日本でも本格導入間近の新薬について、費用対効果分析の分野をリードする国際学会 ISPOR Europe 2018 がスペイン バルセロナにて行われ、弊社薬事臨床開発部の無藤が、NASH治療の費用対効果分析のポスター発表をいたしました。
NASH (非アルコール性脂肪肝炎:Non-Alcoholic Steatohepatitis)は肝硬変や肝癌に進行することが知られており、将来的にNASHを基盤とした肝癌の増加が懸念されています。しかし、現状確立された治療法がなく、減量のための栄養指導や医師からの運動の励行など個々の施設の取り組みにとどまっています。
このNASHは、国内に200 万人程度(予備軍は推定1000 万人程度)存在、その医療費は年々増加しており、製薬会社などで開発領域として注目を集めています。
今回は、そのNASHの治療について、費用対効果分析のポスター発表を行いました。
今回が初めての参加となりましたが、当日は多くの研究者にお声がけ・ご興味をお持ちいただきました。NASH研究をされている他の発表者の方々も、わざわざ私たちの発表を探して質問をしに来てくださり、さらには彼らが調査して得た情報や示唆を惜しみなく提供してくれようとする姿勢がとても印象的でした。
今回参加してみて、この欧州ISPORは「次世代の研究に対して支援する」という文化、そして国籍などをまたがる多様性の尊重の気風が受け継がれていることを実感しました。
引き続き、「NASH治療アプリ」の開発を通じて、NASH治療の発展に貢献していきます
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000015777.html