多種多様な個性やカルチャーが交差するFIKAで、日々生まれる「予期せぬ出会い」にスポットを当てるインタビュー連載。今回は、白馬エリアでマネージャーを務める奥村兼人さんに話を伺いました。
小学校教員としてキャリアをスタートした奥村さんは、その後アメリカで子どもたちの学習支援に携わり、帰国後にFIKAの関連会社、ヤマアイクルーへ入社。現在は白馬エリアのマネージャーとして、複数の宿泊施設の運営や冬シーズンの大規模なチームマネジメントを担うほか、新規事業の立ち上げにも関わっています。
さまざまな経験を重ねながら、自分の可能性を少しずつ広げてきた奥村さん。これまでのキャリアの歩みとともに、白馬で働く魅力やこれから実現していきたい居場所への想いを伺いました。

「どこでも行きます!」──直感に導かれてたどり着いた、白馬という居場所
ー奥村さんは以前、都内の小学校で教員をされていたそうですね。どのような経緯でFIKAへ入社されたのですか?
奥村:小学校教員として2年間働いた後、アメリカへ渡り、現地の学校法人で1年半ほど勤務していました。日本へ帰国予定の子どもたちが授業についていけるよう、学習面をサポートする仕事をしていたんです。
その後、ビザの期限を迎えて日本へ戻ることになったとき、自然と思い浮かんだのが学生時代の経験でした。京都にあるホステルとカフェバーが併設された施設で4年間アルバイトをしていたことがあり、「いつか宿泊や飲食の仕事にも関わってみたい」という気持ちが心の中にずっと残っていたんです。
一方で、子どもと関わる仕事も続けたくて。そんな中で出会ったのがFIKAでした。宿泊や飲食だけではなく、キッズキャンプをはじめさまざまな事業を展開していることを知り、ここなら自分のやりたいことやこれまでの経験が全部つながるかもしれないと感じたんです。
ーFIKAで働いてみたいと思った決め手は何だったのでしょうか?
奥村:いちばん大きかったのは、会社のWebサイトを見たときの印象ですね。人との出会いを大切にしている空気感がサイト全体から伝わってきて、見ているだけでワクワクしたんですよ。「ここ、絶対に面白そうだな」って。
もともと僕は、人の話を聞いたり、その人の人生や経験に触れたりするのが好きなんですね。FIKAなら、クルー同士はもちろん、旅行者の方とも自然に出会いが生まれると感じました。
ーちなみに、白馬にはどのような経緯で就任することになったんですか?
奥村:面接のときに「どこで働きたいですか?」と聞かれて、どの拠点も面白そうだなと思っていたので、「どこでも行きます!」と伝えたら「じゃあ、白馬で」って(笑)。もともと僕は、先を見据えて計画的に決めるというより、その時々で「面白そう」「やってみたい」と感じたことに飛び込んでいくタイプなんですよ。
ー実際に白馬へ来てみてどうでしたか?
奥村:すごく居心地がいいですね。教員時代に東京で暮らしていたこともあるのですが、どこか忙しない感じがあってうまく馴染めなかったんです。その点、白馬は時間の流れがゆったりしていて、気持ちにも余裕を持って過ごせています。

ー素敵ですね。奥村さんが感じる白馬という土地の魅力はどこにありますか?
奥村:地元の方から土地や文化を聞くことができるうえ、移住者の多様なバックグラウンドも聞くことができることですね。思っていた以上に、本当にいろんな人と出会える場所だと思います。
多様なバックグラウンドや経験を持った人たちが集まっていて、何かきっかけがあると自然と会話が広がっていく。その空気感は、白馬ならではの面白さだなと感じています。
「自分はこういう泥臭い工夫が好きなんだな」──不便さの中で見つけた自分らしい働き方
ー白馬ではどのような仕事を任されているのですか?
奥村:白馬にある2つの大きなエリアのうち、片方のエリアの運営管理を担当しています。UNPLAN Village Hakubaなどの宿泊施設だけでなく、飲食店など4つの施設があり、それらの運営オペレーションの構築から、集客に関わるWebサイトや予約サイトの管理、さらには清掃やフロント対応までかなり幅広く見ています。
ー毎日いろんな施設を駆け回っているような状態ですか?
奥村:少し前までは、そんな感じでした(笑)。ただ最近は、クルーたちもできることが増えて現場を任せられるようになってきたので、全体管理や事業運営といったマネジメントに割く時間が増えています。
ー少しずつ、現場から経営寄りのマネジメントへシフトしているんですね。入社前に想像していた働き方とは、かなり違うのでは?
奥村:全然違いますね(笑)。入社前は、カフェのカウンターに立ったり、ホステルのレセプションをしたり、みたいな現場中心の働き方をイメージしていたので。
大好きな現場に立つ時間が少しずつ減っていくことへの寂しさというか、もっとお客さんと関わっていたいという気持ちは今でも少しあります。ただ、これだけ幅広い裁量を任せてもらえるのは本当にありがたいですし、すごく面白いです!
ーこれまでの仕事の中で、特に印象に残っていることはありますか?
奥村:「まさか自分がこんな仕事をやるとは思っていなかった」という経験は、どれも印象に残っていますね。
人が少ない環境なので、ある程度のことは自分たちでやってみる精神が自然と身についた気がします。たとえば以前、設備トラブルが起きて、業者さんと一緒に建物の地下へ入って修理対応をしたことがありました。そのときに「何が原因なんですか?」「どうやって直すんですか?」と質問しながら、修理の仕方を覚えていったんです。
そうすると、「こういうときはここを見ればいい」という知恵が身についていきますよね。実際、同じようなトラブルが起きたときに自分で対処できるようになっていて、「あ、直せた!」と思った瞬間はすごく気持ちよかったです。
白馬に来てから「自分はこういう泥臭い工夫が好きなんだな」と気づかされました。少し不便なくらいの環境で「どう工夫して暮らすか」を考えるのが好きなんだと思います。

「意外とのんびりしていられないんですよ」──5月からはじまる準備。海外クルーと迎える白馬の冬
ー冬のスキー・スノーボードシーズンになると、一気に海外クルーが増えるそうですね。
奥村:そうですね。冬以外のシーズンは、10以上ある施設を社員6〜7人と数名の清掃スタッフで運営していて、僕を含めた3人のマネージャーが全体を見ています。
それが12月から3月末頃になると、ワーキングホリデーで来る海外クルーが一気に増えるんです。全エリアで60〜70人規模、担当エリアだけでも30人を超えるので、人の巻き込み方はまったく別物になります。
ーそれだけの人数と連携しながら運営するためには、何が重要になってくるのでしょうか?
奥村:まずは事前準備ですね。実は5月の段階から、すでに次の冬に向けた採用を進めています。冬が終わったばかりなんですけど、意外とのんびりしていられないんですよ(笑)。
もうひとつ大切なのは、やっぱりコミュニケーションです。ワーキングホリデーで来る人たちは、「日本で働きたい」というより、「日本でしばらく暮らしたい」「長く滞在できる場所を見つけたい」という気持ちで来ている人も多いんです。
だからこそ、一人ひとりとしっかり話をして、お互いの期待値をすり合わせておくことが大事なんです。そこを怠ると、後になって「思っていたのと違った」ということにもなりかねないので、できるだけ対話する時間をつくるようにしています。
そのおかげか、「また来ました!」と翌年も戻ってきてくれる子がけっこういるんです。白馬という場所そのものを気に入ってくれているのもあると思いますし、僕たちの職場環境やコミュニティを好きになってくれているのかなと思うと、本当にありがたいですね。


「街の喫茶店みたいな場所にしたい」──地域の日常に溶け込む場を目指して
ーこれから挑戦してみたいことはありますか?
奥村:これまで宿泊部門を中心に経験を積んできたので、これからは別の分野にも挑戦しながら、もう少し視野を広げていきたいと思っています。
実は今夏にオープン予定の飲食店にも少しずつ関わりはじめていて。学生時代から興味のあった領域でもあるので、すごくワクワクしています。まずは無事に立ち上げて、しっかり軌道に乗せていきたいですね。
ーやりたかった領域へ、少しずつ近づいている感覚なんですね。
奥村:そうですね。ある程度仕事を任せてもらえるようになったからこそ、新しいことにも挑戦できるようになってきたのかなと思います。
新規事業は会社としての規模感も責任も大きいので、ハードルの高さを感じつつも、任せてもらえることへの嬉しさややりがいも大きいですね。
ただ一方で、今自分が担当している施設をもっとよくしたい気持ちもあって。正直、「自分の体がもう2、3個あればいいのに!」と思うこともあります(笑)。
「新しいことに挑戦したい」という思いと、「今あるものをさらに磨いていきたい」という思い。それぞれをどうやって折り合いをつけていくかも含めて、まだまだ模索しているところです。
ーこれから先、奥村さんが携わる施設をどんな場所にしていきたい、というイメージはありますか?
奥村:観光客の方はもちろんですが、地域の人たちが自然と集まれる場所をつくりたいですね。
イメージとしては、街の喫茶店みたいな場所です。近所のおじちゃんやおばちゃんがふらっと立ち寄って、少しおしゃべりをして帰っていくような。
宿泊施設や飲食店でありながら、地域の人たちの日常にも溶け込んでいる。そんな場所ができたらいいなと思っています。

(文:村上広大/編集:藤村侑加)
FIKAでは、事業を一緒に盛り上げてくれるメンバーを募集しています!
詳細は下記のリンクをご参照いただき、気になる方は気軽にお問い合わせくださいね。
\オープンポジション募集中!/
「自分の経験が活かせるかも」「ちょっと話を聞いてみたい」など、
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ下記リンクよりお気軽にお問い合わせください!