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創業ストーリ―//日本のアスベスト分析結果は信じられない!?

"日本の分析結果は信じられない!"

代表取締役の亀元です。ある海外投資機関の担当者のこの一言から、当時はまだ創業前のEFAラボラトリーズのミッションがカタチづくられました。
今回の創業ストーリ―では、私が環境に携わる仕事を志すきっかけとなった幼少時代から話したいと思います。

そもそも私が環境の仕事をしたいと思ったのは小学校6年の時

当時は環境コンサルタントって知らなかったし、職業としてなかったと思うけどテレビとか見てたらアフリカの水不足とか、熊本の水俣病で、手がものすごく震える人とか、猫がずっと同じところをグルグル回ったりしているのが流れてたんです。
そういうの見てて、「こういうことは無くさなきゃいけない」ってすごく思いました。
それから、環境を良くする仕事をしたいというが気持ちがずっとあって、一生懸命勉強して環境保護が勉強できる東京農工大学に入りました。そして環境管理センターという東京日野の環境調査会社に入社しました。


環境の仕事に就いて分かったこと

そこでは、建設コンサルやスーパーゼネコンの下請で、環境アセスメントの仕事をしており、毎日忙しく働きました。
そこで働いていく中で、データを改竄するライバル会社が仕事を取っていくのを目の当たりにしたり、高速道路バイパス建設工事の環境アセスメントの仕事で、住民説明会会場で怒った住民に車をボコボコされたりする経験をしました。「環境を良くする仕事はできているのか、自分はなにをやっているんだろうか・・・」と悩みました。

このような環境業界の体質や住民説明会の体験から、日本には環境の問題の本質的な解決をできるプロフェッショナルはなかなかいないと思うようになりました。海外では、どうしているのだろうか?どんなアプローチをとって問題解決しているのだろうか?と興味をもち、米国イェール大学の林学環境学博士課程に留学させてもらい、4年間勉強しました。いろんな考え方ややり方を学び、素晴らしいネットワークを作る機会になりました。

博士課程を修了して日本にもどり、発注者の意向を忖度する環境専門家になるのでなく、住民の意見を聞く環境影響評価の法律を創ること、海外の専門家と日本の専門家のネットワークを創り、ベストプラクティスを拡げることに、熱意と時間をかけました。

その後、様々な業務のなかで、銀行と投資家の立場を認識するようになりました。
もっと、意思決定に近い場所で、環境保全のアドバイスをしたいと思う様になり、投資機関と仕事をする環境コンサルティング会社に転職しました。

有名投資金融機関の不動産売買や企業合弁買収の環境デュー・デリジェンス業務に関わり、土壌汚染、アスベスト、PCB等の環境リスクや事業リスクをミニマムにしていく仕事に携わりました。環境不法行為やベストプラクティス回避は、不動産価値・資産価値・事業機会を減らす最悪の環境リスクであることを学びました。そして「投資機関にお金を出している多くの投資家は環境に良い投資をしたい。地球環境に悪いことをしたくない。」と思っていることを肌で感じました。


高精度の分析が求められているのに対応できてない日本

ある日、日本の分析結果は信じられないと海外投資機関の担当者が言ったんです。
「日本のアスベスト調査って信用できるんですか?同じサンプルをA社とB社で分析したら、違う結果がでてきた。分析機関に説明をもとめたら理由を説明できない。」と。

強い問題意識を感じて、世界的なエキスパートに聞きに行かなければならないと、アメリカの専門家を探して、いろいろ意見をもとめました。専門家達の話を聞いているうちに、当時の日本の建材アスベスト分析方法は、世界中で日本だけでしか使われておらず、原理的に間違いがあると分かったんです。さらにアスベスト分析の精度管理の仕組みがありましたが、分析原理が間違っているせいで、人工建材でしか評価できず、実際の建材分析の精度管理に使えるようなものは存在しませんでした。

アメリカでも、精度の低い分析機関の問題が過去にありましたが、1980年代後半から、国と業界が一緒になって様々な実建材に対する合理的な前処理技法の普及や、精度管理体制とそれを強制する利益相反のない仕組みを創ってきました。今、欧米ではアスベストの分析業務を行うためには国に認められた精度管理を第三者に認証してもらう必要があります。

このままではいけないと、アメリカカリフォルニア州でアスベスト分析の大手、フォーレンジック・アナリティカル・グループと提携して、日本で速くて精度の高い偏光顕微鏡によるアスベスト分析を提供する専門会社として、2007年3月に株式会社EFAラボラトリーズを設立しました。


偏光顕微鏡によるアスベスト分析の普及

当時は、まだISOにもJISにも、偏光顕微鏡法のアスベスト分析が組み込まれていなかったので、アメリカのEPA法の規格で分析サービスをスタートしました。外資系企業には必要とされましたが、国内のお客様にはなかなか振り向いてもらえなかったですね。アメリカのアスベスト含有基準は1%で、日本の0.1%にはEPA法は使えないと、根拠なしに言われました。フォーレンジック・アナリティカル・グループのあるカリフォルニア州は日本と同じ0.1%基準でしたし、ポイントカウント法とよばれる定量分析法もしっかり確立されていましたが、なかなか受け入れていただけませんでした。

偏光顕微鏡分析の速くて、精度が高く、ぶれない分析結果を求める需要は確かにあり、2007年当時から、一部の地方自治体や国内大手多国籍企業で採用になりはじめました。また、2011年東日本大震災で、とにかく迅速に大量の分析が必要になったときに偏光顕微鏡法が、大いに活躍する機会が訪れました。

それから、2012年に偏光顕微鏡法のアスベスト定性分析がISO 22262-1として制定され、その後2014年に日本で、JIS A 1481-1(JIS 1法)として制定されました。2013年から厚労省に要請され、一般社団法人日本環境測定協会のアスベスト分析の指導インストラクターととして、日本の分析機関に正しい分析法を普及してきました。ライバルを育てるのではと言われましたが、みんなが分からないと問題は解決しないと思い、志のある勉強熱心な有志達と必死で分析法を普及してきました。

最初の頃はみんなで偏光顕微鏡やスクリーンを研修会場に持ち寄って教えていました。老舗の分析機関の職員から、初めてアスベスト繊維というものを明確に理解できたと驚嘆の声が上がっていたのを思い出します。今は300名を超える分析者の研修卒業生が出ています。これも一般社団法人日本環境測定協会の皆さんや協力してくださった顕微鏡メーカーの方々、ずっと苦労しながら教え方を工夫してきたインストラクターの仲間達のお陰です。

現在では、日本国内でも偏光顕微鏡によるアスベスト分析が認知されるようになりました。官民の発注仕様書もJIS 1法が増えて来ました。まだまだ広く正しく理解されているとは言いにくい状況ですが、確実にその分析法の正しさを理解してくだるお客様が増えていらっしゃるのを感じます。EFAラボラトリーズは、速くて精度の高い分析が、日本の分析業界に広がるようにバックアップを続けています。


EFAラボラトリーズのミッション

日本のアスベスト問題は、社会構造問題です。いい分析があれば解決するものではなく、この先何十年もかけて、徹底的に向き合っていかなければならないものです。

EFAラボラトリーズは、今後もベストプラクティスの普及を通じて、アスベストを主軸とした高精度・ハイスピードの分析、調査、アスベスト建材維持管理とマネジメントのコンサルティング、工事監視等のエンジニアリングサービスを提供していきます。

その仕事の目的は、お客様の事業リスクを低減し、お客様の評判を守り、お客様、従業員、テナント様、工事関係者、周辺住民の人々にとって本当に安全な環境づくりです。一つ一つのサービスを届ける先が拡がっていくことにより、アスベストに曝露する人が減り、日本全体のアスベストリスクが低減して行くことを願っています。

法律や条例といった形のあるものだけではなくて、人間の慣習や、しきたり、欲望などが強く影響しているようなものについても、変化を起こせるように努力したいと思っています。早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。ということわざにあるように、学会や業界団体を通じて、難しい社会構造問題を解決する仲間を増やしながらやっていきたいと思います。

EFAラボラトリーズは、この先もアスベストに悩みを持つ全ての方に対して真摯に、問題解決を支援してまいります。次世代にアスベスト問題を残さないために挑戦を続けていきます。

EFAラボラトリーズは、安全な日本の未来を一緒に作る仲間を募集しています! ぜひ話を聞きにきてください。


代表取締役 / 亀元宏宣

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