前々からアニメ映画は映画館に出向いてまで観るものじゃない、と思ってた。
映画は好きです。
でも映画館って割にちょっと高いと思うところがあって、よっぽどの興味が沸き立たないと観に行くことがない私。ではなぜ今回わざわざ映画館でアニメ映画を観たのか。そんな話を書こうと思います。
夏休み明けから戻ってきたインターン生の後輩君。出社するなり興奮気味にこの映画を超絶大絶賛。しかもつい最近また2回目も観に行った、と。テレビでもネットニュースでも評判高いのはよく目にするが、それらに煽られて観に行くという選択肢は今回もなかった。
ただ、いったい後輩君の目には何が映ったのか、何を感じたのか、実年齢以上にしっかりした価値観を持つ彼、おそらく同年齢の周りの人より高い目標を設定している彼のその評価は一体何なのかが知りたかった。なので昨日の仕事終わりにそれを確かめるべく、普段とは違う別の興味を理由に映画館に行ってきた、というもの。
ストーリー自体はまだ公開して間もないので大きな括りで表現すると、やや一般向けであるものの、作り手が作りたいものが最後までブレず、よくある予定調和な感動物語にしなかったこと(感動はします)。少しムムムポイントがあったりもしますが、面白かったとかそういうのじゃなくって、あぁよかったってほっこりした感想が素直に出てくる。主人公に入り込むというよりも、主人公を応援したくなるといった感じだろうか。
さてこの映画、実写だったらどうなのかと考えてみたとき、やはりアニメほどの爽快感が得られなかったのかもしれない。現実では起こりえないものを無理やり特殊技術で表現するよりも、見て欲しいものだけを見せる意味ではアニメの方が抵抗がないし、それは過剰表現でも構わない。そう考えると、アニメ映画でしょ、、、って敬遠してたジブリやディズニーも食わず嫌いだったのかも。
何か自分の中で決めつけていた壁は実際は単なる偏見でしかないことを知り、いいきっかけができました。ありがとう、後輩君。