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【第一回エビリーアワード 受賞者インタビュー】「当然の結果ですね!」と言い切れるオーナーシップはどこから生まれたのか?

2023年4月に開催された、エビリーで活躍、貢献した人を讃えるエビリーアワード。

今回、優秀賞を受賞された、開発本部の栗原さんにインタビュー。

受賞を「当然の結果ですね!」と言い切れる、栗原さんの取り組みについてお話を伺いました。


プロフィール|栗原啓成 東京工業大学大学院卒。大学卒業後、株式会社日立製作所に入社。システムエンジニアとしてBtoB向けWEBサービスの運用・保守業務のほか、工場向けのアプリケーション開発を担当。その後、日本マイクロソフト株式会社にてAzure のサポートエンジニアとして Azure Monitor の製品サポート業務に従事。2021年12月より株式会社エビリー プロダクト開発本部 kamui tracker 開発部にてエンジニアとして活躍中。


プロダクトには愛が必要だ―。日立製作所・Microsoftを経たエンジニアがたどり着いた『開発に最も必要なコト』 | エンジニア
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https://www.wantedly.com/companies/eviry/post_articles/404250


―第一回エビリーアワード、優秀賞受賞おめでとうございます!今回の取り組み内容についてお聞かせいただけますでしょうか?


「僕が入社した当時、開発本部ではチーム単位ではなく、個々の力で頑張る時代が続いていました。しかし、大規模なトラブルが発生した際、個人で頑張るには難しい状況が発生しました。そこでスクラムを導入し、チームに浸透させた結果、入社当時課題と捉えていたことが解決に至ることができました」


―非常に素晴らしい取り組みを、サラッとお話いただいたので、ぜひ詳細を聴かせていただきたいのですが、トラブルが発生した当時、まずはどのようなところから手を付けていったのでしょうか?


「まずはトラブル対応のため、応急処置を続けながら根本となる原因追究を行っていきました。当時は僕と、別メンバーを含めた2名が担当していたのですが、チームメンバーの一部しか状況が把握できていないという課題が生じました。

今、冷静に振り返ってみると、少人数のメンバーで対応した結果、担当者2名が単純作業に埋もれてしまい、効率が良くありませんでした。他のメンバーに状況を共有するなど、このトラブルに対応するメンバーを増やせれば、効率よく解決できたのではないかと考えています」


―瞬間的には効率が良く見えることも、中長期的に見れば結果として生産性が低くなってしまうということは、多くの企業でのあるある話のひとつですね。

エビリー入社前、かつて、システムエンジニアとして、ハードワークの日々を送っていたという栗原さん。しかし、前職では大規模なプロダクトの一部のみを担当しており、設計から開発、保守・運用とすべての領域を担当することはなかなか難しかったそうです。


「前職では同じようなトラブルが発生した際には、自分の担当箇所のみを遂行する形だったのですが、今回の件では主体的に責任を負いながらチームを牽引していく経験を得ることができました。

また、この障害調査と同時並行で、新プロダクト開発といった他業務も進行させていく必要がありました。そのため、今こそ俗人化した作業を明確化し、今後障害が発生した際にでも、誰であっても対応できるような環境づくりに取り組まなければならないと感じました」


―これまで開発の一部の工程を切り出され、個人に委ねられていた作業を一覧化し、チーム単位で考えられる文化へと変えていく工程。具体的にはどのようなところからはじめていったのでしょうか?


「Jira(ジラ)というプロジェクト管理ツールを使って、各個人の作業を細かくタスクの洗い出しを行い、プロジェクトの進行状況を一覧化しました。これにより、俗人化していた作業の進行状況が可視化されました。最初に全員で超細かい粒度でタスク出しを行い、管理を行っているため、誰が何をやっているのかが一目で分かります」


この発想はどこから生まれたのでしょうか?


「メンバーの中に、前職で過去に『スクラム』を経験していた方がいて、これを応用できるのではないかということに気付きました。スクラムとは、アジャイル開発の一種で、チームを組んで役割やタスクを分散しつつ、コミュニケーションを取りながら開発を進めていきます。これは導入する価値があると思い、経験メンバーにサポートしていただきながら、スクラムを導入していきました」


―スクラムが導入され、状況は一気に変わっていったのでしょうか?


「一時期、チームでプランニングしていても突発的な障害発生で、スクラムが崩壊しかけたこともあったのですが、導入して合わないから終わりと早期に判断するのではなく、やると決めたからにはやり続けることが大切だと捉え、継続することを意識しました。例えば、会議の時間が長いなら、スクラムのルールにこだわりすぎず、無駄な個所はカットする。タスク分割の粒度が荒いなら、より細部まで落とし込むといった改善を行い続けました。結果としてチーム全体で問題を解決に導くような体制になり、能動的に自分のタスクを決める文化が醸成されました。これにより、チームの生産性も大きく向上していきました。

起きたことに対し、淡々と原因を追究し、改善し続けることを諦めないことが大切です。そのためには、何かしらの基準(フレーム)を持ち、基準に沿って行う中でそれに合わないものがあれば、原因を突き詰め、すぐに失敗と判断せずに、みんなと話し合いながら微調整を続けることが重要だと思います。異なる意見が出てきた際には、自分が責任をもって決めることを意識しました。アジャイルでは、失敗を繰り返しながら高速で改善していくことが大事です。そのためには、決断しにくいことも出来るだけ早く決断する必要があります。今回、これができたことが良かった点ですね。失敗はもちろん落ち込みますが、それで責める人はいません。それくらい、やりきることを意識しています」


―強いオーナーシップとオープンコミュニケーションスキルを持つ栗原さん。栗原さんの持つ「やりきる力」は、自分の背中を押すために自ら発言し、それを粛々と実行することを心掛けていると言います。

エンジニアは、新たなプロダクトの開発とともに、サービスの改善、さらには障害との闘いも日常業務です。従来の俗人化した作業は生産性を低下させ、トラブルが発生した際の対応遅延にも繋がります。今回の事柄を経て、チームはより組織として強固な力を発揮し、文字通り一丸となって開発業務に取り組むことができるようになりました。

チームビルディングに欠かせない、オーナーシップ。今後の活躍にも目が離せません。

優秀賞受賞、おめでとうございました!


(取材・ライター/山本エミ)

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