こんにちは!エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
今年で10周年を迎えるマッチングアプリの「with」。さらなるプロダクトの成長に向けて、エニトグループでは開発領域の採用を強化しています。
今回は、シニアQAエンジニアとしてジョインした田村に入社の背景やこれからwithでやっていきたいことなどのインタビューを行いました。
株式会社with シニアQAエンジニア
田村和啓
新卒でシネマコンプレックスの運営会社に入社。その後、未経験からテスターとしてQAのキャリアをスタート。ソフトウェアの品質保証、テストを行う第三者検証の企業数社でQAとして経験を重ねたのち、前職である動画配信サービスを提供するHJホールディングス株式会社へ。2025年に株式会社withにシニアQAエンジニアとして入社。
大手動画配信サービスからwithへ。やりたいことに一番マッチする環境だった
-これまでの経歴について教えてください。
大学を卒業して、新卒でシネマコンプレックスの運営会社に入社しました。昔からエンタメが好きで、大学時代に映画館でアルバイトをしたり、実は演劇をやっていたりもしました。そんなバックボーンから一番初めの会社を選びました。接客がメイン業務だったのですが、漠然と「何か違うな」と感じ始めた頃に、レジなどのシステムの入れ替えに立ち会う機会がありました。社内の人がシステム会社の方とやりとりしているのを見て「なんかITってかっこいいな」と感じたんですよね。そこからIT業界に目を向けるようになり、以来QA畑で18年です。テスターであれば未経験から入れるということで、テスターからITのキャリアをスタートしました。
第三者検証の会社を数社経て、事業会社で自社のプロダクトを最初から最後までやりたい思いが強くなり、前職、動画配信サービスHuluを提供するHJホールディングスに入りました。約5年間QAチームの立ち上げなどを担当し、今年の2月に当社に転職をしました。
-転職を考えたきっかけはなんでしたか?
Huluのサービスには今も非常に愛着があるのですが、Huluは大規模なサービスで、そのシステムも様々なサブシステムが組み合わされた複雑で規模の大きなものだったんですね。そのため、小回りの利いた開発は難しく、がっちり型にはまった大規模な開発スタイルが馴染むサービスでした。それまで小回りの利いたアジャイル開発のQAをしたことがなかったので、やってみたいと思ったことが転職を考えたきっかけでしたね。
-転職先はいくつも選択肢があったかと思いますが、withを選んだ理由はなんでしたか?
CTOをはじめ、技術レベルの高い人が揃っているというのは魅力でしたね。ユニット制を取っているので小回りの利く細かい開発もできる。そして、ユーザーに密接したtoCサービスに携わりたいと考えていたため、一番やりたいことにマッチする環境だと思い、withへの入社を決めました。
時代の潮流であるマッチングビジネス、マッチングアプリ
-転職をする際にwithの“マッチングアプリ”という事業ドメインは気になりましたか?
マッチングビジネスは、時代の大きな潮流だと考えていました。恋愛に限らず、何かと何かを繋げるニーズは大きい。ビジネスのスタイルとしてはそんなふうに考えていました。
ただ、恋愛のマッチングに関しては、私は現在43歳という年齢で、僕たちが大学生くらいの時にIT、ネットサービスが盛んになってきて、怪しいITの象徴=出会い系、というような時代がありました。そのため、最初はちょっとイメージよくないかも?と思ったのが正直なところです。それでも、ビジネスの根幹としては面白いと感じていたので、単純にマッチングアプリだからダメ、という思考にはならなかったですね。ただ、妻や年頃の娘の反応は気になりました。家族が嫌だと思うのであれば、話を止めざるを得ないなと考えていました。
-マッチングアプリの会社ということについて、ご家族はどのようなリアクションでしたか?
妻もIT業界にいるので、恋愛うんぬんよりも“マッチングビジネスは時代の潮流”という私と同じような見方をしていましたね。昔の出会い系のようなイメージを引きずりつつも、マッチングビジネスは今重要になっていることはわかってくれていたので、何も反発などはありませんでした。ただ、中学生の娘がどう感じるのかは、非常に気になりましたね。娘に「マッチングアプリって知ってる?お父さんがその会社で働くことになったらどう思う?」と聞いてみたところ、「知ってるよ。いいんじゃない?今普通だし」と言ってくれて。僕が思っている以上に若い世代に受け入れられているんだなと強く感じましたね。
ボトムアップでフラットな組織。働きやすいwithの職場環境
-現在の業務内容について教えてください。
当社では目的やゴールでカテゴライズして、ユニット制を取っているのですが、そのユニットの2つにアサインされています。QAの戦略から設計・実行に至る一連の流れを担当することと並行して、シニアQAエンジニアというポジションで、チーム内の品質保証・品質マネジメントの各種フォーマットを作ったり、ポリシーの策定をしたりしています。
-入社前に感じていたwithのイメージはどのようなものでしたか?
マッチングアプリの世界の中でも“真面目な出会いを求めているプロダクト”という点は、良いイメージでしたね。真面目な出会いをサポートするwithというのは、社会的な意義も大きく非常に魅力に感じました。
-逆に不安な点はありましたか?
QAの環境として未整備な点があり、その課題解決・整備をしていきましょう、ということを求められたと思うのですが、その未整備の点があまりにも荒野な状態だとキツいな、と正直思っていました。入社前に現場の方と面談させていただいていて、やりとりの中でどの程度の荒野なのかを理解できて、不安を解消できたので入社に踏み切れました。
あとは、一緒に働くメンバーの方のマインドが自分の考えとフィットしているのか、というのは気になっていましたね。考え方が180度違うと、どれだけ解決を試みてもなかなかうまく進まないだろうと思っていました。この点も入社前の面談の場で、チームリーダーを筆頭にマインドや目指す先が合致していると理解できました。転職の決断に至る大きなポイントでしたね。
-実際に入社して、入社前のイメージとギャップはありましたか?
社風については、入社前にお話する機会があったのは人事、CTO、チームリーダーという限られた方であり、その他の情報はWeb上での会社情報だけだったため、イメージしきれていませんでした。
実際に入ってみるとトップダウンではなく、ボトムアップでみんなが同じような立場でプロダクトに対して意見を出したり、どうしていきたいかQAに求めたり。フラットな組織だと思いました。一緒に働く人は、柔らかくて人当たりが良い、かつ責任感が強い人が多いですね。仕事しやすい環境です。
3年でwithのQAを次のステージへ
-業務に関して、withならではの面白みはどのようなところにありますか?
前職のHuluの場合は、ブロードキャストのサービスなのでいかにユーザに間違いなく届けるか、という点が重要でした。そのストーリーラインに沿ってテストが作られていきます。ここで決済ができて、ちゃんと動画を見られて、というかたちです。
withでは、決済などももちろん大切なのですが、ユーザーをいかにマッチングしやすい状態にできるかが重要で、何かを届けるというよりも、ユーザーがどうなるかという観点でテストを行っているのは前職との違いであり、面白いですね。
-QAエンジニアとして、withでどんなことをやっていきたいですか?
現時点でもwithの品質面は悪くない、むしろ良いぐらいなのかなと思っています。それは、開発の方々、現在のQAチームの方々が優秀だからだと思います。たとえば、テストを始める最初の段階で、開発から一発目のバイナリが出てきます。一般的に、ファーストビルドではフィードバックがボロボロ出てきて、バグ起票が50、下手すると100ぐらいとなることも多いのですが、withの場合はそんなに出てきません。特にクリティカルなものはほとんどない。さらに、リリース後に市場に流出したクリティカルな不具合は昨今ないと聞いています。ただ、その先がまだまだと言いますか、「なんで品質がいいと言えるんだっけ?」と問われると、現状では定量化された数値は何も出せません。
そこを定量的に「こうだから品質が良くなっています・悪くなっています」を可視化して、品質のコントロールができる状態を目指したいですね。一概に言うのは難しいですが、たとえば、バグ密度やバグ検出数などいろんな指標の取り方があるので、そういう基準を作っていきたいです。今まさに計画を立てている最中ですが、3年後くらいまでには効率化された体制で、不具合を作り込ませない、不具合を上流で摘み取っていくような仕組みを作り、回していける状態にしたいと思っています。
また、これまでは、メンバーを率いてプロジェクトを進めたり、ピープルマネジメントだったり、そういう職務が多かったのですが、今のwithの体制ではピープルマネジメントはチームリーダーの方がメインで担っています。その環境を最大限にいかして、技術的な部分で品質保証の仕組みを作る・改善するという点にフォーカスして取り組んでいきたいですね。
そして、QAに軸足を置きつつ、PdMの方がやっているようなビジネス的な領域にも少し手を広げて、コミットできるようになったら面白いなと考えています。