先日、行きつけのクラフトビールバーのメンバーたちと、宇都宮まで遊びに行ってきた。
きっかけは、お店の常連メンバーたち。
「店主の実家、宇都宮なんだよね」
「しかもスナックらしいよ」
「じゃあ行くしかなくない?」
……そんなノリで始まったらしい。
聞けば、すでに3年目。
いや、3年目て。
もう立派な恒例行事である。
しかも面白いのが、店主主催ではなく、常連メンバー主導。
そこに店主も「じゃあやるか」くらいのテンションで乗っかってくる。
この時点で、だいぶ良い。
当日は宇都宮駅前でクラフトビールイベントも開催されていて、昼からかなり賑わっていた。
外で飲むクラフトビール。
そりゃおいしい。
そして夜。
店主が用意してくれたマイクロバスで、みんなで実家へ移動。
しかも、参加者は20数人。
完全に大人の遠足である。
もはや「ちょっと飲みに行く」の規模ではない。
しかも運転するのは店主本人。
さらに後で聞いたら、この企画のためにマイクロバスを運転できる免許を取ったらしい。
本気度がすごい。
もはやクラフトビールバーの店主というより、
大人の遠足プロデューサーである。
到着すると、店主のご両親や近所の方まで集まっていて、料理もお酒もたくさん用意してくれていた。
そして始まる、スナックカラオケ大会。
もう完全に親戚の集まり。
初参加なのに、なぜか居心地が悪くない。
というか、普通に楽しい。
翌日もすごかった。
店主がマイクロバスでホテルまで迎えに来てくれて、そのまま観光ツアーへ。
道の駅うつのみや ろまんちっく村でクラフトビールを飲み、その後は日光方面まで案内してくれた。
ここまで来ると、
「行きつけのバーのイベント」なのか「社員旅行」なのか、だんだん分からなくなってくる。
最近はSNSもあるし、スマホの中だけなら知り合いは増えやすい。
でも今回あらためて思ったのは、
実際に会って、同じ場所で笑う時間ってやっぱり強いということ。
同じバスに乗って、同じ店で飲んで、同じカラオケで笑う。
それだけで、一気に距離が縮まる。
50代半ばにもなると、新しい友人って自然にはなかなか増えない。
仕事関係はある。
昔からの友人もいる。
でも、趣味を通じて新しいコミュニティに入るって、意外と勇気がいる。
正直、最初は少し緊張もしていた。
でも、好きなものが共通していると、年齢も職業もわりとどうでもよくなる。
クラフトビール好き。
それだけで普通に話せる。
これ、けっこうすごい。
しかも今回のお店だけじゃなく、他のクラフトビールバーやイベントでも、少しずつ知り合いが増えてきた。
「またどこかで飲みましょう」
から、本当に飲みに行くことも増えた。
大人になるほど、人間関係って固定されていくものだと思っていた。
でも実際は、趣味があると意外と世界はまだ広がる。
これはちょっと嬉しい発見だった。
「ちょっと行ってみるか」
その一歩で、こんな楽しい時間になることもある。
人生、まだわからない。
肩は上がらない日もあるけど、新しい友人は増える。
これは素直にうれしい。
趣味って、単に“好きなこと”じゃなくて、
人とつながる入口なんだなと思った。
オンラインでつながることも大事。
でも、たまにはリアルで会って、同じものを飲んで、くだらない話で笑う。
そういう時間が、思っている以上に生活を豊かにしてくれる。
…とはいえ、まさか常連発の企画で、店主の実家に行き、スナックで歌い、翌日までマイクロバス観光するとは思わなかった。
大人の遠足、だいぶ自由。