デザインは、サービスの翻訳者だと思っています。
システムが持つ機能的な価値を、ユーザーが「いいな」「使ってみたい」と感じる感情の価値へ変えていく。
それが、私たち「イーベ!」のデザインチームが大切にしている役割です。
今回並べたクリエイティブたちは、私たちが日々向き合っている「翻訳」の形が、ひとつじゃないことをよく表しています。
「信頼」と「体温」を、使い分ける
左側のチラシで伝えているのは、しっかりとした「信頼と実績」。
「12万件」「1132万人」といった数字という事実を、ビジネスシーンに合う整理されたレイアウトで表現しています。
主催者の方に「ここなら安心して任せられる」と感じてもらうための、どっしりとしたデザインです。
一方、右上のバナーは**「体温」と「親しみやすさ」**を意識しています。
管理システムは、どうしても無機質な印象になりがち。
だからこそ、やわらかいイラストや色使いで「これなら自分にも使えそう」「ちょっと相談してみようかな」そんな気持ちのハードルを下げることを大切にしました。
さらに、右下のキャンペーンバナーでは、一瞬で目に留まる**「瞬発力」**を重視しています。
ひとつのブランドの中に、これだけ振り幅のあるトーン&マナーがあるのは、
デザインを“飾り”ではなく、
「誰に、何を届けるか」を考え抜いた結果だからだと私たちは考えています。
戦略としてのクリエイティブ
私たちのチームに、決まった「作風」はありません。
あるのは、**このターゲットにとって一番伝わる表現は何だろう?**という問いだけ。
イベント主催者の不安を少しでも軽くしたい。
参加者のワクワクを、ちゃんと届けたい。
そのために、ロジカルに情報を整理することもあれば、
感情に寄り添う表現を選ぶこともあります。
カメレオンのように表情を変えながら、「イーベ!」というサービスの魅力を、いちばん良い形で届けていく。
その試行錯誤の過程こそが、この仕事の面白さです。
「イーベ!」というプロダクトを通して、デザインの可能性をもっと広げていく。
そんな多面的なクリエイティブに、一緒に向き合ってくれる新しい感性を待っています。