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コロナ禍での変化
日本でコロナ禍と呼ばれる時代に突入してから丸3年が経過しました。
この期間に日本全体でも労働環境が大きく変わり、弊社も以下のように変わりました。
- 原則リモートワーク
- オフィスの縮小・移転
- 社員の地方への移住
- 電子申請、電子印鑑への移行
原則リモートワークを導入したことで、オフィスを移転し、社員の中には地方に移住する人がいたり、元々地方に住んでいる人を採用するなど、インターネットが繋がりさえすれば働ける状況になっています。
私自身もフルリモートワークの環境で働き始めて1年と4ヶ月が経ちました。
実際に働く中で、自分では常識と思っていたことが常識ではないことなどもあり、一体何がリモートワークの標準なのかずっとわからずにいました。
そんな折、「個と組織を生かすリモートマネジメントの教科書」という書籍を読む機会がありました。
本書はマネジメント中心の本ですが、この中の「リモートワークの環境で働くというのはこういうこと」というのがとても参考になったので、今回はこちらを中心に紹介します。
前編と後編に分けて、紹介していきますのでご一読いただけますと幸いです。
リモートワークの自由と責任
書籍ではリモートワークの環境では自由が増し、と同時に責任も増すとあります。
つまり、大前提として「リモートワークの方が働く難易度が高い」ということです。
この前提を念頭に置かないとリモートワークで働くことにギャップ(困難や苦痛)を感じることでしょう。
その上で、書籍では3つの「自由」が手に入るのと同時に3つの「責任」を負うことになると紹介されています。
まずは「自由」についてです。
リモートワークの自由
- 自律的に仕事がしやすくなる
- 生活を大事にできる
- 安心の場を確保して挑戦できる
それぞれ詳しく見ていきます。
自律的に仕事がしやすくなる
これは「セルフブランドを作ることで仕事がしやすくなる」ということを指しています。
リモートワーク下では業務遂行プロセスが見えづらいことから「何ができるかが明確で成果を確実に上げてくれそうな人」に仕事が集まるとされています。
そのため、以下のようなサイクルを作ることができれば、自分で自分の仕事を管理できているという実感を得ることができます。
- 社内での評判が上がる
- 新たな仕事を担当できる
- その仕事を期待通りに(期待を超えて)完遂する
- また評判が上がる
確かに私の過去の経験上でも、仕事が集中する人はいろいろな部署から指名され、引っ張りだこになる状況を目にしてきています。
生活を大事にできる
リモートワークのメリットと聞いて真っ先に思い浮かぶのがこの点だと思います。
リモートワークの特徴でもある「どこでも仕事ができる」という利点が、仕事以外の生活も大切にした人生設計を可能とします。
フルリモートのメリット(デメリット)については弊社のWebサイトでも触れていますので、ぜひご参照ください。
■ワーママが1年間フルリモートで働いてみて思ったこと
https://eda-inc.jp/post-5418/
■地方在住者が1ヶ月間フルリモートをしてみて思ったこと
https://eda-inc.jp/post-3951/
■フルリモート勤務のメリットデメリット 転職する前に確認しておきたいこと
https://eda-inc.jp/post-7395/
例えば、沖縄でワーケーションをしたり、山奥で静かに過ごしながら仕事をするのも良いでしょう。
時差にさえ配慮すれば海外でも仕事ができます。
このように仕事以外の生活も大切にした人生設計が可能になります。
自分がどういう生き方をしたいか、人生の選択肢が増えたように感じることでしょう。
安心の場を確保して挑戦できる
最後に企業に勤めるなど組織に属するという基盤を持った上で、新しいことにチャレンジできるという点です。
リモートワークで通勤時間がなくなることによって、その時間を別のことに充てるなど、挑戦する機会が増えています。
私も以前の職場で片道1時間かけて通勤していたことがあります。
必要に迫られ、終電後まで残業していたので、当時は家に帰って寝るだけの生活でした。
もし往復2時間を作業時間に充てられていたら、それほど残業は多くなかったかもしれませんし、その時間を使って資格取得やスキルアップのための勉強時間をもっと確保できたかもしれません。
以上のようにリモートワークがもたらす自由により「自分らしく生きることができる状況が作りやすくなった」と言えます。
まとめ
最後に今回の話を簡単にまとめます。
リモートワークの前提
まず、大前提としてリモートワークは出社スタイルの仕事より働く難易度が高いということです。
そして、リモートワーク下では、3つの自由を得ることができます。
3つの自由とは
1)自律的に仕事がしやすくなる
確実に成果を上げてくれる人になることで、自分で仕事を管理している実感を得られる。
2)生活を大事にできる
場所の制約がないため、仕事以外の生活を大切にした人生設計ができる。
3)安心の場を確保して挑戦できる
通勤時間を別の時間に充てることができるので、自分らしく生きる状況が作りやすい。
自分の生活を大事にしつつ、安心した場を確保した上で、確実に成果をあげたいと望む方にとって、リモートワークは最適です。
しかしながら、自由が得られる反面、同時に「責任」を負うことになると書籍には紹介されています。