コンサルティング・システムエンジニアリング・経営支援・AIプロダクト実装構築の4つの事業領域を展開するキュリオシティ株式会社。
今回は、2026年1月にコンサルタントとして入社した矢島 まやにインタビュー。輸入車ディーラーの営業、携帯ショップでの販売、ITヘルプデスク、次世代エネルギー企業での社内ITと、異色のキャリアを歩んだ末にコンサルタントへ転身。
「何か課題があり、それを解決するために動ける仕事のほうが、自分には向いている」と語る矢島さんに、入社の経緯から現在の仕事への向き合い方、そしてこれから描くビジョンまで詳しく語ってもらいました。
なお、今回の記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
能力を求められる現場で
まず、矢島さんはどのような業務を担当しているのでしょうか。
「現在は、業務用ロボットを保管・運用している倉庫のオペレーション管理を担当しています。倉庫にあるロボットは様々な会社の名義があったり、別の会社に貸し出されていたりと関係性が複雑です。そのロボットの運用全体を管理するのがメインの業務です」
扱っているのは、床を自動で清掃する業務用ロボット。一見するとシンプルな製品に思えますが、実際のオペレーションは決して単純ではありません。ロボットは複数の企業をまたいで行き来するため、やり取りのフォーマットも言語も会社ごとにバラバラ。管理業務は想像以上に複雑だといいます。
「今のミッションは、複雑な管理業務を将来的にAIで自動化できるようにすることです。人に依存したやり取りでは、ミスや引き継ぎの難しさが生まれます。最終的には、人が細かく作業しなくても、全体を監視するだけで複数の業者とのやり取りがスムーズに進む仕組みをつくることを目指しています。
そのためには、まず現場のオペレーションを自分の体で理解する必要がある。そこで今は、実務を徹底的に学んでいる段階です」
先月は倉庫の新規立ち上げで5日間現地に滞在。冷暖房のない倉庫で1日中動き回り、英語表記の特殊なシステムを扱いながら、ひっきりなしに鳴る電話にも対応しました。
「定常とは何かわからないくらい、業務が多くてパンク寸前」と笑いながら、矢島さんは続けます。
「でも、面白いんですよね。取り組むべき課題があって、それに向かって、自分が主体的に動けている感じがして。『これだけやっていればいい』と役割を限定されるよりも、自分の能力を求められる環境の方が、私は幸せです」
課題のない仕事には、やりがいを見出せなかった
そう言い切れるようになるまでに、矢島さんは、いくつもの「もどかしさ」を経験してきました。
キャリアのスタートは、新卒での輸入車ディーラー営業。決して楽な環境ではありませんでしたが、矢島さんはその経験を「叩き上げに必要な要素が全部揃っていた」と振り返ります。
「できないことがあれば、その都度しっかり指導していただきました。厳しい言葉をかけられることもありましたが、それは『もっとできるはずだ』という期待の裏返しだと受け止めていました。指導してくださる方がいるということは、見放されていないということ。その環境で鍛えていただいたからこそ、今では新しい挑戦も前向きに楽しめています」
その後、携帯ショップでの販売経験を経て、結婚を機に「これからは生活リズムを整え、将来を見据えられる働き方がしたい」とIT業界への転身を決意。全くの未経験から、社内のITトラブルや問い合わせ対応を担うヘルプデスクの仕事に就きました。
しかしそこで、ひとつの大きな「違和感」に気づきます。
じっと座り続けること、ミスが許されないプレッシャー、座学中心の業務——どれも矢島さんの得意分野ではありませんでした。 営業時代は身体を動かし、お客様と直接向き合いながら課題を解決していく働き方。それが一転、問い合わせを「待つ」立場になったのです。
そして何より大きかったのが、「根本的な問題に踏み込めない」という感覚でした。
問題が起きれば謝りに行き、対応する。ユーザーからは感謝されるものの、「なぜその問題が起きたのか」「どうすれば再発を防げるのか」という本質的な解決には関われない。空き時間に改善策を考えて実行しようとしても、「そこまではいいよ」と止められてしまう。
「起こったマイナスを解消することは、本当は当たり前の対応なのに、必要以上に感謝をもらっているような気がして」——矢島さんは、どこか物足りなさを感じていました。
それでも、この2年間で得たものは確かにありました。
どんな相手に対しても丁寧に、的確に伝える力。 問題を素早く理解し、相手が求める情報を瞬時に整理して応答するスキル。営業時代に培ったコミュニケーション力は、ヘルプデスクでさらに洗練されていきました。
しかし、矢島さんの中で「根本から問題を解決したい」という想いは、日に日に強くなっていきます。
次に転職したのは、先端エネルギー分野の外資系企業の社内ITです。英語でのやり取りが基本で、数百万ドル規模の機器導入契約の代行処理まで担うポジションでした。自分の力を試したいという挑戦でしたが、求められるスキルと自身の実力の間には大きな差があり、結果として3ヶ月で業務を終了することになりました。
「それでも、その会社の方々とはすごく仲良くなれていて。実力が足りなかったのは正直に認めながら、人と打ち解ける力だけは自信がありました。
そこで、コミュニケーション力と、問題を根本から解決したいという意欲——この2つを活かせる仕事は何だろうと考えるようになったんです。その答えが、企業の課題に深く入り込み、構造から変えていくコンサルタントという仕事でした」
コンサル転職で重視した2つの軸
コンサルタントへの転職活動では、複数の転職サービスを活用しながら広く動いていました。
「転職サービスは7社ほど登録して、合計300件ほど応募しました。業界はあえて限定せずに受けていましたが、コンサル業界の中で本気で検討していたのは、ほぼキュリオシティだけでした。他社は給与体系がはっきりしていなかったり、特定の分野に特化していてキャリアの幅が限られそうに感じたりするところが多かったんです」
キュリオシティを選んだ決め手は、主に2つありました。
「ひとつは、研修制度とメンター制度が明確に示されていたことです。すでにプロとして活躍している方から、週に1回、自分に合わせた行動指針のアドバイスをもらえる環境が整っている。未経験に近い状態で入社する自分にとっては、とても心強いポイントでした。
もうひとつは、特定の業界に特化していない点です。私はさまざまな分野に通じたジェネラリストになりたいと考えているので、幅広い案件に携われる環境は大きな魅力でした」
入社後は在宅での研修からスタートしました。コンサルティングの基礎、PowerPoint・Excelの活用術を動画と課題でインプットし、Copilotという生成AIツールを活用しながら、実際に手を動かして学びました。
「実践しながら理解していくタイプなので、自分のペースで進められる研修形式が合っていました。研修で学んだことは、今の現場でも指針になっています」
異色のキャリアで磨いた力が、今の現場で活きている
現場では毎日のように新しい課題が押し寄せます。英語表記のシステム、業者ごとに異なるフォーマット、マニュアルのない対応——それでも矢島さんには、過去のキャリアで積み上げてきた「引き出し」があります。
「営業時代にお客様の多様なニーズに応え続けた経験、そしてヘルプデスクでどんな相手に対しても丁寧に向き合い続けた経験——一見すると、営業とITサポートという異なるキャリアに見えるかもしれません。でも振り返ってみると、どちらも『状況を素早く読み取り、相手が本当に求めていることに応える』という点で共通していたのだと思っています」
分からないことが出てきたときも、ヘルプデスク時代に磨いた「的確に伝える力」が活きています。問い合わせ先に電話をするときは、「自分が何に困っていて、何を知りたいのか」を瞬時に整理し、相手に伝わるように組み立てます。
チームメンバーに確認するときも、「どの部分が分からないのか」「何を判断してほしいのか」を要点だけに絞って聞くようにしています。
日々の学習も欠かしません。AIによる業務改善提案というミッションに向けて、現在はUdemyというオンライン学習サービスでの学習に加え、ChatGPTとの対話を日課にしています。
「昨日もご飯を作りながらChatGPTとやり取りしていたんですが、思うような回答が返ってこなくて、ついイライラしてしまって。気づいたら本気でAIに向かって言い返していて、それを見た夫に『怒っている人が作ったご飯は食べたくない』って言われました(笑)。
でも、日常的に使い込んでいないと、いざというときにうまく活用できない。AIの特性や癖を体感として理解しておくことが、これからは絶対に必要だと思っています」
入社1ヶ月でグループリーダーに。すぐに巡ってきたチャンス
キュリオシティでは最近、社内グループ制度が新たにスタートしました。
同じ立場のメンバー同士で3つのチームを組み、半年間、各グループのリーダーがメンバーをまとめます。メンバーからの評価やリーダーシップの発揮度がポイントとして可視化され、将来的なマネージャー昇格にもつながる仕組みです。
つまり、早い段階から「チームを率いる経験」ができる制度でもあります。
矢島さんは、入社わずか1ヶ月でそのグループリーダーを任されました。
「まだ何もしていないですけど(笑)。でも、入ってすぐにこうした役割を任せてもらえるスピード感は、すごく嬉しかったですね」
年次や経験に関係なく、チャンスが与えられる。 その環境こそが、キュリオシティらしさだといいます。
さらに、総会で行われたレクリエーションも、会社の空気を実感する機会になりました。
テーマは、 「5年でキュリオシティを日本一にするために、何をすべきか」。
40分以内にグループで議論し、PowerPointにまとめて発表するという内容でした。
「消極的な人は置いていかれるようなスピード感のあるワークなんですが、不思議と衝突は起きないんです。みんな前のめりで、楽しく真剣に話せる。控えめに見える人も、実はしっかり意見を持っている。会社全体に、主体的に考える文化が根付いていると感じました」
強く主張する人が目立つのではなく、全員が未来を自分のこととして捉えている。
その空気が、この会社の推進力なのかもしれません。
「しょうがない」とあきらめなくていい社会へ
矢島さんが目指しているのは、特定の分野に特化するスペシャリストではなく、複数の専門領域を横断できるジェネラリストとしてのコンサルタントです。
「一つの専門を極めている方はたくさんいます。でも、その専門と専門の間をつなぎながら、さらにAIや業務改善も掛け合わせられる人は、意外と少ないのではないかと思っています。そこを担えたら、自分にとってもやりがいになりますし、提供できる価値も大きくなる。正直に言えば、バリバリ働けるキャリアを築きたい、という気持ちもあります(笑)」
その先に見ているのは、より大きなテーマです。
「世の中には、収入や立場の問題で、自分の仕事に納得できないまま働いている人がたくさんいると思っています。本当はもっと工夫できるのに、改善できるのに、『しょうがない』と諦めてしまう。そういう状況を少しでも減らしたいんです」
AIや業務改善は、そのための手段のひとつです。
「AIでこの業務が楽になった、この仕組みでここまで効率化できた——そうした小さな変化が、働く人の余裕や前向きな気持ちにつながると思っています。関わる企業の数だけ、『しょうがない』が減っていけばいい」
“根本にある問題を解決したい”。
その想いは、車の営業時代から、ITの現場、そしてコンサルタントへの挑戦まで、一貫して変わっていません。
「課題がある方が幸せですし、自分の力を求められる方が幸せ。ビジョンは大きい方がいい。浮き沈みも含めて全部楽しみながら、生きていきたいと思っています」
矢島さんの挑戦は、これからも続いていきます。
キュリオシティでは現在、ITコンサルタントをはじめ、様々なポジションで新しいメンバーを募集しています。業界・職種を問わず「根本から人の役に立ちたい」という想いをお持ちの方、まずは一度お話してみませんか?
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[執筆・校正・取材]株式会社ストーリーテラーズ 山本 直子
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