こんにちは!エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。今年で12周年を迎える当社のマッチングアプリ「Omiai」は、Flutterを用いてリプレイスを行い、転換期へと突入しました。
今回は、リプレイスの指揮を執るFlutterエンジニアの三枝に、「なぜリプレイスを引き受けたのか」「エンジニア目線で、Omiaiのリプレイスの何が楽しいのか」など、開発にかける思いを聞きました。
株式会社Omiai Flutterエンジニア
三枝 洸介
株式会社SODA、atama plus株式会社などを経て、2024年5月より株式会社Omiaiに参画し、Flutter プロジェクトをリード。
MAU数百万超えや、累計ダウンロード数数百万超えの複数の Flutter アプリの開発・運用に従事。
FlutterNinjas 2024, FlutterKaigi 2023 等、テックカンファレンスでも登壇多数。
東京 Flutter ハッカソン 2023 優勝、FlutterGakkai のオーガナイザーを務めるなど、Flutter コミュニティや OSS における活動も積極的に推進中。
リプレイスのタイミングで出会った「Omiai」というアプリの存在
‐Flutterエンジニアとして長く活躍されている三枝さんが、Omiai に入社した経緯を教えてください。
特に転職活動をしていたわけではないのですが、私が所属していたコミュニティを通してOmiaiの存在を知りました。私自身Flutterエンジニアとしてキャリアを積んでおり、ちょうどOmiaiもFlutterを使用してリプレイスするタイミングだということを知り興味を持ちました。
もともと次なにかに挑戦するとしたらチームづくりをはじめ、ゼロの状態からスタートしたいという気持ちもあり、当社への入社を決意しました。
‐前職の環境では、ゼロの状態から挑戦することが難しかったのでしょうか?
前職ではFlutterエンジニアの人数が十分、かつチーム体制も整っていたので、快適な環境がすでに出来上がっていました。ただ私は、チームを自ら作るプロセスを経験したい思いもあったんですよ。
私はリプレイスの第一人者的なポジションでの入社でしたが、入社を決めた時は不安よりもこの先の楽しさの方が勝っていましたね。
知名度が高くユーザーが多い大規模なアプリのリプレイスは珍しい
‐Flutterエンジニアとしてリプレイスに携われる案件は他にもあると思いますが、その中でもOmiaiを選んだ理由はありますか?
Omiaiほど知名度があり、ユーザーがすでに確保されたアプリのリプレイスは、業界的に見ても珍しいです。スタートアップ企業やスモールマーケットのアプリのリプレイスはよく聞きますが、Omiaiの規模を考えると、リスクや工数の面から見ても、なかなかリプレイスに踏み切る企業は多くありません。
そういった意味でも、Omiaiのリプレイスは極めて珍しいパターンだと思います。
‐具体的にどのような課題があり、どう解決していくのでしょうか?
何と言っても、2012年から提供しているサービスなので技術的な負債が多く、新しい機能やサービスを実装するにしても、時間がかかります。
ただマッチングアプリという特性上、市場やユーザーのニーズは目まぐるしく変わるため、トレンドを追うためのスピード感は必須です。多様なニーズにお応えするさまざまなサービスを提供し続けていくためにも、まずはシステムを段階的にFlutterへと総入れ替えをしていきます。
‐三枝さんの担当範囲、社内の雰囲気についても教えて下さい。
まず私の役割としては、Flutterに関すること全般を担当しています。開発はもちろん、チームづくりもゼロから担当しており、とにかく幅広い業務に裁量を持って関わらせてもらってます。
現在はリプレイスの基盤を整えており、本格稼働を控えています。他のメンバーがFlutterをキャッチアップするサポートを行ったり、業務委託のエンジニアと連携しチームを作り上げていますが、ゆくゆくは正社員のエンジニアも増やしチーム体制を強化していく予定です。
社内の雰囲気としては、素直で向上心のあるメンバーが多いと思います。Flutterを覚えるにしても前向きに取り組んでいますし、年次問わずフラットにコミュニケーションが取れるため、仕事はしやすいと思います。
‐Omiaiのリプレイスで感じる楽しさ、やりがいはありますか?
アプリに対してゼロからFlutterを導入できることが何よりも楽しいです。リプレイスを進めていくことで、アプリの効率が高まり目に見えて変化がわかることはもちろん、自分の知識が増えていく実感もあるため、日々勉強になることが多いです。
そのため、Flutter好きの方にとっては最高の開発環境だと思いますね。
12年続くアプリだからこそ、カオスを楽しんで突き進む
‐歴史の長いアプリだと、リプレイスも大変だと思うのですが三枝さんはどのように捉えていますか?
まさにそのとおり大変です。古いコードを見て問題を探し、改善を繰り返すことはとても大変ですが、同時に楽しさもあります。よく古いコードを見るのは大変というエンジニアも多いと思いますが、私はここを乗り越えた先、多様なユーザーニーズにあったより良いプロダクトが提供できる未来が待っていると思うとモチベーションに変わります。
現状まだまだ解決すべきことが多いですし、チームづくりも走り出したばかりですが、そんなカオスな状況を私は楽しく感じています。
‐昔のコードを調べても、どうしてもわからないことはないんですか?
正直わからないことも多いです。そんな時は、社歴が長くOmiaiに詳しい社員とコミュニケーションを取り、探り探り進めていますね。アジャイルやスクラムの仕組みも出来上がっていない状況なので、開発サイクルを確立させバリューを発揮したいとも思っています。
‐今後のビジョンや目標はありますか?
時間はかかりそうですが、OmiaiアプリのFlutterへのリプレイスを完成させ、ユーザーが求める体験や機能を、Flutterで素早く開発し提供できるようになるのが目標です。また、今後もFlutterの技術の深堀りは続けていき、良いものはOmiaiの開発にもどんどん取り入れることで、プロダクトを継続的に成長できるようにしていきたいです。
開発サイクルがまだ確立されていないため、今後入社してくれるエンジニアのために開発環境を整えていくことも私のミッションだと思っています。カオスな状況ですが少しずつ環境を作り上げ、ユーザーに今まで以上の価値を提供できるようなエンジニアを目指しています。
‐リプレイスが終わった後、三枝さんはどのような立場でプロジェクトに関わっていくのですか?
リプレイスが終わった後こそ、ユーザーの求める様々な体験や機能をリリースしていくことが重要です。価値ある機能をどんどん提供できるようチームを牽引していきたいし、そのサイクルを素早く、精度高く繰り返せるような組織づくりにも貢献したいと考えています。
開拓精神のあるFlutterエンジニアにはピッタリの場所
‐三枝さんが一緒に働きたいと思うエンジニアは、どんな方でしょうか?
まずはFlutterに関して知識のある方、そして開拓精神がありカオスを一緒に楽しめる方ですね。組織はこれから作っていくフェーズなので、共にゼロからイチを立ち上げたいと思っている方だと嬉しいです。
必ずしもFlutterの経験がなくとも、クライアントアプリの開発経験がある方であれば、入社後に問題なくキャッチアップできると思います。
‐では最後に、三枝さんから読者に向けてメッセージをお願いいたします。
リプレイスの初期フェーズのため、たしかに大変なことも多いですが、私自身、過酷な働き方をしているわけではないので、その点は安心してほしいですね。自分たちで何かを作り上げていくことはとても楽しく、Flutterの技術を最大限発揮できる環境は揃っています。
まだまだ足りない部分の多い組織ですが、前例の有無にとらわれず、今何が必要なのかをベースに、どんどんと新しいことに挑戦できることも魅力だと思います。自分たちの開発を通じてユーザーの恋愛や結婚に向けた出会いといった人生の大切な瞬間を生み出せる環境で、ゼロからリプレイスに挑戦できることは、まさにFlutterが好きなエンジニアにとってピッタリな場所なんじゃないかと思います。
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