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2009年の自分に伝えたい!ミッションを持つことの大切さ

かっこいい叔父と公務員の父

もともと、高校生の時に、35歳で起業しようと思い立ちました。

起業したいという理由は、父親が固い公務員であり、叔父がかっこいい2代目の経営者であり、同世代の両極端な大人を見て、無意識に理屈なく自然と、

将来はかっこいい叔父のようになりたい。それが経営者という仕事であり、立場であり、働き方であったことです。

起業する前の学生からサラリーマン時代の思考は、自分の人生のハンドルを自分で運転したい、お金に自由になりたい、かっこいい経営者になりたい、何をするか具体的な事業計画はないけど、何か新しいことをやりたいという、何とも稚拙な妄想を持っていましたが(笑)起業するんだ!というワクワクするモチベーションだけは変わらず持続したままで32歳を迎えました。ふと気が付いてみると、いよいよあと3年で35歳。起業する年齢が迫っていました。

あと3年で起業?何とかなるのか……?

3年後の35歳で起業する…。やばい、誰と何をするのか決まっていない。自分の好きでできることやりたいことは何?誰を創業メンバーにする?貯金はほとんどないし、資金はどうする?という焦り始めた時期でもありました。でも、あと3年あるし何とかなるかという感じでもありました。また、その時は、創業メンバーで参画した会社が企業が急成長していて、私自身も営業のトップとして相当邁進しており、社員を鼓舞し、社員採用にも注力し、前職での立場・役割を実行する気持ちと、一方で起業準備し始める気持ちとが複雑にコンフリクトし始めたころでした。

そのころから、平日の夜と週末を利用して事業計画書の作り方の書籍とにらめっこしながら、徐々に会社をつくるということに取り組み始めたのですが、いよいよ本当に起業するのか?どのように前職を円満に退職し、同時進行で具体的な起業の事業計画をつくり始めるのか?いよいよワクワクと焦りが高まってきました。

社長になりたいだけでは会社は作れない



その時、何のために誰と何をするのか?の問いに対して、社長になりたいというモチベーションだけでは駄目なんだ。会社をつくるということは、「何を目指し何のためにやるのか」「誰に何をいくらでどのように提供して価値を出すのか」を明確にしなくては立ち上げても存続できないんだ、と改めて気付きました。

そんな起業までの変遷があり、2009年4月7日に起業するわけですが、創業時のビジネスは、できること×やりたいこと×新しいことをベースに、セールスアライアンス事業と営業職に特化したリクルーティング事業の2本軸でスタートしました。前職と同じ土俵のビジネスは、道義上排除しての新しいビジネスモデルでのスタートです。

このセールスアライアンス事業というのが、今のプロパートナーズ事業開発に繋がるわけですが、当時のビジネスモデルは、BtoBの販路を拡大したい企業に対して、経営者との人脈を100人以上持っているレップという方々を30人程度を活用し、約3000社の経営者ネットワークのプラットフォームを活用したビジネスマッチングでした。

いきなりの倒産危機と張りぼての自分

このビジネスモデルは、当時名刺で有名なSansanさんや上場されたリタリコさんも活用してくださり、一部のメディアにも取り上げていただき、勝手に結構盛り上がっていたのですが(苦笑)実際には、ご相談は多くの企業からいただくものの、実際の成果に繋がりにくく、レップの方々も思うように動いてくれず、収益も上がらず、創業メンバーの退職など重なり、創業初年度から倒産の危機を迎えることとなりました。



今思えば、創業期の倒産を招いたのは、張りぼての企業理念、甘い事業計画と新しいビジネスモデル。そして、一番は、私自身の経営者としての力不足の一言に尽きると思います。確実に稼げるビジネスで、創業メンバーの強みを活かし、私自身が先頭を切って稼ぐべきなのに。。

世の中の企業が、創業1年目で約30%近くが消滅し、さらに5年後の生存率は約50%、 10年後では約10%の企業しか生存しないと言われています。起業はしたものの、まさに、創業1年目で倒産しかけておりました。

あるクライアントの声で生まれたプロパートナーズ

残ってくれた創業メンバー1人と、改めてガチンコで語り合い、生み出されたのが、今のプロパートナーズです。当時のビジネスモデルからの変革のヒントは、クライアントからの生の声でした。クライアントから、Aさんというレップなら、顧問として専属契約したい。さらには、レップの方も、A社専属なら本気で支援したいというとてもシンプルな話でした。

新しいことをビジネスにし、価値を出し、お金を稼ぎ、経営するということは、本当に簡単ではないということを痛切に感じた創業時でした。起業する前の事業計画は、あくまで畳の上の水泳練習であり、冷たい川に飛び込んで必死に泳ぐ体験をしなければ、人は変われないんだと。

人生をかけて取り組みたいミッション



そんな変遷を経て、プロパートナーズ事業が生まれましたが、まだまだマーケットが出来ておらず、苦労の連続ではありますが、確実に私自身の大きな思考変化がありました。それは、エッセンスの理念を人生をかけて取り組みたいと心から思えていることです。「新しい仕事文化をつくる」というミッション。「個人の新しい関係性を実現する企業」というビジョン。企業には「雇用から活用へ」個人には「自立した生き方」というコーポレートメッセージ。

その強い思いがあるから、苦労が苦労ではなく、どのようにして乗り越えるか?乗り越えた先のワクワクする光を感じて邁進できる。そして、エッセンスのミッションに共感してくれたメンバーが日々頑張ってくれ、新しいメンバーもジョインし、挑戦している姿がとても嬉しく感謝できる。そして、新しいミッションに繋がる視点とアンテナを持っているから、新規事業であるベンチャー留学「ナナサン®」も生み出され、また更に新しい事業構想も出てくる。

10年目を迎える社長としてのミッション



来年には創業10期目を迎えますが、先述のように10年の生存率は約10%らしいのですが、おそらく、きっと、いや必ず10年目を迎えることができると思います(笑)10年目も20年後も、私自身がミッションを信じて、常に学び、挑戦し、成長し続けなければ、メンバーのワクワクも成長も、そして会社も事業も継続し、発展しないのだと思います。

創業前の自分に、身をもって体験したからこそ、今の自分なら伝えてあげたいことがあります。社長になりたいだけでは、事業は発展しないし、仲間もついてきてくれない。強い信念を持って本当に何をしたいのかを明文化し、心から思えることをやるといいよ、と。

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