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意思決定は紙に書く

ダイレクト出版の社員に向けて書いたレターを転載しています。

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To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋

アンソニー・ロビンズか誰かが言っていたことだが、重要な意思決定はすべて「紙に書いて」やるべきだと。

紙に書くことによって考えが研ぎ澄まされ、論理の欠陥とかが簡単に分かるからだ。頭の中で考えているだけでは、論理的矛盾や自分の考えの欠点に気づかないのだ。

たとえば、簡単な「メリット・デメリット」というリストを書くだけでも、格段に思考の幅が広がり、別の可能性を網羅できる。ベンジャミン・フランクリンなんかもこの方法で意思決定していたと聞く。(ノートにTの字を大きく書き、左にメリット、右にデメリットを書くことから、「ベン・フランクリンのT字」なんて呼ばれていたはず。)

多分、経験があると思うが、頭の中ではそれなりにまとまっていたはずなのに、人に話そうとすると上手く話せない……ましてや文章にすると支離滅裂……なんてことがあるのは、単純に頭の中では考えが整理できてないのである。


もしかすると、ロダンの「考える人」という銅像に影響されてるのかもしれないが、考えるという行為は、座って顎とかおでこを手で支えて、「う~~~ん」と唸る……こんなもんではない!あんな銅像はブチ壊したほうがいい。ホントに壊すと逮捕されるので、自分の中でのイメージをぶち壊そう。

考えるという行為は、紙とペンをもってやるべきことで、頭を抱えたり、ちょっと斜め上をぼーっと眺めたりするもんではないのである。(ちなみに、心理テストやセラピーで紙に書かせるのは、それがとても効果があるからで、恐らく脳にきちんと刺激がいくためだと思う。)


重要な意思決定は紙に書いてやるべき。この習慣を身に付けると、プライベートでもとっても役に立つ。ぜひ試してみて欲しい。

そして思いつきをそのまま実行するのではなく、きちんと“考えて”から実行するようにしよう。ちなみにこれはベーシックスの「事実に基づく」というカテゴリーになる。

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