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代表2人に聞く、CSCの今後の進む道と求める人材とは

今回はCEO小池と CTO渡辺の両代表取締役にサイバーセキュリティクラウド(CSC)が今後進む道と求める人材について聞きました。

ーーCSCの事業内容について教えてください。

小池:当社は「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」 という企業理念を掲げ、Webセキュリティサービスをサブスクリプションで全世界に向けて提供しています。Webセキュリティの中でも当社が守る対象は、Webアプリケーション層です。「WAF(Web Application Firewall)」と呼ばれるセキュリティサービスを扱っており、不正アクセスによる個人情報漏えいやWebサイト改ざんなどを防いでいます。

2013年にWebセキュリティ事業を開始して以来、当社が一貫して取り組んでいる課題は「WAFが当たり前に使われる世の中にする」ことです。そのために当社は、クラウド型WAF「攻撃遮断くん」やパブリッククラウドにおけるWAF自動運用サービス「WafCharm(ワフチャーム)」を国内中心に展開し、国内では導入社数・サイト数国内1位※を獲得し、世界では70カ国/地域超、2500以上のクライアントにお使いいただいています。

しかしながら、日本国内において「WAF」の認知度や導入率はまだまだ低い状況です。今後の拡大余地は大きいと思いますし、これからが勝負だと考えています。
※ 出典:「クラウド型WAFサービス」に関する市場調査(2019年6月16日現在)<ESP総研 調べ>(2019年5月〜2019年6月 調査)

渡辺:昨今、サイバー攻撃が複雑化する一方で、それを守るためのセキュリティ人材が不足しており、企業の対応が非常に難しくなってきています。そこで当社は、攻撃遮断くんやWafCharm等のサービスを通じて、自社内にセキュリティに詳しい人材がいなくても強固なセキュリティ環境を構築することに貢献しています。とりわけ特徴的な点は、世界有数のサイバー脅威インテリジェンスとAI技術の活用です。

当社には、Cyhorus(サイホルス)と呼ぶサイバー脅威情報監視チームがあり、全世界の脅威情報を常に収集したり、自社が日々防いでいる攻撃ログを分析したりしながら、新たな脆弱性に対してスピーディに対応し、WAFの精度向上を図っています。

また、「攻撃遮断くん」で培った2.1兆件超のアクセスデータを用いて、最先端のAI技術を開発し活用しています。

今までは人が常に監視して攻撃を遮断していましたが、膨大な攻撃情報を分析した上で、未知の攻撃を類推したり、サイトの業種や規模などに応じて最適な防御ルールを設定しています。その結果、当社が提供できるセキュリティレベルが向上することはもちろんのこと、セキュリティ対策の効率化も実現させることができました。

ーーCSCは、代表取締役2名体制ですが、そのねらいと2名それぞれの役割について教えてください。

小池:経営全般を担う私と技術とプロダクトを率いる渡辺が共に代表となることで、二つの異なる視点や経験を上手く融合させながら会社を成長させることができると判断したからです。実は、日本のセキュリティ業界において「メーカー」として自社でサービスを開発し提供している会社は、そう多くありません。これまで培ってきた実績とノウハウを活かして、当社をさらに大きなステージに引き上げていくためには、経営とテクノロジーの両輪を力強く回していくことが不可欠です。CTOが代表取締役になることで、開発に関わる社員にとってはこれまで以上に責任を感じてほしいですし、同時に誇りをもってプロダクトづくりに関わってほしいと期待しています。一方で、営業部門にとっては、自社のプロダクトにより自信をもって広めてほしいと伝えています。

渡辺:当社の事業において、技術が与える影響は極めて大きいです。そのため、技術をどう選定し、活用していくかの舵取りは最も重要な意思決定の一つですし、私自身が会社を代表して責任を持ち経営を行っていきたいと考えています。

これまでは、ビジネスを技術で支えるCTOとしての役割でしたが、今後は技術から提供したい価値は何かを描いて、より良いプロダクト・サービスを開発・提供し、ビジネスを成長させていきたいです。

ーー今後の展望について教えてください。

小池:当社が以前調査したところ、2020年に検知されたサイバー攻撃数は3.3億件となっていました。これは約10秒に1回のペースで攻撃を検知していたことになります。サイバー攻撃の脅威がますます高まる中、お客様の期待に応えるためには、私たち自身もこれまで以上に速いスピードで成長していく必要があり、特に2つのテーマに注力していきます。

一つは、国内事業の拡大です。利用ユーザは順調に増加し、解約率も攻撃遮断くんでは1.35%、WafCharmでは0.92%(直近12ヶ月平均をもとに作成)と低い水準で推移していますが、今後も更なるユーザ獲得を目指していきたいと考えています。そのためには、より多くの企業経営者やセキュリティ担当者に、セキュリティ対策やWAF導入の重要性を理解していただく必要があり、啓発活動にも力を入れていく予定です。

もう一つは、グローバル展開です。最近では、米国でのWAFの自動運用サービス「WafCharm AWS版」β版の提供を開始し、事業拡大に向けた動きを本格化させました。CSCのプロダクトは言語の壁がない点グローバル展開において大きなアドバンテージですし、意外と日本発のプロダクトの中でも珍しいことです。私たちが挑戦するマーケットは全世界であり、世界中のユーザーに価値を届けたいという強い思いがあります。

渡辺:サイバー攻撃の多様化に加えて、IoTや5G等のテクノロジー、働き方や生活様式等、私たちの身の回りでは様々な変化が起きていて、それに伴い新たなセキュリティ対策が求められています。

そういった環境の中で、今後はこれまでのWAFサービスで培った2.1兆件超のデータを活用した新技術の開発を進めていきたいと考えています。活用できる技術領域については色々とアイデアがありますが、まずはWAFの防御精度と自動運用レベルの向上を図っていきたいです。

また、当社のWAFのラインナップをいろいろ増やし、国内・海外のあらゆるチャネルでCSCのWAF技術を提供できている世界を作りたいです。

その他には、WAFに限らず、自動車・医療・IoTなど様々な分野での他のセキュリティ領域へも挑戦していきたいと思っています。

ーー応募を検討されている方へ一言

小池:私たちは、「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」という当社のミッションや、3つのコアバリューである「Customer」、「Support」、「Challenge」を大切にしています。これらに共感いただける方は、当社でもご活躍いただけるのではないかと思いますし、積極的に応募を検討いただけると嬉しいです。

また、当社は上場企業ですが、気持ちはまだベンチャー企業だと思っています。当社がサービスを提供できている範囲はまだまだ限定的ですし、その分だけ会社として成長できる余地が大いにあると思います。会社の成長と共に自分自身もストレッチさせて成長したい人、安定よりも新領域への挑戦を楽しめる人にはやりがいのある環境を提供できると思います。

その一方で、既にお客様から支持されるプロダクト・サービスも有しているため、言うなれば、「安心して暴れられる会社」とも言えるかもしれません。(笑)

是非、世界を舞台に一緒に大暴れしましょう。

渡辺:サイバーセキュリティに関する興味や専門性・知見を持っている方はもちろんですが、特定の技術に囚われずに社会やユーザーの課題をそのときの最適な技術で解決したいと思っている方と一緒に働きたいですね。

技術はあくまで利用され、社会やユーザーに価値を提供できてこそ意味のあるものだと思いますし、その感覚に共感頂ける方は、当社のプロダクト・サービスづくりにも貢献いただけると思います。

当社はまだまだ未成熟な会社です。これから取り組むべき課題は山ほどありますし、明確な解が見えていないものの方が多いです。そうした状況下でも、現状のままを受け入れず、より良い解決方法を一緒に頭をひねりながら、試行錯誤していける仲間を探しています。

日本発のグローバルセキュリティメーカーを目指して、共に学び、考え、チャレンジして成長していきましょう。


【プロフィール】

代表取締役社長 兼 CEO 小池 敏弘

1983年生まれ。甲南大学法学部卒業後、リクルートグループに入社。2016年AppSocially 株式会社に取締役COOとして参画。2018年 株式会社ALIVALを創業し代表取締役に就任。同社を譲渡後、2021年 株式会社サイバーセキュリティクラウド代表取締役社長 兼 CEOに就任。

代表取締役 CTO 渡辺 洋司

1975年生まれ。明治大学理工学部情報科学科を卒業。大手IT企業の研究開発のコンサルティングを手掛ける企業において、クラウドシステム、リアルタイム分散処理・異常検知の研究開発に携わる。2016年 株式会社サイバーセキュリティクラウドに入社後、CTOや取締役を歴任。2021年 代表取締役 CTOに就任。(2020年より子会社の株式会社ソフテック 代表取締役社長を兼任)

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