「普段なかなか聞けないこともオンラインなら聴きやすいのでは？」という意図の元で開催された、デパートのメンバーから経営陣（代表取締役社長：見條さん、取締役副社長：田中さん、取締役：今井さんの3名）へさまざまな質問を行う今回の会をリモート取材させていただきました。

今回の後編では「今後の事業領域」や「社員に求めていることは何か」などのメンバーからのさまざまな質問に経営陣が率直に答えていきます。

ーーコーポーレートデザインは色々なことをちゃんと形にしてきていると思いますが、今後「ここを変えたい」「整備したい」または「新しく作りたい」など考えていることがあれば教えてください。

田中：「変えたい」というより、作っていきたいのは広報です。広報として会社を世の中に出していく仕組み創りをやっていきたいです。

また、現在はコロナ禍でリモートという職場環境があり、個としての個性が求められると考えています。その部分にフォーカスして世に出していきたいので、その仕組み創りをしたいです。

リモートワークは選択肢のひとつとしてアリだと思いますが、セルフコントロールや結果が大事になりますので、それらを達成できるようにする環境を構築する必要があります。申請ひとつ取ってもスムーズかつセキュリティー高く行えるようにして、リモート環境にストレスを感じずに業務に当たってほしいと考えています。コミュニケーションに関しても気軽に話せたり相談ができる場をシステム的に設ける必要性も感じており、リモート環境でストレスなく業務に集中でき、孤独感を感じない環境を創りたいと考えています。

（現在デパートではリモートワークを推奨しております。）

ーー技術的にフロントエンド以外で今後デパートで「これをできるようにしたい」という領域があれば教えてください。もしも実例があるならそれも交えていただければ幸いです。

今井：デパートは、デザインと設計をしっかりやっていきましょう、というのが本論ではずせないのですが、それに加えて技術的にやりたいことはたくさんあります。例えば、設計に携わるツールなどにもチャレンジしたいと考えていますが、そのためには、先にバックエンドをやるのがいいのではないかと思います。また、フロントエンドという括りである必要がなくなってきているのでは、とも感じています。

ーー社員に一番求めていることは何か教えていただきたいです。

見條：メンバーに求めるものは、シンプルに「自己成長欲求に貪欲に」ということです。なりたいものややりたいことをどんどん発信して、それを自分のものにするためにどんな手順でやるのか、自分の人生・キャリアなのでどんどん求めていってほしいと思います。自分が求めるものは給与なのか、知識なのか、技術なのか、ということを考え、それを手に入れるにはどうすればいいのか、それができている人は誰なのか、誰に聞けばいいのか、それをぶつけてほしいと思います。

一緒に働くメンバーという意味では「誰かを想って創る」というのが根幹にあります。よく、オフィシャルで言っている「お客さんの真の課題を見つけよう」というのがありますが、それを叶えるには何をしなければならないのか、一緒に働くパートナーさんや仲間にどう接するか、という綺麗事しか書いていませんが、それを行うために「誠実さ」を求めています。

誠実さとは何かというと、レスを早くする、とか、この人にはこういう言葉遣いなら理解してもらえるかな、とか、そういう小さいところの積み重ねが大事だとリモートワークをしていて感じます。「人に興味を持つ」という働き方をしないとそういう発想ができないと思います。また、そうした発想で内部に対しても外部に対しても接していないと離れていく人が出てきてしまうでしょう。

ーー目標を立てる際に意識すべきポイントがあれば教えていただきたいです。

今井：大きく分けて「大きな夢（大目標）」と「日々の目標」の2つがあります。今後どうしたい、とか、何をしたい、という「大目標を持っていた方がいい」という圧力が特に若手にはあると思います。私もそういったものがあった方がいいと思っていましたが、今は、そういったものがなくてもいいのかな、という気がしています。

描いた目標に対してどんな風に進んできたか、と自分の過去を振り返ってみると、あまり思い通りにはなっていないと思います。大目標を持つことで辛い思いをするくらいならなくてもいいのではないか、と思っています。

日々の目標に関しては「できること」を目標にするといいと思います。できない目標ばかりだと達成するまでずっと苦しいので健康的でないと思います。朝ちゃんと出社する、など些細でも達成できる目標を設定する方がいい時代なのではないかと感じています。

大きな夢を持てた人はそれでいいと思うし、夢を持てなくてもそれはそれでいいと思います。

ーー最後に

終始、和気あいあいとした雰囲気の中で一問一答が行われ、デパートは楽しくてフラットな職場なのだろうという印象を受けました。

今回は限られた時間の中で行われたため、まだまだメンバーからの経営陣への質問がたくさん残っているということで、後日また改めて取材をさせていただくことになりました。そちらの記事も楽しみに待っていてください。

また、今回の記事には前編もありますので、まだ読んでいない方はあわせてそちらもお読みください。