〜EDOCODEのリーンスタートアップへの挑戦〜 コロナによる変化へどう対応するか?#1
こんにちは、EDOCODE採用広報担当のツヅキです。
今回は、昨年リーンプロセスの本格導入をEDOCODEとして初めてチャレンジした「リーンチーム」の取り組みをご紹介したいと思います。EDOCODEの雰囲気やチームの体験をリアルに感じていただけるよう、これまでと趣向を変えてストーリー仕立てで連載いたしますので、ぜひ次回もお楽しみに!
コロナによる売り上げへの影響を取り戻すために
2020年8月。
マスクをつけて過ごした初めての夏。
フルリモート体制に移行していた間に、既に予定していたオフィス移転は完了し、ひさびさに出社するとそこは違う会社のようにも見えました。しかしメンバーが出社しだすと、少しずついつものEDOCODEのアットホームな雰囲気が戻ってきます。世の中のムードも少しずつ柔らかくなっているようでした。
EDOCODEが展開するポイントモールプラットフォームは、クレジットカード会社が展開しているものも多く、カードを使用した消費の影響を大きく受けます。緊急事態宣言中の消費控えから、目標とするユーザー還元金額が前年を割るポイントモールも出ています。レベニューシェアで各社のビジネスにコミットしているEDOCODEとしても、早急に対策をうつ必要がありました。
とはいえ、未来は今特に予測し難くなっています。EDOCODEで確実にすぐできて、かつ、ユーザー還元金額を伸ばせることを見つける必要がありました。
未来が不確実な今こそ、リーンスタートアップにチャレンジしよう
話は変わりますが、EDOCODEはもともと2021年から新規事業開発に取り組むことを予定しており、その際はリーン・スタートアップという手法を導入するのが良いのではとそれぞれがインプットを行っていました。リーン・スタートアップとは、まず仮説を立て、それを検証するために必要な最低限のものを作り、実際にユーザーに使ってみてもらいながら検証を繰り返すプロセスのことを指します。実際にその製品に価値があるのか、少しずつ確認しながら進めるその開発アプローチは、不確実性のある製品やサービスを開発する場合に向いているとされます。
世の中や消費者の行動がどうなっていくか予測がつかないまま、現状への対策をどう進めるべきか頭を悩ませていた経営メンバーは、ここにリーンプロセスを導入するのが良いのではという結論に達します。
そこで立ち上がったのが「リーンチーム」、アサインされたのはプロダクトマネジャーのTimmyとデザイナーのBetsy、Natsumiでした。Timmyは、プログラミングに加えビジネス開発の経験を持ち、Google Analytics解析や数字の分析も得意です。一方、デザイナーのBetsyとNatsumiは、アプリ開発に携わった経験があり、ユーザーリサーチに基づいたビジュアルデザインや機能開発が得意なデザイナーです。
具体的な戦略やアクションに落とし込む
まず、3人は、今回の「ポイントモールのユーザー還元金額を効果的にあげる施策を、リーンプロセスで見つけて他のモールに展開する」という目標に対し、具体的な戦略やアクションを検討し、設定しました。
①1つのポイントモールで検証する
全サイト共通のポイントモールプラットフォームに実装して検証するとなると、開発や各社との調整に時間がかかり、仮説検証までの期間が長くなってしまいます。そのため今回はあるポイントモールサイトに絞って実装と検証を行うことにしました。ただし、いずれはプラットフォーム全体で展開することも重要なポイントなので、そのポイントモールサイト固有の事象になりすぎないように注意します。
②A/Bテストを行う
今回は新規プロダクト開発ではなく、既に動いているサービス上でユーザー還元金額を伸ばすことがゴール。施策がCVR(購入率)に対して効果があるかを検証するため、元のパターンと施策を反映したパターンを比べるA/Bテストを検証方法に選びました。(リーン開発へのチャレンジとしても、小さなテストを早く回して早く学べるという点で、今回はA/Bテストが向いていました!)
③2週間で一つの検証を繰り返す
リーンプロセスの重要なポイントとして、検証を繰り返すということがあります。そのため今回は1ヶ月に2回検証サイクルを回すということを、チームの目標にしました。小さなチームであることや、実際に動いているサービスでユーザーに使ってもらうということを鑑みると、かなり厳しそうな目標にも思えましたが、目標に対してそれくらいは必要だと考えました。
2020年9月、やることは決まった、あとはやるだけ!
キックオフから数日、やるべきことは明確になりました。カレンダーは既に9月に入ろうとしています。まだまだ暑い日が続くものの、お盆明けから真夏らしさは一気に消え、季節は確実に秋に向かっています。リーンチームの取り組みは、どうなっていくでしょうか。