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1秒を競った日々が、私に教えてくれたこと。マラソンからインターネットに舞台を移したマーケター・林加奈の歩み

どんな分野であれ、偉業を成し遂げた人たちの背景には、断固たる強い決意と粘り強い努力があります。継続は成果を支える肝心要であり、継続なくして偉業の達成などありえません。そうした理由から、継続することの偉大さにしばしば注目が集まります。しかし、それと同じように尊重されるべき“やめる勇気”がフィーチャーされることは、そう多くありません。

DIGITALIFTの林加奈は、かつて日本代表を夢見たランナーでした。しかし、毎日の大半をマラソンに捧げ続けたものの、彼女の夢が実現することはありませんでした。トラックを去った彼女は、現在Webマーケターとして活躍しています。夢を諦めた彼女は、なぜセカンドキャリアで輝きを取り戻すことができたのでしょうか。

「1秒を競う世界で鎬を削った日々が、今の私の支えているんです」と語る林に、新しい扉を開き続けたキャリアや人生観について、赤裸々に語ってもらいました。

マラソンを走り続ける自分か、新たな一歩を踏み出す自分か


—— もともとは、日本代表を目指す陸上選手だったとお聞きしています。なぜ、アスリートからビジネスパーソンへと転身されたのでしょうか。

相次ぐ怪我で、陸上を続けるモチベーションを保てなくなってしまったんです。陸上に出会ったのは、中学生の頃。練習の時間も、試合に出ている時間も、ずっとずっと苦しい気持ちと戦っていたのですが、自己ベストを出した瞬間の達成感が忘れられず、地元の銀行に入行してまでマラソンを続けていました。今振り返れば、文字通り“ランナーズハイ”になっていたんだと思います。世界を目指せるレベルだったかはわかりませんが、実業団に入ってから、横浜国際女子マラソンを走った経験もあります。日本代表を本気で目指していたこともありました。

ただ、怪我をしてから十分に走れない日々が増え、いつ治るかわからないという不安から、気持ちが落ち込む日が増えていったんです。次第に、練習にも身が入らなくなってしまいました。当時、人生の中で最も熱意を注いでいたのが陸上です。「本当に辞めていいのか」という迷いもありましたが、モヤモヤとした気持ちを引きずりたくないと考え、最終的には引退を決意しました。

—— 陸上を引退した後、どのようなセカンドキャリアを歩まれたのでしょうか。

地元・石川を離れ、東京を訪れました。アスリートとしての自分を知っている人がいない土地に行き、陸上以外に好きなことを見つけ、これまでとは全く異なる人生を歩みたかったんです。

東京を訪れてから、自分は何が好きなのかを考えたときに、アスリートをしていた関係で食に強い関心を持っていることに気がつきました。アスリートは体が資本なので、トレーニングと同じくらい食に気を使うんです。その気づきをヒントに就職先を探していたところ、生産者と顧客をつなぐ、自然食品の小売店に出会いました。未経験の仕事でしたから、当然不安はあります。でも、お店のコンセプトに強く共感したので、販売員としてのキャリアをスタートする決意ができました。

販売員の仕事は、それまで陸上中心だった自分の生活をガラリと変えてくれました。仕事の楽しさを知りましたし、無添加食品や有機野菜を販売しているうちに、生産者に興味を持つようにもなりました。

—— 「陸上以外の好きなこと」を見つけられたんですね。

プライベートの時間を使って全国の生産者の元へと足を運ぶくらいには、仕事に熱中しましたね。そうした毎日を過ごしていると、今度はバイヤーへの興味が湧いてきました。生産者の方と話をすることがとても楽しかったんです。その話を上司にしたところ、本部でバイヤーとして勤務することを提案してくれました。そこから3年間は、バイヤーとして働いていました。

それまでの人生は、自分には陸上しかないと思っていました。陸上が嫌いだったわけではありませんが、「辞めたら何も残らない」という恐怖心があったんです。でも、未経験で販売員に転職してバイヤーとして働いたことで、人生は自由だと感じることができました。

全てのステークホルダーに価値を与えられる仕事


—— バイヤーとして経験を積み、今は広告業界にマーケターとして転職されています。なぜ異業種に転職されたのでしょうか。

きっかけは、地方に移住したことでした。仕事で宮崎を訪れた際に、宮崎の空気感が自分の肌に合っていると感じ、東京から引っ越したんです。バイヤーの仕事を続けたい気持ちもありましたが、東京と宮崎では求人の数が違います。なかなか自分が理想とする仕事に出会えず、新しい職を探していたところ、たまたま興味を持ったのがWeb広告の仕事でした。

最初に働いたのは、私が社員第一号として入社したスタートアップです。代表にマンツーマンで広告運用の技術を教えてもらい、ゼロからスキルを磨いていきました。初めは覚えることが多く、毎日が苦労の連続だったことを鮮明に覚えています。しかし、スキルを習得していくうちに、少しずつできることが増えていき、案件を任せていただく機会が増えていきました。地道な努力が、成果につながったんです。

—— 未経験からWebマーケターに転身した林さんが考える、広告運用の面白さについて教えてください。

エンドユーザーと直接的なやりとりをできるわけではないものの、彼らに有益な情報を提供できたかどうかが数字で判断できます。つまり、成果がしっかりと可視化されるんです。また、エンドユーザーに価値を提供することは、クライアントの事業成長に直結します。自分の仕事を通じて全てのステークホルダーに価値提供できるのは、この仕事のやりがいだと思っています。

—— これまでのキャリアは、現在の仕事に生かされていますか?

広告運用とバイヤーの仕事には、共通点があります。例えば、生産者と関係を築いていき、眠っている商品の価値を見出してきた経験は、広告運用にも応用できます。クライアント以上にサービスを深く知ることで、パッとイメージしただけでは見出せない訴求ポイントが見えてくるんです。

広告運用、ひいてはマーケティングは多様な視点が求められる仕事です。あらゆることに興味を持ち、自分の足で情報を集めにいく好奇心があれば、異業種からの転職でも活躍できる職業だと感じています。

1秒を競った経験が、私にくれたもの


—— ご自身の仕事にやりがいを感じていた林さんは、なぜDIGITALIFTへの転職を決意されたのでしょうか。

環境に慣れ始め、仕事に緩みが出てきてしまった自分がいたんです。

もちろんやりがいはあったのですが、いつからか手を動かすことが仕事の大半を占めるようになってしまい、このままでは“ただの作業員”になってしまう気がして、背伸びをしながら成長できる環境を探していました。焦燥感から転職を考え始めたところ、宮崎にもオフィスを持つDIGITALIFTのホームページを目にしました。そこに書かれていたのは、「戦略構築から伴走する事業への取り組み方」や、「メンバーが切磋琢磨する主体的な働き方」です。……まさに、自分が理想としていた環境でした。

Web広告業界は、とにかく移り変わりが早いんです。ですから、変化をキャッチアップする姿勢はもちろん、得意分野を持った優秀な仲間と切磋琢磨する環境に身を置かなければ、気が付いた頃には時代に取り残されるビジネスパーソンになってしまいます。前職時代の自分は、いずれ変化についていけないマーケターになっていたかもしれません。でも、DIGITALIFTで頑張り抜けば、むしろ時代を牽引していけるマーケターになれるのではないかという期待がありました。

—— 実際にDIGITALIFTで働いてみて、入社前のイメージとギャップを感じることはありましたか。

イメージそのままに、向上心を持ったメンバーで結成されている組織でした。「クライアントにもっと貢献するには、どんなアクションを取るべきか」を考えることが、組織としての習慣になっているんです。

案件によっては東京本社の方とやりとりをする機会もあり、彼らから学ぶこともたくさんあります。開かれた環境の中で、常に周りから刺激を受け、日々成長していけるのはDIGITALIFTの魅力です。「もっと上手くなりたい」という向上心を持って取り組むワークスタイルは、1秒を競う世界で必死に努力していたランナー時代と重なる部分があります。いつも苦しいと思いながら走り続けていましたが、苦しみながらも地道に努力を積み重ねることで、次第に力がついていくんです。積み上げてきた努力が成果として現れるDIGITALIFTの環境は、コツコツと努力するのが好きな自分に合っていると感じています。

変化を望むあなたに、マーケターという選択肢

—— 今までさまざまな経験をしてきた林さんですが、今後はどのようなキャリアを描いているのでしょうか。

先ほどもお話しした通り、広告運用にやりがいを感じているため、今後もこの仕事を続けていきたいと思っています。ただ、「広告運用しかできない人」のままで終わるつもりは毛頭ありません。より上流のマーケティングや、広告のデザインにも挑戦していくつもりです。自分の武器を見つけながら、日々の仕事に励んでいきたいと考えています。

そして今後も、DIGITALIFTに入社して体感した、自分の成長が誰かの役に立つ感覚は大切にしていきたいです。クライアントのために手を動かしても、実力がなければできることは限られてしまいます。出せる成果を最大化するためにも、自分を鍛えることは絶対に止めません。

—— 最後に、デジタリフトへ入社を考えている方にメッセージをお願いします。


DIGITALIFTは、変化を望む人にぴったりの会社です。向上心を持ったメンバーと時間を過ごすことで、視線を高く持って仕事に打ち込むことができます。

私は陸上を引退したときに、大胆な変化を望んでいました。人生を変えられるきっかけを探していたんです。ただ、DIGITALIFTで働いた今なら、小さな変化の積み重ねが大きな変化をもたらしてくれることを知っています。日々の努力や気づきや、意思だけではどうにもできない成長を導いてくれるんです。

「今の環境に慣れてきたな」と感じるときは、きっと変化のタイミングです。もし、私の話を聞いて少しでもDIGITALIFTに興味を持っていただけたら、ぜひメッセージをください。自分、会社、そしてクライアントが一緒に成長していく、幸せなワークスタイルを見つけられるはずです。

2021年10月1日時点

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