こんにちは!エニトグループ(with/Omiai)の採用担当です。
今回は2025年6月にOmiaiに入社したエンジニアの大森さんにお話を伺いました。
ヤフー、アクセンチュア、弥生といった企業で幅広い開発経験を積みOmiaiへ入社した大森さん。 大リアーキテクチャを行ったOmiaiに対して感じたのは、開発哲学と自身の志向性の重なりだったといいます。
プロフィール
大森 翔太朗 /サーバーサイドエンジニア
新卒でヤフーに入社後、アクセンチュアでは金融系モバイルアプリの開発に従事。
弥生にて会計領域の開発を担当し、2025年にOmiaiへジョイン。
現在はAWSインフラやバックエンド開発に携わるほか、グループ全体で進める生成AI導入プロジェクトにも参画している。
新しい領域への挑戦を重ねる先でOmiaiへ参画
― 大森さんのこれまでの経歴について教えてください。
新卒でヤフーに入社し広告審査システムの開発に携わり、その後アクセンチュアに転職し、金融機関向けモバイルアプリ開発のプロジェクトでバックエンドからインフラ、フロントエンドから顧客折衝、アーキテクトまで幅広い業務を経験しました。
前職の弥生では、AWSインフラを中心に、フルスタックエンジニアとして開発を行い、2025年6月にOmiaiに入社しました。
― フルスタックエンジニアなど広い業務領域で活躍されてきたんですね。
そうですね。元々アクセンチュアに転職した理由も、より上流工程に挑戦していきたいという想いからでした。転職によって業務範囲が広がっていったのですが、更に「会計」というすべての企業に共通するドメインに興味を持って弥生に転職しました。
今思い返して見ると、より広い領域、新しい領域での挑戦を求めてキャリアを積んでいっているんだと思いますね。
― そんな中で、Omiaiへの転職を選んだ理由を教えてください。
ある程度成熟したサービスではなく、より改善が必要なサービスにおいて、スピード感を持って開発に臨みたいと考えたことが一番の理由です。
Omiaiというサービスは長い歴史がある一方で、現在は第二創業期と銘打って、技術負債の解消や新規機能の開発に精力的に取り組んでいます。
安定したシステム、開発環境の中での開発ももちろん魅力的でやりがいがありますが、私個人としてはよりスピード感が求められるOmiaiのフェーズが魅力的に見えました。
入社にあたっては、選考体験も決め手になりました。
他社の選考では、選考でのやりとりはポジティブフィードバックが中心でしたが、Omiaiは改善点も含めて率直にフィードバックしてくれました。そのうえで自分にどんな伸びしろがあるのか、ポテンシャルについても評価いただけた、その体験がとても印象的でした。
「困難は分割せよ」という開発哲学により着実に進む技術負債解消
― 入社前と入社後でOmiaiのエンジニア組織のイメージにギャップはありましたか?
入社の動機でもあったスピード感については、期待通りの環境だと感じています。
もちろん当たり前の部分もありますが、Omiaiではきちんとチケット管理することで週1回のリリース頻度を保っています。毎日エンジニアチーム全員での朝会を実施することで、テックリードやVPoEへの相談や意思決定が必要なものもすぐに解決して滞留しないようにしている点にも、スピード感を感じていますね。
また、技術負債については良い意味でギャップを感じましたね。
入社前には「リアーキテクチャを行ったが、まだ技術負債は残っている」と聞いていました。10年以上運用しているサービスですし、カオスな環境は覚悟していました。
でも、入社してみると予想していたよりも整っていると感じましたね。
技術負債は残っているものの、チームとしてどうやって向き合っていくかという方向性や、コーディング規約や様々なルールが明確になっていたため、改善についても進めやすい環境がありました。
― 技術負債解消について難しい部分もありますか?
もちろん、歴史あるサービスのため改善対応は困難です。
複雑で絡み合ったシステムを理解し、影響範囲を特定するためにはシステム全体の構造を細かく把握する必要があり、社歴の長いメンバーの助けを借りながら進めています。
テックリードの渡邊さんは、よく「困難は分割せよ」というデカルトの言葉を使って指針を示してくれています。
古く複雑なシステムを一度に改善しようとすると、思うように効果が得られなかったり、コストや期限に影響が出てしまいます。一度の改善で全てをやろうとせず、分解して計画立てて進めていく、その意識をチーム全体で持てているので、マイルストーンも明確になり着実に技術負債解消が進んでいると感じますね。
― 開発における哲学がチーム全体に浸透しているんですね。
開発チームの哲学や、改善効果やコストや期限を考えて優先度をしっかりと決めていくという文化は、私自身のこだわりとも重なっていると感じますね。
これまでの開発経験の中で、力を入れて作った機能が利用されなかったり、また簡単に対応できるのにエッジケースのために凝った開発を行ったことでコストや保守性が欠けていたり、技術的な視点ばかりにフォーカスしてうまくいかないことがありました。
サービス全体のことを考えた上で技術的な判断を下せば、こういったオーバーエンジニアリングを避けて、よりサービスにとって意味があることにフォーカスしていけると考えています。
エンジニアの立場だとどうしても技術中心に物事を考えがちですが、事業に関わる数値や費用対効果を中心にして考えていく、伝えていくということを私自身も大事にしています。
エンジニアとしての技術領域に閉じず、事業や業務全体を見てサービス開発できるエンジニアになりたいと日々考えながら開発しています。
改善だけで終わらない、今後の挑戦
― Omiaiのエンジニア組織ならではの面白み、やりがいはどんなところですか?
歴史あるサービスで古くから受け継いでいるシステムのため、当然ながら簡単にいかないことも多いのですが、だからこそ改善に取り組む意義があると感じています。
改善タスクを進める際、課題の分解や優先度の見極めが欠かせない中で、チームメンバーやテックリードからのレビューを通じて学びを得られる機会が多く、それが自分の成長にもつながっています。
また、グループ全体で進めている生成AI導入プロジェクトにも関わっており、単なるサービス改善だけでなく、業務自体の効率化やプロセス改善にも技術的に貢献できる点は、Omiaiならではのやりがいだと感じています。
― 大森さんの今後の展望を教えて下さい。
これまでのキャリアでは保守運用や改善業務に多く携わってきたのですが、今後は新機能の初期設計や、サービスの立ち上げフェーズなどにも挑戦していきたいと考えています。
また、日々積み重ねている改善の取り組みが、いずれは企業カンファレンスなどの場で発信できるようになることを目指しています。アーキテクチャやDevOpsの取り組みなど、試行錯誤しながら進めてきた話がたくさんありますからね。
各メンバーが成果を出し、それを外部に発信していける、そんな状態を作っていけたらと思っています。