【創業35周年】「香水は高級品」という常識を覆し、日本のフレグランス市場を拡張したフィッツコーポレーションの軌跡と未来。
こんにちは!フィッツコーポレーション 広報の石原です。 2025年も残りわずかとなりましたね。今年はフィッツにとって、創業35周年という大きな節目の年でした!
私たちが創業した1990年(平成2年)からの35年間で、日本の香りの常識はガラッと変わりました。 今ではバラエティショップで気軽に香水が買えたり、その日の気分で香りを着替えたりするのが当たり前になりましたが、実は1990年代、香水は「百貨店」や「免税店」で買う特別なもの、という考え方が主流だったんです。
そんな時代に、今の『香りを日常的に楽しむカルチャー』が広まるきっかけを作り、市場を切り拓いてきたのが、私たちフィッツコーポレーションなんです。 今回は、35年間でフィッツが切り拓いてきたフレグランス文化と、ここから描いていくワクワクする未来についてお話しします!
数万円を数千円に、百貨店からバラエティショップへ。未開拓だった「カジュアルフレグランス市場」の創造。
35年前の日本において、香水は「日常的に使うもの」ではありませんでした。 当時は、香水といえば「高いもの」「免税店で買うもの」「海外のお土産でもらうもの」という認識が一般的で、気軽に手に取って楽しめる存在ではなかったんです。
そんな中、フィッツは「ファッションのように毎日変えられる、気軽に纏える、カジュアルにフレグランスを楽しむ文化を作りたい」と考えました。
そこで私たちは、それまで数万円するのが当たり前だった香水を、数千円という手に取りやすい価格で提供することに挑戦。販売チャネルも百貨店だけでなく、バラエティショップ等へと広げました。『ボディファンタジー』や『ジャンヌ・アルテス』など、華やかな香り立ちでありながら手軽に楽しめる海外ブランドを輸入し、全国のお店に並べることで、日本の若者たちに新しい香りの扉を開いたのです。
日本人ならではの感性に寄り添う「MADE IN JAPAN」の香水
海外と日本では、好まれる香りや纏う環境も異なります。そこで私たちは、海外ブランドの輸入だけでなく、日本人が纏いやすい香りのオリジナルフレグランスブランドも多数立ち上げてきました。
爽やかで清潔感のある『ライジングウェーブ』、せっけんの香りをふんわり楽しめる『レールデュサボン』、甘いのに爽やかな『ヴァシリーサ』など。これらは長く愛されるカジュアルフレグランスのロングセラー香水(私たちは胸を張って『名香』だと思っています!)として、多くのお客様にご愛用いただいております。
音楽、スポーツ、そして睡眠へ。あらゆるカルチャーを「香り」という言語で表現する、“翻訳者”としての挑戦。
私たちが担ってきたのは、単に香水を売ることではありません。香りという『言語』を使って、人々のライフスタイルや異なるカルチャーを翻訳し、新しい価値として届けることです。
例えば、「小さくて可愛いものが好き」「外出先でもサッと香らせたい」。そんなお客様の声に耳を傾け、スティック型練り香水『パフュームスティック』や、持ち運べるミニ香水『ミニモアパフューム』などの製品を市場に投入しました。これらは単に商品を売るだけでなく、「日本人が日常の中で、もっと気軽に香りを楽しめる環境を作りたい」という強い想いから生まれたものです。
さらに、アーティストや異業種とのコラボレーションを通じて、香りの可能性を広げることにも挑戦してきました。 本田圭佑さんやEXILE TAKAHIROさん、池田美優さん、Mrs. GREEN APPLEさんといったトップランナーたちとタッグを組み、彼らの持つ世界観を「香り」で表現。
また、「スポーツ×香り」をテーマにした『フィッツスポーツ』や、睡眠課題に特化したバスソルト『ネムス』の開発など、一見香りとは無関係に見える領域にもアプローチしました。
異なる文脈を掛け合わせ、香りという言語に翻訳して世の中に届ける。これこそが、「香りの翻訳者」であるフィッツの真骨頂であり、私たちが生み出し続ける新しい価値なのです。
売って終わりの「狩猟」ではなく、文化を育てる「農耕」を。道なき市場を切り拓く、フィッツの流儀。
私たちは35年間、ただ製品を作るだけでなく、まだ世の中にない「新しい市場」や「価値観」を切り拓くことに挑戦し続けてきました。
道なき場所に市場を作る上で、私たちが最も大切にしているのは「妥協のないものづくり」です。 たとえ低価格帯のカジュアルな商品であっても、一切の手を抜きません。「もっと原価を安くすればいい」という誘惑に負けず、「本当にこれでお客様の生活は豊かになるか?」「自分たちも心から欲しいと思えるか?」を常に問い続けています。
それは、一過性のブームで売って終わりの「狩猟型」ではなく、お客様と向き合い、種をまき、水をやるようにコツコツと市場という文化を育てていく「農耕型」の開拓こそが、フィッツの流儀だからです。
「安かろう悪かろう」を絶対に許さず、誠実に市場と向き合う。 この姿勢こそが、創業時から脈々と受け継がれているフィッツの開拓者としてのDNAなのです。
「フィッツが描く未来」
最後に、創業からフィッツの成長を見守ってきた取締役の青木さんに、これからの展望について聞きました。
「フィッツコーポレーションが100年後も、お客様から『社会に存在してほしい』と思っていただけるような会社を目指していきます。
激変する社会の中で、香りの持つ可能性はますます高まっています。これからは世代やジェンダーの枠を超え、フィッツコーポレーションを通じて楽しめる新しいライフスタイルの提案をより積極的に行っていきます。
そのために、『香りのプラットフォーマー』として香水にとどまらず香り商材全般へと視野を広げていきます。単に良いモノを作るだけでなく、香りを通して、人々の生活そのものを豊かにするような価値創造に挑戦し続けます。
そして、日本人が持つものづくりの素晴らしさを再発見し、今度は日本発の価値観や文化を世界へ届けていく。社員一人ひとりが自分らしく輝きながら、香りで世界をつなぐ会社を作り上げていきたいと考えています」
フィッツコーポレーションの挑戦に、終わりはありません。 35年前、道なき場所に市場を作ったときと同じように、これからも香りと人・社会に向き合い、さらなる市場拡大と文化の創造に挑み続けます。
「新しい市場・文化を自分の手で切り拓きたい」 「仕事を通じて、世の中の常識をポジティブに変えてみたい」
そんな熱い想いを持ったあなたと出会い、次のフィッツを共に創っていけることを楽しみにしています!