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デザイナーに仕事がうまくいくコツを聞いてみました

こんにちは。エンジニアやデザイナーなど、クリエイターの中途採用を担当しています吉本です。エン・ジャパンに中途で入社したメンバーにインタビューをして、連載でお届けしています。

今回は、幅広い仕事をこなす、あるデザイナーの頭の中を探ってみましたよ!
どんなアイデアも拾ってくれて、忙しいはずなのに、いつもふんわりとした雰囲気で余裕があって、規則正しく働く森合さん。
そんな森合さんに、仕事がうまくいくコツを聞いてみました!

<略歴>
グラフィックデザインの専門学校を経て、Web制作会社へ。デザイン〜フロントエンドのコーディングを習得。スタートアップの社長にtwitterで声をかけられたことがきっかけで、創業期のWebサービス運営企業に転職し、サイトやモバイルアプリなどのデザインを担う。経営者の近くで働いたことで経営目線を身につけたのち、上場企業の社長室へ。コーポレートサイトのブランディング、構築/リニューアル/運用、広報やIRにも携わった。2017年8月、エン・ジャパンに入社。

森合さんの頭の使い方

|「自分の記憶力をあんまり信用していないんですよ。」

祝日とか記念日とか、覚えてないんです。左と右がどっちがどっちかわからなくなることもあります。
誰かに聞けばわかりそうなことは覚えなかったり、一度見聞きしたり体験したことは、しばらくしたら忘れてしまったり(笑)。
そのくらい、自分の記憶力はあてにならないので、全部ノートやWebツールに書き出すようにしています。

|森合さんの脳を、コンピュータに置き換えると。

この図のように考えていて、CPUとメモリにあたるところは、キャリアを重ねるごとにアップデートしているんですが、
ハードディスク、つまり記憶や知見の置き場は外部に頼って、自身からは切り離しているんですよね。

|「ハードディスク」見せてもらえますか?

いいですよ。書籍やWebは色々読みますが、鵜呑みに出来ないものもあるので、複数の見解を集めて、統計や信憑性が高いものを残すようにしています。

1) Googleのスプレッドシート

業務に関わることはお見せできない情報もあるので、プライベートで使っているシートをお見せしますね。

これは食材の保存方法をまとめたシートですね(笑)他にもレストランのレビューとか、資産運用とか、プライベートなことは全てこのシートにまとまっています。ここに書いてあることは、ほとんど記憶していないので、迷ったら見にくるようにしています。

2) マインドマップ

例えばUXデザインという言葉にどんな意味が包括されているかが、ブレイクダウン・カテゴライズして、新しいインプットがあれば更新するようにしています。

3) 2冊のノート

1冊は、ウィークリーのスケジュールと、デイリーのtodoリストです。もう1冊は、ラフなアイデアなどを描き出しておくノートです。

|「自分の脳には、空きを作っておいて、クリエイティブなことを考えることだけに、使おうと思っているんです」

こうして、「記憶する必要のないことは記憶しない」ことを徹底しているので、毎日新しい情報をインプットしたり、考えることに脳を使っています。
スタートアップの経営者や、有名なデザイナーなどのtwitterやブログなどをフォローしていて、隙間時間に、なるべくタイムリーに読んでいます。書籍やWebの記事も。
私は、独創的なアイデアが突然ひらめくようなタイプではないので、日々大量のインプットは欠かせません。

それから、自分の日々のアウトプットが、会社の資産としてどのくらいの価値になっているかを計算しています。そうすることで、数ヶ月前と今とでは、同じことをやっていてもスピードが向上したな、逆に、昔はできていたことが遅くなっているということも、可視化・数値化して把握するようにしています。
関わるプロジェクトによって当然関わる人も変わりますので、一緒に組む人のスピードに合わせて自分の工数やスピードも調整しますが、その状態も俯瞰することで余裕が生まれやすいのかもしれません。

仕事をするうえで、大切にしていること

|いつからこのような仕事の仕方になったのでしょうか。

意識的にアウトプットを出すようになったのは、学生時代の内定者アルバイトをしていた頃です。当時の上司が忙しくてあまり席にいない方だったので、自分が何をしているかをわかりやすく伝えようと思って、やったことや翌日やることを可視化して伝えるようにしていました。

自分の記憶に頼らなくなったのは、新卒1〜2年目の時です。自分が忘れてしまったことによるミスがあり、ミスを挽回するための、事後対応の仕事が増えてしまったことがあったんですね。
ミスがなければ事後対応の仕事も減る、つまり新しい仕事ができる。ということに気づいて。
新しい仕事をどんどん受けて、誰かのためになるように、自分のミスを無くそうと思ったのがきっかけです。

プライベートのシートを作り始めたのは、結婚してからですね。こうすると、奥さんが楽になるかなーと思ってやっています。

|「自分のため」よりも、「誰かのために」という発想が大前提なのですね。

そうです。
誰かのためになりそうであれば、率先してアウトプットをまず出してみます。
困っていたり、解決してほしいというニーズがあれば、それをまずきちんと聞くようにしています。
相手の方が、絵で理解しやすい方なら、絵に描いてみるし、プロトタイピングから始めることもあるし、動くものを期待されていればプログラミングを書くこともありますし(エンジニアのみなさんに比べたら、お粗末ですが・・)、着実な要件定義から始めることもあります。

|デザイナーとは、何かかっこいいものをデザインするだけではないのですね。

そうですね、デザイナーと言っても、いろんなタイプの人がいると思います。
私は専門学校でイラストレーションを専攻したのですが、クラスメートには、斬新なアイデアを生み出す人や、ものすごく絵が上手な人など、自身にはない尊敬できる人がいっぱいいたんですよ。
自分はそういうタイプじゃない。困っている人のニーズを聞いて、それを形にするデザイナーになろうと思いました。ニーズを聞いて課題を見つけ出した結果、デザイン作業がなくなることもありますが、それはそれで良いと思っています。

エン・ジャパンに入社して

|最近デザインしたものを見せていただけますか?

普段は自社サイトのLPなどを作成していますが、公開できるものとして2つお見せしますね。

まずこれは、エミリさんとの雑談から、始めたんでしたね。
部署の一角に図書ブースがあるのですが、なんの本があるかリスト化されていなくて、同じ本が複数あったり、貸し出しの仕組みも、アナログな紙シートで運用されていたのを、デジタルに変えよう、ということになったんですよね。

全部で700冊あった本が、全てサイト内で検索&レンタルできるようになっています。(*「デジブック」ができるまで、という記事を、別の時にまた書いてensokuで取り上げます!)

それからこれは、デザインの勉強会を開催した時の写真ですね。

このロゴはテーマであった『デザイン基礎』を論理的に表現出来る人への証明として作成しました。 モチーフの鹿は『ロジカル』の『ジカ』をもじってみました。

私たちの部署では、デザイナー以外もデザインに携わることが少なくないですよね。
直接デザインすることはなくても、外部パートナーのデザイナーさんとやりとりしたり、レビューしたり。
デザイナーと関わる人たちが、今よりもスムーズにコミュニケーションができるように、「デザイン基礎」として、「比率」「構図」「カラー」「タイポグラフィー」、全4回のレクチャーをしました。
最終回はプレゼン大会。自分の好きなサイトや担当しているサービスについて、学んだことを元にプレゼンをしてもらい、参加者の8割以上から「いいね」を集められた人には、このオリジナルデザインのステッカーをプレゼントしたんですよ。

小規模グループに分けて、全部で約20人が基礎コースを卒業してくれました。少しでも日々の仕事に役立ててもらえたらと思います。

|最後に、エン・ジャパンに転職してみて、いかがですか?

エン・ジャパンは熱意が強い会社というイメージがありましたが、入ってみると、会長も社長もとてもロジカルでした。トップダウンではなく、メンバーから意見を提案することが歓迎されています。

また、「キャリアセレクタビリティ®️」といって、主体的に自分のキャリア形成をすることが推奨されています。なので、会社と個人をフラットに考えて、繋がり方を客観的に考えている人が少なくない気がします。資金的な体力があり、優秀な営業メンバーがいる。新しいことへのチャレンジ精神もある。

行動と乖離のない理念がしっかりあって、それらがメンバーに浸透するようにきちんと言語化されていて、共通言語になっていることが素晴らしいと思います。

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