日本発の世界的アートをオマージュ! ドリーム・アーツの2023年カレンダー制作秘話
※本記事は、noteに連載している「ドリーム・アーツ Designers」からの転載となります。 こんにちは。ドリーム・アーツのデザイナーちゅう吉です。今年も早いもので来年のカレンダーを紹介する時期になりました! ドリー [...]
https://www.dreamarts.co.jp/news/column/col221219/
あけましておめでとうございます。ドリーム・アーツ採用担当の内藤です。本年も昨年に引き続き、ドリーム・アーツの情報をたくさん発信していきますので、どうぞよろしくお願いします!
ドリーム・アーツでは今年も卓上カレンダーを制作しました。
「是非お客さまに喜んでもらいたい!『ワオ!』と驚かせたい!」という想いを込めて作ったカレンダーは、毎年ご好評をいただいてます。
2024年のカレンダーのテーマは「有機的な美と幾何学的な美の取り合わせ」です。
有機的な美は自然な滲みや掠れ、揺らぎといった意図して再現することのできない自然な姿で表現しています。幾何学的な美は右側の背景にうっすら入っている、季節をイメージした紋で表現しています。
この2つを、「取り合わせ」の美意識でデザインしたものが今年のカレンダーです。
融合や混ぜ合わせるのではなく、並列する「取り合わせ」という美意識がポイントです。
基本的な要素を強調する取り合わせという美意識は、たとえば昨年のカレンダーにも用いられた版画が挙げられます。版画は線と色彩が混ざり合うのではなく、はっきり独立しています。
他にも日本庭園や自然の素材をそのままの状態に並べる日本料理など「取り合わせ」は身近なところにも見られる日本の美意識です。「滲みや掠れといった偶然生まれた自然な姿」と「季節をイメージした紋」を並べることで、日本の美意識の結晶とも言える表現を目指しました。
▼昨年のカレンダー制作秘話はこちら!
今年のカレンダーはデザイナー4名で月ごとに分担して制作を進めました。分担することで一人当たりの労力が削減でき、制作スピードを早めることができます。
その一方で、デザインのテイストがバラバラにならないよう統一感に気をつける必要があります。それだけではありません。さらに気をつけなければいけない点があります。それはデザインのテイストを揃えつつ、一枚一枚の個性を出すことです。これはドリーム・アーツのカレンダーでは、月ごとに個性を出すことで来月はどんな絵が来るのか楽しみにしてもらいたいという想いがあるためです。
そこで、月ごとの個性とカレンダー全体の統一感を両立させたデザインを目指すために具体的にこのようなことを行いました。
デザインで守るべきルールを決める
分担する上でルールを明文化し、デザインのテンプレートを作成しました。
配置と入れる要素を絞ることで、制作前からある程度の型を決めて統一感を出しました。
また、日によっては3回と細かくmtgを入れることで進捗確認とデザインの方向性を確認しました。
さまざまな「取り合わせ」で季節を表現する
滲みや掠れなどの表現の入れ方をこだわりました。ただ見栄えの良いように収めるのではなく、季節を感じさせるような「取り合わせ」を意識しています。
例えば7月のカレンダーでは赤い滲みと黒の飛沫と緑色を並列することで、スイカに見えるような表現に。
11月のカレンダーでは茶色の中に赤や黄色が入っている滲みを用いて、銀杏の紋と並列することで秋の終わりを感じさせる表現となっています。
スイカや銀杏の形をそのまま用いることで季節を表すのではなく、有機的な表現の組み合わせや紋のデザインにモチーフを落とし込むことで季節を感じさせるデザインを意識しました。
マスコットキャラクターの入れ方を工夫する
ドリーム・アーツにはPOPY(ポピー)とCello(チェロ)という2匹のマスコットキャラクターがいます。毎年カレンダーを賑やかに盛り上げてくれるこの子たち、先ほどのルールでも来年のカレンダーに入れることを決めていました。しかし先ほどのルール通りにポピーとチェロ以外の要素を入れると、この時点でスペースが結構埋まります。スペースの問題だけではありません。普通にポピーとチェロを入れると…カレンダーのデザインから浮いてしまいます!
そのため今回のカレンダーでは、ポピーとチェロの入れ方をより工夫しています。
紋に紛れさせたり、有機的な表現に寄せたり、時には大きく入れて背景にすることでカレンダーのデザインと合わせています。同時にポピーとチェロの入れ方にもバリエーションを出しています。
このように「取り合わせ」と「キャラクターの入れ方」を工夫したことで、捲るたびに異なる表現を感じる個性豊かなカレンダーに仕上げることができました!
ドリーム・アーツは今年上場という節目を迎えコーポレートサイトのデザインを刷新しました。実は2024年の始まりである1月は、コーポレートサイトと通底するコンセプトで制作しています。その理由をドリーム・アーツデザイナーの仕事とちょっぴり絡めて紹介します!
ドリーム・アーツのデザイナーの仕事は製品、サイト、ノベルティ、イベントブースなどなど…お客さまとのさまざまなタッチポイントで一貫性のあるドリーム・アーツの世界観を作っていくことです。そうすることで、ブランドの価値を高めることができ、お客さまとの信頼関係を築くことに繋がるのです。
カレンダーも、ドリーム・アーツのブランドを構成するための非常に重要なツールの1つです。特にカレンダーは毎年力を入れて制作しているため、楽しみにしてくれている人がいます。
そのため、上場にともないリニューアルされたコーポレートサイトのデザインとあわせることで、「和」の「有機的」な美や「幾何学的」な美を取り合わせるなど、ドリーム・アーツの価値観や意図するところを発信するメディアになっているのです。
▼2024カレンダーはここから始まった。ドリーム・アーツのコーポレートサイトTOPへ
ドリーム・アーツではクリスマスカードも制作しています!
クリスマスカードは特別webページもあります。ぜひこちらもチェックしてください。