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「お金の地産地消」、今の時代だからこそ必要

<社長インタビュー>

前職について教えてください。

新卒で入社したPwCコンサルティングで会計システム(ERP)のシステムコンサルタント、ボストン・コンサルティング・グループで戦略コンサルタントに従事した後、事業会社へ転職しました。

GEやエス・エム・エスで、新規事業開発や事業責任者をしました。エス・エム・エスは看護師、薬剤師、栄養士、ケアマネージャー向けの人材紹介業や介護事業者向けの業務パッケージを展開している会社ですが、当時、マザーズ上場前後のタイミングで、経営陣の誠実で真面目な人柄に共感し、一緒に成長していく手応えを感じながら働くことができました。

看護師向けの人材ビジネス以外のサービスに従事しており、コミュニティサイトの運営や、出版会社や通信販売会社の買収、統合を担当していました。


転職のきっかけやフィノバレーに入社した動機は何ですか?

ボストン・コンサルティング・グループで同時期に働いていたこともあり、アイリッジの小田社長とはその時からの繋がりで、前職を退職する際に、声をかけてもらいました。

大企業では、色々なしがらみや制約、組織の壁、既存事業との整合性などによって、スピードが落ちたり止まってしまったりすることを、先んじて動くことで市場を制するような、いわゆるジャイアントキリングと言われるような戦い方に面白みを感じます。

これまでいわゆるイノベーションのジレンマに陥りがちなケースをたくさん見てきましたが、今はベンチャーならではの機動的な動きで、一歩でも先に行きたいと思っています。アイリッジは、経営に近い所で手触り感のある、つまり思考と行動のループが良い形でできる環境があるので、理想的ですね。

フィノバレーの事業内容について簡単にご説明けますか。

スマートフォンなどの端末と2次元バーコードを利用した電子決済サービスを基に、電子地域通貨のサービス基盤である電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を金融機関に提供しています。
利用者は、事前に金融機関の支店などでコインをスマホにチャージ。
店頭にある2次元バーコードをスマホで読み取り、金額を入力することで決済が完了します。現在では、飛騨信用組合の『さるぼぼコイン』と君津信用組合の『アクアコイン』の2通貨が発行されています。



電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」について          詳しく教えてください。

地域内でお金の循環を促す「お金の地産地消」を目的とした「電子地域通貨」を短期間で開始できる、 決済プラットフォームシステムです。スマートフォンアプリを使って、チャージから決済までを可能にします。

支払方法としては静的二次元コード読取方式を採用しており、店舗側は二次元コードを印刷したチラシを置くだけで導入が出来ます。初期投資や手間がかからず、キャッシュレスの浸透しにくい地方の小規模店舗でも導入しやすいのが特長です。

「MoneyEasy」の目的は地域の活性化です。
お金が地域内で循環することで、地元経済が活性化することを目指しています。
2次元コード決済を使ったキャッシュレスは、その手段の1つにすぎません。

「MoneyEasy」は、どのようにしてアイデアが着想され、開発が進められたのでしょうか。

親会社アイリッジの主力事業であるO2O(Online to Offline=アプリから実店舗への送客支援)の事業拡張の一つとして、店舗での決済まで支援できると良いのではないか、という話が出たのがフィンテック事業への取り組みの始まりです。
色々な実験的な試みを経て、2016年にバスの予約・支払い・乗車をスマホアプリで完結できる「BUSPAY」というサービスの提供が、アイリッジでのフィンテック事業で、初めての商用サービスとなりました。                                          ちょうどその頃に飛騨信用組合さんが地域通貨をご検討されているいうお話があって、ご縁があり取り組みにジョインさせていただき開発したのが電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」です。

電子地域通貨のメリットは何ですか。

地域限定で通貨を流通させることで都市部への資金流出を防ぎ、お金の地域内循環を図れることです。
紙の商品券などとは違い、印刷や流通コストを大幅に削減できます。
また、チャージ時にポイントの付与や有効期限を設定し、多く使ってもらうよう工夫することで地域の経済循環に貢献することができます。自金融機関との口座と連携させれば、店舗を運営する法人だけでなく、個人客を囲い込むことができます。さらに、店舗別の利用ポイントを付与、金融機関ごとの融資提案やキャンペーンといった情報やサービスの提供により、金融機関と取引先の双方にシナジーが見込まれます。現金を持ち歩かず地域で資金の流通・循環が進めば、個人、法人ともに消費行動が活性化していきます。フィノバレーの地域通貨は、それぞれの金融機関様と一緒に取り組み、それぞれの地域に応じて対応できる点が強みです。まさに、お金の域内循環であり、地域創生に直結します。今後は地域通貨の利用を増やすことで金融機関の地域創生にも貢献していきたいと考えています。

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