ないくらいだったと思います。
ただ、僕ともうひとりのメンバーは、そのあたりは
まったく考えてませんでした。
「楽しそうだし、やりたいから、やろう」
これだけでした。
こんなアバウトな特性を持っているのは、なかなか
いないでしょう(笑)。
いま思えば無謀ですが、僕らしくもあり、周りには
この道を進むパワーはなかっただろうとも思います。
(企業家とかにはわりとよく耳にする話ですね)
つまりは、自分の「負の特性の裏側」である
- 人見知りで、多くの人との人付き合いは苦手 = 少数の人と親密な関係を築ける = 親密な人からどんどん吸収する
- 強くこだわりを持って、突き詰めるのが苦手 = 様々な知識や技術に、広く関われる = 必要な知識を網羅的にアプローチ
- 深く考え抜くのが苦手 = とにかく動き出しが軽やか = 最初の一歩を踏み出せる楽観性
- 負けず嫌い = 努力するし、努力の価値を知っている = 努力をいまも絶やさない
という性格のおかげで、今の人生につながっている
ことを、自身で深く理解しています。
だからこそ、負の部分について、今はあっけらかん
と「僕はできない」と言っています。
- たくさんの人と仲良くなるのは苦手ですから、無理に交際関係を広く保とうとしません。
- 強いこだわりは無いですから、バイイングなどのセンスを強く求められる仕事は、僕はしません。
- 考え抜くのも苦手ですから、次々に施策を打ち出し、世に問いながら、答えを探します。
- 負けず嫌いですので、時にSっ気が強く出すぎて、周りを困惑させてしましがちですが、それ以上にしあわせを与える努力を惜しみません。
こんな風に、僕はできないことを公言しています。
だからこそ、周りも理解してくれていますし、
それぞれの役割も認識してくれていると思います。
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僕は、こんな風に自身のダメな部分の特性を認識し、
得意なことを伸ばすことに専念しています。
ただ、若いうちは、僕の様に自信をしっかり認識で
きないことも多いと思います。
僕もそうでしたから。
ただ、このブログを読んでくれた方で、共感を得て
いただいた方は、この機会に、自分の特性を改めて
振り返ってもらえればと思います。
苦手なことを頑張っても、普通くらいにしかなりません。
得意なことを頑張れば、ほかの人にはない良さを
発揮できる可能性が高いと思います。
苦手なことがあるのは、別に恥ずかしいことでは
ありません。
僕はいつも野球に例えるのですが、周りに求められ
ながら、楽しく過ごすためには、別に自分がその
ゲームの主役であるピッチャーじゃなくても良いのです。
キャッチャーでも、レフトでも、ときにはベンチで
も、マネージャーでも、みんながいるからこそ、
成り立つのです。
自分が気持ちよく、その場所で輝くためには、
自分の特性を知って、自分が輝きやすい場所に
いて、自分の特性を活かして、みんなに貢献して
いれば、みんなが大切にしてくれると思います。
うちの会社でも、ときどき将来の方向に悩んでいた
り、仕事がフィットしていないメンバーがいます。
そんなとき僕はいつも「この子の特性に向く仕事が
きっとあるはず。その方が、本人も活き活きと働い
てみんなに貢献できるし、周りも感謝してくれる
だろうな。」と思います。
人は良いところと、悪いところと両方を持っています。
出来る限り多くのメンバーが、自分の特性を知って、
活き活きと活躍できる職場にしていきたい。
そういう仕組みを作っていこう。
そう思っている、今日この頃です。
最後に改めて言いますが、別に今回のブログの内容
は、仕事だけのことではありません。
みんなそれぞれ大変な毎日の中で、自身の価値を
見失いそうになることもあると思います。
でも、だいじょうぶ。
一生懸命に自分のできることを頑張って、関わる人
に真摯に優しく接していれば、何ができなくても、
きっとそこに居場所はあるし、まわりもあなたを
大切にしてくれます。
人生は一時の成功・不成功ではなく、長くたゆみな
がら繰り返すものですから、今ぼくが誰かを助けて
いれば、いつか僕が困ったときには誰かが僕を助け
てくれるだろうと信じています。
情けは人の為ならず ですね。
今は僕にはパワーがありますから、僕のまわりの人
ならば、できるかぎり力になろうと思います。
では、また来月に。