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学生諸君!

就活真っ只中の学生諸君!

就職先を選ぶとき、ホントのところ、何を重視していますか?!

たとえば、他でもない自分が必要とされる(例えば代々続く酒蔵の社長の息子である)なんて人がいたら、それは幸せですね。

フォード/テーラーシステムが確立されて以後、ホワイトカラーでもブルーカラーでも、現代の労働者の多くは代替可能な大衆労働者だというのが悲しい現実ですから、こういう人は幸せだと思います。ポイントは「他でもない自分」というところで、あなた以外の誰もあなたの代わりになることができない、そういう立場で仕事ができるというのは、仕事内容どうこうではなく、それはやはり幸せなことに違いないと思うのです。現在の日本では非常に少なくなっていますが、1950年代までは労働者の過半数を家業従事者が占めていて、親の跡を継ぐ形で就職する人は多かったのですから、たとえ今の生活水準からすれば貧しかったとしても、昔の労働者の方が今の労働者より幸せだったのではなかったかと、僕は思います。

でも現代の日本ではそういう恵まれた人はごくわずかになっていて(家業があったとしても風前の灯で跡を継がせたくない親も多い)、近頃よく聞くのが、安定(それなりの年収と退職金)とか休日数や福利厚生(プライベートの充実)を就活生が重視しているという話で、公務員志向が強くなっているとか。。

確かに戦後の人口ボーナス経済成長(人口が増えるときに伴う必然の経済成長)がバブル景気で終わってしまった今となっては、代替可能な大衆労働者であるなら致し方なし、と思うのかもしれませんが、だからといって、やりたいこととか、やりがいとか、そういうことはそこそこに、待遇を第一に考えるというのは、それはあまりに自分を不幸に導いてしまっています!

1日24時間、起きているのは16時間で、通勤時間も入れたらそのうち10時間以上を働いて過ごすわけで、意識を持って生きている時間の大半は働いていて、その時間が給料もらうために、しかも高度経済成長期みたいにウハウハするほどでもない給料をもらうために耐える時間として40年も50年も続くことを考えてみてください。

そりゃ、たとえ家族のためだったとしても、精神やむ人も、自殺する人も多くなりますし、たとえ余暇が充実していたとしても、余暇より働く時間の方がずっと長いわけですから、充実した人生とは言い難いのです!

働くことにやりがいを感じている人の方が少ないというのは、日本だけのことではありませんが、特に生真面目な日本人は自殺者や精神疾患が多いようです。

自殺するのは中小零細企業の社長オヤジじゃないの?と思ったあなた!それは間違っています!世界のトヨタのお膝元である豊田市は人口あたりの自殺率が日本一高い地域ですし、一部上場企業の社員の方から精神病んでいる人の割合が異常に高いという話もよく聞きます。あのまつりさんの自殺にしたって、世界の電通でのことですからね。

皆さんは、もし仮に、人より多い収入とか世間体とか出世とかを動機にして働き続けると、仕事でみじめな思いをしないとしても、いったいどんな大人になるか、イメージしたことありますか?

はたまた、そういうことじゃなくて、人を喜ばせたいとか、誰かの役に立ちたいとか、そういうことを動機にして働き続けると、どんな大人になるか、みなさんイメージしたことありますか?

みなさんはきっと、それぞれこんな大人になりたいな、というイメージを持っていると思うのですが、自分の就活とそのイメージって、ちゃんと整合していますか?

世間体が良くて安定した収入が得られるなら、仕事内容はなんだっていいと思っているのに、冒頭写真の左の人みたいにはなりたくないだなんて人がいたら、あなたの想像力はあまりに乏しい。左の人は、最高級に世間体が良い職について最高級に出世して最高級に安定した収入を得た人ですが、どんな人であるかは皆さんご存知の通りです。別に佐川元局長を例に挙げるまでもなく、ドラマや映画に登場する悪どく偉ぶってる大人たちは、本当にたくさんいるからドラマになるんであって、仕事の目的が自己保身である大人というのは本当に醜いものです。

僕は別に高い収入を臨のがいけないとか、世間体がいいのがいけないとか、そういう考えを持っているわけではなくて、そうではなく、収入とか世間体というものは、仕事の結果として後からついてくるものだということなんです。いい仕事をすれば、おのずと収入はよくなりますし、周りから認められるようになって自ずと世間体だって良くなります。中小企業に世間体の良さなんてあるのかよ?なんて思った学生さんもいるかもしれませんが、財閥系とか難関試験に合格しなければ付けない仕事なら世間体がいいとか信じているのはただの世間知らずで、まともな大人はそんなことで他人を判断したりしないです。

だからですね、学生諸君!

就職するなら、あなたが「いい仕事」ができると確信できる会社を選びなさい!

で、ですね、「いい仕事」というのは、結局のところ、あなたが没頭できる、あなたが楽しめる仕事なんです。冒頭写真の佐川元局長以外の人は、中小零細企業で働く大人で、人を喜ばせたいとか、誰かの役に立ちたいとか、そういうことを日々考えながら仕事を楽しんでいるから、地域での評判、つまり世間体もすこぶるいい大人なんですけれど、何かに怯えている佐川元局長と比べて、明らかに素敵に見えませんか?そして、もちろん、みなさん、繁盛しています。

だからですね、学生諸君!

やりたいことはそこそこにではなく、待遇はそこそこに、あなたが本当に楽しめる、没頭できる、多少きつくても乗り越えて楽しみたいと思える仕事ができるところを就職先として選びなさい!そうすれば、たとえ現代の労働者の多くが代替可能な大衆労働者であるとしても、いつかきっと、あなただけは、あなたでなくてはならない代替不可能な、素敵な労働者になれるのです。そして、収入だって世間体だって、ついてくるのです。

以上!


追伸:気を引くための、あえて姑息な上から目線の書き出し、お許しくださいませ(笑)

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