If you are born poor it’s not your mistake, but if you die poor it’s your mistake.
- 生まれた時に貧しいのはあなたの過ちではないが、死ぬ時に貧しいのはあなたの過ちである。-

この言葉を聞いて、どう感じますか？何を思いますか？
私がこの言葉に出会ったのは既に「自分の人生は自分で創る」という本質と向き合うことを知った後でした。
だからこそ、「そうだよね、うんうん。」と深く納得ができました。

シンプルだけれど、とっても深い・・・・と、最初に言葉に出会った時に感動したのを覚えています！それはきっと、私自身が自分自身と、自分の人生と向き合っていた時だったからかもしれません😊
この言葉の裏に感じ取ったのは下記のような思い・教えです。

・自分の人生に責任を持つというのは私たち全員が平等に与えられている自由であること
・責任というのは、考え方・捉え方・思想・環境・人生、全てにおいて自分が選んでいるという意識を持つこと
・小さな選択の積み重ねが、現状・人間関係・環境・お金・愛・全ての結果に繋がっていくということ

文字にしてしまうと、「当然」の事のようで、何言ってるんだ？と書くのも恥ずかしいですが…。本当の意味で理解するのには、人間の1度きりの人生では短すぎるのかもしれません。

私はどちらかというと、お金に苦しい家庭で育ちました。 (…もしかして…輪廻転生があるとすれば、生まれた時に貧しいのもまた、私の前世の行いのせいかもしれません…🤭)

お金に苦しい家庭といえども、有難いことに教育も受け、学校にも行ってたのでそれ以上に苦しまれてきた方々も沢山いらっしゃいますし、私自身というよりは母が一番苦しんだのではないかと思っています。

とはいえ、プレゼントやお出かけ・旅行なんていうのはほとんど記憶もなく…今を生きるのに一杯一杯。贅沢はできません、という状況でした。
学校行事等、臨時の支払いがある度に「どうしよう…」と悩んでいる母を見ていました。スーパーに行っては「どうすれば一番安く買えるか」を考えていたし、100円のお菓子を「これ買ってって言っていいかな？」と悩んだこともあったように記憶しています。 (美化していたらどうしよう。)

「お金がないない」という口癖を聞いて育ってしまったので、「うちにはお金はないんだ」とIn putされ、物心着いた頃からお金のかかることをお願いすることはほとんどありませんでした。

でも一つだけ。近所の子が、ピアノのレッスンを受けたいと、体験に行ったときに、一緒について行ったのだったと思います。その時はスキップをしながらリズムを打つのが楽しくて「私もピアノやりたい！」と言うと、習い事として行かせてくれることになりました。
後から知ることになるのですが、うちはお給料が全くない家庭ではなく、父のお金遣いの荒さがすごかったということなので、当時なんとかお月謝は確保してくれたのかもしれません。
その後、しばらくピアノを続けさせてもらっていました。中学生になった頃だったと思います、ある日母が暗い顔をして居間のテーブルに両肘をつき、そこにあるノートと睨めっこしているのが見えました。
「どうしたの？」と聞くと、「ピアノか…サッカー (弟) 、どちらか辞めないと継続するのが難しそう…」とのこと。

即座に「私、ピアノいいよ。サッカーさせてあげて。」と伝えました。弟はサッカーが大好きで、活き活きと友人と頑張っていたのを知っていたからです。母は「ごめんね。ごめんね。」と謝っていました。

このエピソードを、大人になってある時に、知人に話したことがあります。私もあまり背景を伝えてはいなかったと思いますが「お金がなかったから、ピアノ習えなくなったのよね。」と、そう伝えた時、知人に即座に「お金のせいじゃないよね。」と言われました。
「……。」その時は、それ以上何もいえませんでした。
私の心には大きなモヤモヤができました。

「え！？お金があったらそのまま継続してたと思うけど！」
「お金がなかった経験がない人にはわからないわ！」
「…お金がないからできないことも本当にあるのよ。」

様々な感情がでてきましたが、本人には言いませんでした。言ったところで理解してもらえるとは思っていませんでした。
それに、「お金のせいじゃないよね」という言葉の意味は自分自身理解できる立場にいたからです。

・ 当時の私のピアノへのパッションが足りなかった
・ 習い事として辞めたとしても、本気ならピアノを続ける方法を探せたのでは？創作するとか？

→ 確かに、そういう人が世でいう「天才」になっていくのかもしれない。一つのことに夢中になって、突き詰めていく。そういう世界なのかもしれない。私はそうじゃなかった。結局「自分次第」なのよね…。そういう事よね。と、腑に落ちてしまったからです。

…しかし、それを当時中学生の私が知る余地がある！？と考えると、またモヤモヤしてきました。 (笑)
中学生の私に、「お金のせいにしないで！」と言って伝わる！？そこまで「自分次第」だということを理解して生きてこれた？！
答えはNOデス。

・ 周りに自分の責任で生きている人がいる環境で育っていない
・ 生き方や考え方を教えてくれる人がいたわけではない

そんな過去の私に、「お金のせいにしちゃダメ」なんて私はいえません。でも、この出来事に関しては「弟のために諦めた私、えらい😎！」なんて思っているくらいなのできっと自分の中では辞める一つのきっかけにしかすぎなかったのだと思います。だから「お金がなくなったせいで」というのは辞め、「払えなくなったのがきっかけで」と、選択したのは自分だということを受け止めました。

しかし、この話がきっかけで心に残ったのは、もし物心ついた頃から「自分次第」だと本当に責任を持ち選択しながら生きていくことができていたら、また違う世界🌍にたどり着けていたかもしれない..。そんな想いでした。

それと同時に、「私はなんてラッキーなのだろう」と思いました。元々、教養ある環境だとは言えない環境で育ちながら、少なくともここまでは「自分次第」が理解できるようになり、腑に落ち、自分と向き合い、人生の責任をとる覚悟ができているところまで来た！私、なんてラッキーなの！！😫

過去を振り返ると、数え上げれば限りないほど今の自分を創り上げてきてくれているから、きっと私は必然に全てを体験してきたわけだし、これからも体験していく。それを選んでいるのは昔も今も自分自身。そこに気づくことができた今は、知らなかった時の私よりもずっと「自分軸」つまり、自分が選んだという、自分の責任のもと歩んでいけている、それが誇らしい。そう思っています。

そういう世界にたどり着いてやっと見えてきた世界🌍があります。そのさらに上を見ているひとは山ほどいるのだろうと思うけれども、少なくとも「自分次第」を本当の意味で理解し、実行できる。
そんな人々が増えると、世の中もっと生きやすくなるし、自分も人ももう少し許せ優しくなれるんじゃないかな、と思ったりします。
コーチングも新しい世界を手に入れて頂く一つの手段だと思っています。

もちろん、国によって全ての方に当てはめるには厳しすぎるビル・ゲイツのワードかもしれません。それでも伝えたいことはきっと「人生の選択はいつだって自分にある」ということなのだろうと思います。

みなさんは、これからどんな人生の選択をしていきたいですか？

私は、10年後、またビル・ゲイツの言葉を、今より更に深い解釈ができる自分になっているように、選択をしていきたいと思います。少しでも成長できるように…「毎日の意思決定」小さなことから大きなことまで。大切に生きようと思います！☺️