CyberBullの特徴のひとつが、映像制作のプロフェッショナルたちが在籍していること。
動画広告の企画から撮影・編集まで一貫して社内で行うことで、運用を前提としたインターネット広告においても、より効果が良く、多くの人々に見てもらえる広告クリエイティブを生み出すことができています。
今回は、そんなCyberBullで映像編集を担当するモーショングラフィックスデザイナーにインタビューを行いました。
“モーショングラフィックスデザイナー“とひとことで言っても業界や会社によって定義はさまざま。
CyberBullの場合はどうなのでしょう?
どんな案件を担当するのか、他のクリエイターとの役割分担、それからスマートフォン動画広告ならではのこの仕事のやりがいについてご紹介していきます。
お話を聞いたのはこの方
酒井 悠喜 CyberBull モーショングラフィックスデザイナー
アパレル会社のデザイナーとしてキャリアをスタート。TV局の放送系CGを経て、2015年に株式会社CyberBullに入社。モーショングラフィックスデザイナーとして、デジタル領域における動画クリエイティブを追求する。最近はUnreal Engineを使ったCG制作にも取り組んでいる。
■モーショングラフィックスデザイナーの担当分掌は?
-CyberBullにおけるモーショングラフィックスデザイナーの役割について教えてください。
CyberBullでは、オフラインエディターとモーショングラフィックスデザイナーの役割分担はこの図のような形です。
真ん中が自分たちモーショングラフィックスデザイナーの担当する仕事です。
案件によっても様々ですが、具体的には、デザイン、モーショングラフィックス、エフェクト、カラコレ、グリーンバック合成などを行います。
-エディターとの仕事の分担は具体的にどのようにしていますか?
大まかな構成はエディターが担当します。オフラインエディターからはざっくりとした構成の書かれたコンテをもらいます。演出、細かな動き、デザイン等はモーショングラフィックスデザイナーの方で担当する。演出を任されているので担当する案件の理解は必須です。例えばゲームアプリの案件の場合は、そのゲームの世界観がわかるPVなどを見て、自分がつくる映像と大きく世界観がぶれないように演出を考えています。
細かな指示はあまりないので、お題に対する演出を自分で考えて設計し、それを実現するスキルが必要ですね。こうやって、モーションやデザインを自分で考えられるのはやりがいにもなっています。
■扱う映像のジャンル 実写?アニメーション?
-CyberBullで担当することが多い案件のジャンルは何でしょうか?
CyberBullでは、ブランディングとダイレクトマーケティングという2つの領域の動画マーケティングを扱っています。ブランディングはTVCMのように商品を広く知ってもらうための広告で、実写であることが多いです。
もうひとつのダイレクトマーケティングは、具体的にはアプリのインストール訴求、食品や化粧品など通販事業の購買促進のための広告です。特にCyberBullはスマートフォンの動画広告を主に扱っているので、スマートフォンアプリの動画広告の制作案件はたくさんあります。私はダイレクトマーケティングでゲームアプリの広告を担当することが多いです。
―酒井さんが最近担当して印象に残っている案件はなんでしょう?
あるゲームアプリの案件で、Facebook配信用の動画広告の制作を担当しました。
世界観にそった表現を守りつつ、オフィシャル動画とは違った見せ方で映像のクオリティに付加価値を出そうとしました。クライアントにもそのクオリティを評価していただき、また、広告効果も良かったので、大変満足しています。
■よく扱う表現方法について
―ゲームアプリの場合はどのような表現や工夫をしていますか?
ゲームアプリの広告は2Dアニメーションであることがほとんどなので、2Dのなかでもリッチに見せる表現の工夫もしています。例えばゲームに登場するキャラクターを3D空間に配置して被写界深度をつけて奥行きがあるように見せたり。スマートフォンの筺体をAfter EffectsのプラグインのElementを使って動かすことなんかもよく使う表現のひとつです。
それから、キャラクターをより魅力的に見せるためのTrapcodeを使ったパーティクル表現やOptical Flaresを使ったフレアの作成も使用頻度は高いです。フレアとパーティクルを組み合わせて表現することもあります。
-通販やツール系アプリなどの案件ではどのような演出が多いですか?またその演出に対してどんなツール・スキルを使用しているかも含めて教えて頂きたいです。
通販やツール系アプリといった案件は、実写案件が多いです。そのためカラコレは必須になってきます。案件によってはグリーンバック合成もあるので対応することもありますね。
PhotoshopやIllustratorで素材を作り、モーショングラフィックスのみで作る場合も。シーンに光を足したいときはOptical Flaresでフレアを作ったりもしています。
-どの案件においても共通して特によく使う表現は何ですか?
共通して多いのはフレアの表現です。
それから、表現というか、エディターが画をつなぎやすいようなシーンづくりは共通しています。ひとつの映像作品として完成させるための一連で動きのあるつなぎもリッチで良いのですが、CyberBullでは「マルチクリエイティブ」という独自の考え方を持っていて、モーショングラフィックスデザイナーが演出して動画を作った後に、さらにエディターがシーンの組み換えを行って何パターンもの動画にしていく工程があります。
インターネット広告はABテストのようにPDCAを回しながら運用する必要があるので、より多くの人にきちんと見てもらうための工夫としてこのような考え方を採用しています。
■スマートフォン動画広告の制作における工夫
-スマートフォンならではの考え方ですよね。他にも動画広告の制作で意識することや大切にしていることはありますか?
他には、配信する広告フォーマットのサイズが16:9、9:16、1:1と様々なので、サイズを変更しやすいように作っています。あとは、スマホのアプリやゲームと印象付けるためにスマホの筐体を画面内に入れるなどしています。
-CyberBullで働くにあたって使用経験があると好ましいツールは何ですか?
After Effectsはもちろん、演出デザインも任せてもらえるのでPhotoshopやIllustratorなどを使ったデザイン・静止画スキルも必要かなと思います。After EffectsのプラグインではTrapcodeやElementなどを使います。
■一緒に働きたいのはどんな人?
-それでは最後に、CyberBullでどんな人と働きたいか一言お願いします!
成長意欲のある人がうちの会社には合っていると思います。
ざっくりとしたお題をもとに、自分でデザイン・演出を考えることは面白いですし、様々なジャンルの案件がある中では今までに経験したことのない表現やスキルも自分で見つける必要もあります。それを楽しんで仕事にできる人にとっては、とてもチャレンジングで面白みのある環境だと思います。
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