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DataOpsを進化させ、データエンジニアリングで日本のトップを目指したい!ナウキャストのデータエンジニア

こんにちは。Finatextホールディングス 広報担当、ミヤカワです。
Finatextグループのメンバーを紹介していく社員インタビュー。今回は、グループ内でビッグデータ事業を担う株式会社ナウキャストのデータエンジニア、隅田敦さんにお話をうかがいました!

隅田 敦 - 株式会社ナウキャスト データエンジニア/アナリティクスエンジニア 

東京大学経済学部経済学科にて計量経済学を専攻。経済現象の理解のためには高品質高頻度のデータが必要との想いから2018年よりナウキャストにてインターンを始める。エンジニアリング業務をこなす中で情報科学への関心が高まり、2019年よりFinatextグループの学費支援制度を利用して東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータサイエンス専攻に進学し、計算言語学/自然言語処理の研究を行う。2021年4月にナウキャスト入社。

「Garbage In, Garbage Out」問題に直接アプローチしたい

- よろしくお願いします!まずは隅田さんのお仕事について教えてください。

データ周りのことは大体何でもやっているのですが、キーワードとしては「データエンジニアリング」「データサイエンス」「アナリティクスエンジニア」などでしょうか。そもそもデータを用いてどのようなことを実現したいのか、どのようにシステムを設計すれば効率的かつ信頼性の高いデータ整備が実現できるかといったところから、実際にシステムを実装して運用したり、整備したデータから様々な分析を行ったりなど、幅広く担当しています。扱っているデータはクレジットカードデータがメインで、機関投資家などのお客様に企業分析に使っていただいています。同じチームのエンジニアは僕を入れて4人で、それとは別にアノテーション(データに付加的な情報を注記する作業)を担当するオペレーションチームが専任で2人おり、合計6人で担当プロジェクトのデータ分析をやっています。また、ナウキャスト共用のインフラや基盤システムの運用なども空き時間にちょこちょこやっています。

- どんな経緯でナウキャストに入社されたのですか?

学部時代は計量経済学を中心に経済学を学び、ゼミでは主に実証研究を行っていました。その過程で、データ分析のスキルと同じくらいデータの収集、整備、加工も重要であると考えるようになりました。「Garbage In, Garbage Out(ゴミを入れたら、ゴミが出てくる)」という格言通り、そもそもデータが無いとかデータの品質が低いようではデータ分析から価値を引き出すことは難しいのです。特に経済学は分野の性質上、分析したい事象についての大量かつ品質のよいデータが使いやすく整備されていることは稀です。そんな中、まさにその問題に直接アプローチできそうなナウキャストをたまたま目にして、インターン生としていくつかのプロジェクトに参加しているうちに、どんどん仕事が面白くなってそのまま就職してしまいました。

自律を前提とした自由度の高い働き方が、自分に合っていた

- ほかにも選択肢があったと思うのですが、なぜナウキャストに?

やはり自分が学生時代に感じていた課題とナウキャストのミッションが合致していたことが大きいです。POSデータやクレジットカードデータからは面白い知見がたくさん引き出せますし、経済やマーケティングという領域で、これほどインパクトのあるデータはほかに無いと思います。そんな有用なデータが物理的には存在しているのに使えない状態というのは、大げさでなく社会の損失だと思っています。

また、働きやすさも魅力でした。マイクロマネジメントではなく、一定の裁量のもとに高い自由度が確保されていると思います。その分自らを律する力が求められますが、自分の性格にはとてもマッチしていると思います。

- 「働きやすさ」って人によって感じ方が違うと思うのですが、隅田さんはナウキャストのどんなところに「働きやすさ」を感じますか?

僕はどちらかというと夜型人間なのですが、朝10時くらいに始業して適度に休憩を挟み夜10時くらいに帰ってもOKですし、脂が乗っている時は休日も働き、その分平日に休むことも可能です。特に入社してから昨年まで会社に学費を支援していただき大学院に通っていたので、働くタイミングの調整ができるのはありがたかったです。

マイクロマネジメントされない、というのは、基本的に自分で自分のタスク優先度を決められるということです。当然ながらメンバー間で認識のコンフリクトは頻発しますが、それは必要なことであり、その都度お互いに議論してすり合わせます。具体的には、会社単位で週に1度、チーム単位で2日に1度のミーティングがあり、その場で調整、交渉しています。スピード感を持って業務を進めていくためにも、その場で議論し意思決定することを重視しています。プロジェクト単位では、2週間ごとに次の2 週間で何をするかを決めるミーティングがあり、そこで議論した結果に基づいて各自がタスクに取り組みます。その間、誰かに管理されることはありません。

多くの工夫を取り入れて、データパイプラインで "Human in the loop"を実現

- ナウキャストでのデータエンジニアリングの特徴を1つ紹介するとしたら、どんなところでしょうか?

自分が担当している業務の影響も多分にあると思うのですが、"Human in the loop" を取り込んでいる点でしょうか。高速に高品質なアノテーションやマスタデータを整備するデータパイプライン業務は、手作業のみで行われることが多いですが、適切なテキスト処理やレポーティング機能を備えた内部システム、DevOpsの知見を取り入れた効率的なワークフローの確立といった多くの工夫を加えることで、"Human in the loop"を実現しています。ナウキャストはデータエンジニアリングがプロダクトそのものになる会社なので、予断なくこれを磨き、「データエンジニアリングが主役の会社」として日本でトップレベルの会社になりたいと個人的に思っています。

- 隅田さんが今チャレンジしていることを教えてください。

「データを開発する」という営みに対して、自分なりのフレームワークやベストプラクティスを見いだしたいと思っています。そのために業務を通して実践経験を積むことと、データ関連の技術書の輪読会などを通じて理論的理解を深めることの両面からアプローチしています。

また、僕はdatatech-jpというコミュニティに参加しているのですが、ナウキャストだけにとどまらず日本のデータエンジニアのコミュニティを盛り上げていきたいです。データエンジニアリングという領域は古いようで新しく、ウェブ開発などの分野と比べると、例えばデザインパターンやOps系のベストプラクティスがまだまだ蓄積されていないと感じています。この状況を打破するために、一つの会社に閉じずにコミュニティ内で議論を重ねたり最先端のトレンドについて知見交換したりできればと思っています。datatech-jp などのコミュニティや弊社の勉強会で、そうした交流を実現したいですね。

まだ確立されていないDataOpsの知見を、会社の垣根を越えて溜めていきたい

- 隅田さんにとって、データエンジニアリングの魅力って何でしょうか。

前述のように、フレームワークやベストプラクティスがまだまだ確立されていない分野なので、日々発見があり刺激を感じます。アプリケーションの開発やデータ分析において蓄積されてきた知見を応用しつつ、自ら創意工夫する楽しみがあります。

例えば、多くのソフトウェアエンジニアにとってはソースコードが最終的なアウトプットですが、僕たちの場合はデータが最終的なアウトプットになります。ソースコードのバージョン管理や品質管理については多くのベストプラクティスやツールが存在します。ではこれをデータに対してどうやるか、どういうワークフローを確立してどういうツールを開発すればよいのか、ということを考えている時間が楽しいですね。

2月17日に開催するデータエンジニアリングの勉強会DataOps Nightでも、このテーマについて話そうと思っています。ソフトウェアエンジニアリング一般において高品質かつ短いサイクルでデリバリーするベストプラクティスの集まりを指す「DevOps」という言葉がありますが、勉強会の名前にもなっている「DataOps」は、そのデータ版です。以前からある言葉ですが、かっちりとした定義があるわけでなくその言葉すら知らない人が多いと思います。日本語に訳されている技術書もほとんど無い状態ですが、日本にとどまらず人類レベルで知見を溜めていきたいです。

「真面目だけど面白い、優しいけど甘くはない」という絶妙なバランスが心地いい

- 最後に、ナウキャストの好きなところを教えてください。

全員が学びに貪欲なところが好きです。社内の雰囲気も研究室っぽいオタクの集まり感があって自分には心地がいいですね。真面目だけど面白い、優しいけど甘くはないという絶妙なバランスが実現されていると思います。「甘くはない」というのは、特にエンジニアの品質に対する妥協のなさに表れていると思います。会社の事業計画や目標設定に違和感があれば議論しますし、日常のオペレーションで効率が悪い点などがあればすぐに指摘して、議論して、直していける。「違う」と思ったら納得いくまで相手と議論します。体調やプロジェクトがしんどい時は素直に「しんどい」と漏らしますし、心理的安全性が高いということかもしれません。

- ところで、オフタイムはどう過ごされていますか?

オンラインFPSゲームのApexにドハマリしています。昔からオンラインFPS/TPSが好きで、中学校時代に廃人と化した経験から高校以降は控えていたのですが、最近また手を出してしまいました。昔からどのゲームでも遠距離から一方的にチクチクするいやらしい戦法が大好きで、自分の性格がよく出ていると思います。Apexではキャラクターはヒューズ、武器はランページが好みです。社内でもApex好きの仲間が何人かいるので。仕事終わりにボイチャで雑談・戦況報告しつつ一緒に対戦してます。「ジブ肉!!」「ワンダウンワンダウン!!」「やっべ別部隊!!」などと意味不明な文字列を発する僕を同居人は怪訝な目で見ていますが、気にせず精進しています!

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