人生もう一度やり直せたとしても、入社したいと思える会社に出会った話|Hiroyuki Kanai|note
こんにちは。10月中旬までDROBEでマーケティングをしていた、金井です。上述の通り、10月中旬に創業メンバーとして携わっていたDROBEを退職しました。noteの最初の記事が退職についてなので、少し複雑な気持ちで今書いています。 ...
https://note.com/khiro0109/n/nb96a3ebc3d52
形式上「"元"DROBEメンバーHiroyuki Kanai」と表記していますが、多くのメンバーは今もなお金井さんをDROBEメンバーだと思っているはず...!
そのくらいDROBEとの結びつきが強かった金井さんが今回、退職エントリーを書いてくれました😭
「人生もう一度やり直せたとしても、入社したいと思える会社に出会った話」ってシンプルにタイトルすごくないですか!?読む前から泣きました。
キラキラな話だけでなく、しんどかった時期の話もセキララに綴ってくれています!
創業メンバーとして活躍し、プロダクト統括とのCOO長井とは師弟関係、CFO中澤とは親子のような甥っ子のような関係値を築いていた金井さん。
きっとご退職まで多くの葛藤があったかと思いますが、こうしてずっとDROBE愛を持ち続けてくれている事がとっても嬉しい&そんな愛され組織に今自分が在籍している事が嬉しくなる!(若干宗教みのある発言ですが。笑 愛のある環境にいられるって本当に日々穏やかで幸せです~)
こんにちは。
10月中旬までDROBEでマーケティングをしていた、金井です。
上述の通り、10月中旬に創業メンバーとして携わっていたDROBEを退職しました。
noteの最初の記事が退職についてなので、少し複雑な気持ちで今書いています。
この記事は、よく目にする“学びのある記事”ではないかもしれませんし、記事としても決して読みやすいものではないかもしれません。
なぜかというと、私がDROBEという会社で何を経験し、何を感じたかをつらつらと書いているためです。
私なりにいろいろ考えた結果、賢く書くことをやめて、自分の経験を通して自分が好きだったDROBEの良さを素直に伝える方が自分らしくて良いのではという結論に至りました。
読みづらいところも多々あるかもですが、この記事を通して少しでもDROBEにはどういうメンバーがいて、どういう会社かを感じ取っていただけたら嬉しいです。
浪人を経て入った早稲田大学を卒業後、2015年に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に新卒で入社し、EC事業本部にて法人営業を1年、マーケティングを1年していました。
その後、LINE株式会社に入社し、LINEバイトとLINE Payのマーケティングを2年していました。
その後、株式会社DROBEに創業メンバーとしてjoinし、主にインハウスでマーケティングを行いつつ初期はCS、物流もみていました。
DROBEは2019年4月に創業しました。
私はその前まで、LINE株式会社でLINE Payのマーケティングをしていました。
大きな予算でマーケティングをできるおもしろさを感じつつも、自分である理由を見つけられずに他の選択肢を探し始めていました。
そんな折、DeNAの先輩からいきなりDMが来て、DROBEのCOOの長井さんと繋がりました。
その後、CEOの山敷さんと長井さんと直接会って話しました。
実はこの時、既に他の会社から内定をいただいておりました。
(この内定先とはその後も縁があるので、別途note書きます)
二人と会った日に私はDROBEに創業メンバーとして携わることを決めました。
決めた理由は下記です。
・創業という貴重な機会でチャレンジできるため
・山敷さん長井さんと働きたいと感じたため
当時の私は、「リスクを取らないことがリスク」と考えていたので、創業という機会はまたとない機会でした。
しかも28歳の若造にそんな機会を与えてくれるなんて感謝しかなかったです。
当時の自分からしたら数歳しか変わらないにも関わらず、山敷さんと長井さんは圧倒的に“強かった”のも決め手でした。
私は一貫して一つの軸でキャリアを選んできました。
それは「人」です。
どんな人かというと、
「強いやつ」です。
この軸になった経緯は、DeNAで自分を採用してくれた”徳永さん”という方がいたんですが、その方がずっと「自分より強いやつと仕事しろ」と言っていたからです。
「強いやつ」ってすごい抽象的ですが、なぜか当時の自分にはすごくしっくりきた言葉で、それ以来ずっと人を選ぶ軸になってます。(もはや今は直感で判断できるレベルになってますが笑)
ちなみに、「強いやつ」をもう少し具体化すると、”自分が目の前のやつと同じ年齢になったときにそいつより仕事ができるのか(勝てるのか)”ということです。
どういうことかと言うと、自分の力の無さを知り、それを越えることで成長するのであり、強いやつと仕事することでその機会を得られる。むしろ強くないやつ(自分と同レベル)と一緒に仕事してても成長はできないということを意味してます。
これは人だけでなく、身を置く環境でも言えることで、辛そう、大変そう、しんどそうな環境に身を置くことで自分の力の無さを知り、その環境で生きるために必死になり、成長するのだと思っています。
創業初期はマーケティングの立ち上げとCS、物流を担当していました。
今でもそうですが、マーケティングは当時から内製で行っていました。
同時にお客さまの問い合わせ対応、物流の管理を行っていました。
新規獲得すれば物流で問題が発生し、お客さまからの問い合わせも増え、対応に追われ、それでも獲得をし続けないといけないという、まさに自転車操業でした。
もちろん私一人で全部できるわけはなく、当時からCOOの長井さんと二人三脚でやっていました。
当時はコロナ前でオフィスに毎日出社しており、文字通り長井さんと隣合わせであーだこーだ言いながら、がむしゃらに仕事していたのを昨日のことのように覚えています。
今思い返すと、あの日々はとてもとても楽しかったです。
自転車操業ながらなんとか頑張っていたものの、コロナの影響もありマーケティングがうまくいかない時がありました。
ファッション業界は時節があるので、安定して新規獲得できるわけではないのですが、それでも会社の売上を作るうえで、マーケティングの使命として新しいお客さまを連れて来なければなりません。
ただ、創業して1年目の2020年の夏頃、何をしてもうまくいかず自信を失い心が折れかけたことがありました。
その時、初めて人に弱音を吐きました。
弱音を吐いた相手はCFOの中澤さんでした。
このLINEの翌日にお鮨に連れて行ってくれたので、改めて直接弱音を吐きました。
その時に中澤さんに言われた一言に救われました。
それは、「良いね〜!!」の一言でした。
最初この人は何を言ってるんだ、この状況のどこが良いんだと思いました。ただ、「良いね〜!!」の意味を理解して自分の心が変わりました。
それは「その歳にそんな辛い経験できるなんて、良いね〜!!」という意味でした。
人間誰しも辛い経験はできればしたくないですし、居心地の良い環境に慣れてしまうとなかなかそこから出れない生き物だと思います。
だからこそ、辛い経験、しんどい経験は貴重であり、そこから得れることはとても多いのだと思います。
とはいえ、いざそういう環境に身を置くと不安や悩みで押しつぶされそうになってしまいます。
そんな状況にいた自分を、中澤さんはたった一言で救ってくれました。
この時中澤さんがいなければ、私は創業1年でDROBEを辞めていたと思います。
すぐに時間を作ってくれて、どんなことも否定せずに、どんな時も背中を押してくれた中澤さんには感謝しかないです。
そんなこんなで何とか再起し、DROBEにできることはないかを必死に考えて仕事をしていました。
(2021年の秋頃にもかなり体調を崩した時期もありました。)
その一方で、自分としてはサービスを自分ごと化できないもどかしさを感じ始めていました。
DROBEは女性向けのサービスなので、自分でDROBEを使うことはできず、自分の言葉でサービスを語ることができませんでした。
多くのお客さまにインタビューさせていただき、頭では理解してはいても、心から感じたことを自分の言葉で語れないもどかしさでした。
マーケティング界隈で有名な方の中には、自分がユーザーじゃなくてもヘビーユーザーにヒアリングをして、ユーザーを憑依させてマーケティングされる方がいますが、私はそれができませんでした。
自分が誰よりもそのサービスを使って、自分で課題や価値を感じて、それをもとにマーケティングをすることが必要でした。
この頃からDROBE以外の場所を見始めました。
ただ、これまでの転職活動とは異なる点が一つありました。
それは、転職活動をしていることをオープンにすることでした。
創業時からずっと一緒にやってきた長井さんには素直に状況を伝え、どういうところを受けているかも自分から伝えていました。
この背景には、長井さんなら一人の人間として自分の考えを理解してくれて、相談できると確信していたからです。
とは言っても、オープンにすることに迷いもありました。
「自分が逆の立場だったらどう思うか」「オープンにすることでコミュニケーションが取りづらくならないだろうか」など、オープンにすることで生じ得る弊害も考えていました。
長井さんに意を決して転職活動をしていることを伝えると、
第一声に「話してくれてありがとう。」と言ってもらえました。
その時、信じて話して良かったと心から思いました。
創業から約3年半、DROBEという会社が少しずつ大きくなる過程を見させてもらいました。
数社経験した私から見たDROBEは、『人の気持ちを大事にする会社』だと思います。
DROBEは外から見ると、経営陣の経歴やビジネスモデルなどから賢い会社に見られやすいと思っています。
たしかに賢い会社ではあります。
が、DROBEの良さは外にはなかなか見えない、”人の気持ちを大事にする”ところにあると私は思います。
DROBEという会社で働く人のいろいろな気持ちをできる限り汲み取りながら、メンバー一人一人が働きやすい環境を作ろうとしています。
これは言うは易し行うは難しだと思いますし、正解がないうえ、会社が存続する限り更新し続けるものだと思います。
もちろん、会社は人でできているので合う合わないはあります。
DROBEがすべての人にとって“良い会社”だとは思いません。
ただ一つ言えることは、DROBEは人間味があり、メンバーの心でできている会社です。
あなたがDROBEのメンバーだとしたら、あなたが大事にしているものをみんな大事にしてくれる、そんな会社です。
結果として私はDROBEを出る決意をしました。
ただ、人生もう一度やり直せたとしても、私はDROBEに入社します。
DROBEでの3年半は私の人生に無くてはならないものです。
メンバーに出会えたこと、経験できたことすべてが宝物です。
この記事を読んでくださっている方の中にも仕事、プライベートに関わらず大事にしているものがあるかと思います。
世の中には数多と会社があります。
自分が大事にしていることを大事にしてくれる会社と出会えることはなかなか難しいかもしれません。
もしこの記事が少しでもその出会いの手助けとなれたらと思っています。
この記事を読んで、少しでもDROBEという会社に感じるものができ、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここで書けなかった次の会社の話は、別途書きたいと思います。
興味あれば読んでいただけると嬉しいです。
■Hiroyuki Kanai_Twitter
https://twitter.com/mlkHiRo
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