「BUYMA TRAVEL」のプロダクト組織が創る、新たな旅行体験とは? | enigmo members story
エニグモで人事をしている廣島です。採用や人事企画、採用広報など幅広く担当しています。この記事はEnigmo Advent Calendar 2024の13日目の記事です。今回は、CtoCグローバ...
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エニグモで人事をしている廣島です。採用や人事企画、採用広報など幅広く担当しています。
この記事はEnigmo Advent Calendar2024 の22日目の記事です。
エニグモグループ企業である、株式会社BUYMA TRAVEL 事業統括部長(プロダクトマネージャー)の宮本さんへのインタビュー記事です。
前半はBUYMA TRAVELのプロダクト組織について伺いました。
後半は、宮本さんのこれまでのキャリアやエニグモグループだからこそのやりがいや魅力について伺います!
大学時代に起業し、Webメディアサービスを中心に事業を展開していました。その後、事業撤退して会社をたたむタイミングで、就職活動を始めました。新卒では、Web広告事業やメディア事業を展開するメガベンチャーにて、動画配信サービスのバックエンドエンジニアとして入社しました。
エンジニア職を選んだ理由は、起業経験の中で得たエンジニアリングの知識が最も分かりやすくアピールできると感じたこと、そして将来的に再度自分で事業を立ち上げることになった際にエンジニアリングの知識は大きな強みになると考えたからです。そのため、一度大きな組織に所属し体系的にエンジニアリングを学び経験を積みたいと思い、バックエンドエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。
しかし、エンジニアとして働く中で、自分はエンジニアリングだけでなく、事業にもっと深く関わりたいという思いが次第に強くなり、自身の起業経験を活かし事業企画や戦略に携わる仕事がしたいと考えるようになりました。そこで、キャリアチェンジを目指し転職を決意しました。
その中で、ディレクターやPMとして入社し、プロダクトマネージャーから事業責任者へとキャリアパスを描ける企業を探していたところ、エニグモに出会いました。選考過程で、思い描くキャリアパスを伝えたところ、希望するキャリアパスを実現できる可能性があり、また「ぜひそのポジションを目指して頑張って欲しい」という話をいただいたため、入社を決意しました。
エニグモに入社後は、まずBUYMAの出品者機能を開発するチームのディレクターとして業務に携わりました。約3か月から半年が経過したころ、出品者チームを任されるようになり、その後も約1年半にわたり出品者チームに寄せられるすべての案件を見ながら対応していました。
エニグモではもともと、コロナ前に新規事業として海外旅行事業に注力し「BUYMA TRAVEL」サービスを開発していました。しかし、コロナ禍で海外旅行需要が著しく低迷したことを受け、旅行事業は一時ペンディング(追加開発やマーケティングをせず最低限の運用をする)となっていました。
その後、コロナが落ち着き、海外旅行需要が回復する中で、エニグモとしても海外旅行事業を再開する流れとなりました。
再開にあたり、ディレクターを立てる必要が生じた際に声をかけていただき、「ぜひ挑戦させてください!」ということで、BUYMA TRAVELを担当することとなりました。
当初は、BUYMA TRAVELとBUYMAを兼務する形でしたが、BUYMA TRAVELの計画達成を目指すため、2024年度よりBUYMA TRAVELに100%コミットし、事業統括責任者を務めることになりました。
社員全員がサービスを良くしようと前向きに取り組んでいるため、次々と施策の提案が上がってきます。
プロダクトマネージャーとしては、そうした施策を費用対効果の観点から整理し、優先順位をつけて進めていくことを意識していました。たとえ工数が大きくても、売上へのインパクトが見込める施策であれば大きく張った方が良いため、事業貢献度が高い施策を見極めて進めていくことを心掛けていました。「ここが重要ではないか」「もっとこの部分を伸ばしていこう」といった議論を重ね、結果として信頼を得て大きな仕事を任せてもらえたのではないかと思います。
また、全社横断で注力するべき重要課題に対しては、一部のメンバーだけで進めるのではなく、チーム全体で関与することを重視しました。部署間の連携を意識し、全社的な取り組みとして進めたことも評価され、20周年のタイミングでMVPをいただけたのではないかと感じています。
▼20周年の様子はこちら:https://www.wantedly.com/companies/enigmo/post_articles/871298
印象に残っているプロジェクトの一つは、BUYMAの出品数や売上増加を目的とした「商品の一括出品機能の性能改善」プロジェクトです。このプロジェクトは非常に印象深いものでした。
性能を改善しただけでは、すぐに出品数や売上が増えるわけではありません。しかし、性能改善がなければ、新たに連携する法人ショップの数を増やすことすら難しい状況でした。具体的には、商品を一括で出品したり、在庫や価格情報を更新したりする際、大量のデータを処理する必要があります。改善前は、数万〜数十万件の情報を処理するのに時間がかかり、今日連携した情報が明後日になってようやく公開されるという状態でした。
そこで、この改善プロジェクトを1年間かけて実施し、「最終的に数億円規模の利益増加を見込む」という提案を行いました。エニグモでは1年単位の長期プロジェクトは珍しいですが、予測される利益や事業成長へのインパクトを踏まえ、必要なリソースを確保してもらい改善に取り組みました。
最終的には、短期的に予想していたほどのインパクトは出せませんでしたが、このプロジェクトを通じて一括出品機能の性能が大きく改善されました。その結果、大型法人ショップとの大規模な連携や、BUYMA BEDIT(バイマベディット)のようなショップと連携した新サービスの企画などの土台を作ることができたことは、これからのBUYMAの可能性を切り開くことに貢献できたと思っており、非常に良かったと思います。
もともと事業戦略に近い領域で、自分が主体的に事業戦略や施策を立案し、それを実行しながら事業を成長させたいという思いが強くありました。そのため、現在のポジションでは自分のやりたいことがより実現できている感覚があり、非常にやりがいを感じています。
事業統括責任者という立場ではやりがいと同時に難しさも伴います。その一例として「戦略における数値目標の設定」が挙げられます。目標は、一定の正確性と実現性を持ちながらも、夢のある内容を掲げなければなりません。さらに、その目標を達成するために、競合他社の動向を把握しつつ戦略を練り、それを具体的な実現プロセスに落とし込む必要があります。この部分は非常に難しいものの、同時にやりがいを感じるポイントでもあります。
目標設定や戦略策定の過程では、多くの情報を収集し、それらをもとに「これは良い方向性だ」と可能性を見いだしたとき、非常にワクワクします。また、BUYMA TRAVELの事業規模や組織規模がまだ小さいからこそ、立てた戦略をそのまま(ワクワクのテンションを維持したまま)施策に落とし込み、施策の実行をリードし、ときにはディレクションまで関わります。一連の流れを手触り感を持って行い数値目標を達成し、掲げた戦略が実現に近づいている手応えをダイレクトに感じられる点は、この仕事の大きな魅力だと思います。
戦略立案から施策の実行までを行うのは非常に大変ですが、これまでのキャリアは「戦略は既に決まっており、それに基づいて施策を考え実行する」という役割が多かったため、現在の仕事で得られる経験は非常に貴重だと感じています。
現在関わっている旅行事業を、BUYMAを超える規模のサービスに成長させたいと考えています。(エニグモの成長を牽引する事業にしていきたいと思っています。)まだ現状ではおんぶに抱っこの状態ではありますので、一歩ずつ着実に全力で取り組んでいきます。
ITやWebサービスにおいて、もし100年続くサービスがあれば、それは非常に魅力的な存在だと思います。しかし、サービスにはライフサイクルがあり、成長から衰退していくのがベースであると思いますので、企業が継続的に成長するためには、新しい成長事業を次々と生み出していくことが重要であると考えています。
その中で、エニグモグループとしての、他事業領域展開の第一弾となる旅行事業「BUYMA TRAVEL」をしっかり成長させ、エニグモに新しい事業の柱を作っていくことが私自身の使命であり、そこにチャレンジできることは非常に楽しみに思っています。
代表メッセージ:「エニグモ からエニグモ ”グループ”へ」の詳細はこちら
エニグモは非常に仕事がやりやすく、事業を伸ばしたりサービスを良くすることに集中できる環境だと感じています。その理由の1つは、「人が良い」という点にあります。
どのように「人が良い」かと言いますと、まず事業やサービスの成長や改善に対し、いろいろなことを考えて、ポジティブに取り組んでいることが非常に多いです。さらに、他者の意見に対しても否定から入るのではなく、「もっとこうしたらいいのでは?」や「確かにそういう方向性もあるよね」といった建設的な議論をし、且つ協力的でそれぞれが自主的に動いていく風土があります。
さらに、例えば私のように数字を分析したりデータを活用することが好きな人にとっても、エニグモの環境は非常に魅力的です。RedashやLookerなどのツールを通じて、誰もが簡単にデータにアクセスできる仕組みが整っており、メンバー1人1人のデータ活用に対する意識やリテラシーが高いです。なかなかそういった環境がある企業はないんじゃないのかなと思っております。このような環境だからこそ、社員自らが情報を収集し、仮説を立て検証しながら考えることを可能にしており、この仕組みがあるおかげで、社員一人ひとりが事業を伸ばす方向に向けて主体的にアプローチしやすいのだと思います。
また、情報の透明性やカルチャー面でも大きな魅力があります。職種や役職に関係なく、全社員が同じ視点で情報を共有し、それを基に行動できる仕組みがあります。例えば、マネージャーだから、メンバーだからこうという制限は少なく、役職の違いを超えて、それぞれが業務を進める上で必要な情報を得られ、フラットにコミュニケーションを取る環境があります。このようなカルチャーが、社員一人ひとりが、本来の自分のレイヤーの1つも2つも上の視座で業務に取り組むことを可能にしているのだと思います。
今までもお話した通り、エニグモは既存事業を伸ばしつつも、新規事業やM&Aなど新しい事業の柱を作るフェーズにあります。私自身の経験からも、将来的に自分で事業を伸ばす経験をしてみたい方や、事業の初期段階からいろんなサービスに関わっていきたいと思ってる方にとっては、チャレンジするには非常に良い環境なのかなと思います。
エニグモは、自分の努力次第で新規事業に関わらず、新しいチャンスを得られる会社だと感じています。たとえば、私の場合もBUYMAからスタートし、特に自ら手を挙げたわけではありませんが、周囲が私の仕事をしっかり評価してくれたおかげで、新しい挑戦の機会をいただきました。このように、社員の努力や挑戦、成果を前向きに見て、チャンスを与えてくれる風土がエニグモにはあります。
最初はおそらくBUYMAから始まり、既存事業の理解を深めたり、会社の仕組みや業務の進め方を学びながら関係性を構築していくことになるかもしれません。そこでしっかり成果を出して実績を積めば、見ていて評価してくれる人が必ずいます。そして、新しいチャンスを掴むことができる環境です。将来的にはそういうキャリアパスを描きたいみたいな人はぜひチャレンジしていただきたいと思います。