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【大好評連載:2】世界をつなぐソーシャルレンディングの裏側:フィリピン出張ブログ

こんにちは、商品部の氏家です。

大好評の【連載:1】フィリピン・ダパオへの出張ブログの続編を書きました。
※まだ読んでいない方は、ぜひこちらから先にお読みください。

前回に続き、私たちが投資家の皆さまにファンド商品をお届けするまでの、最上流行程の一端をご紹介いたします。
業務半分・業務外半分のゆるい内容です。さらっとお読みくださいませ。

それでは早速、本編へどうぞ。。。


~展示会二日目~

オープニングスピーチに地元で有名な上院議員がご来場。会場右前方から入場し来賓客に握手であいさつ。
勝手に最前列に着席していただけの自分も招待客のようにがっちり握手。(`・ω・´)ノ

この日は前日下打合せした金融機関中心に、杉山と再度ブースに訪問し、マネージャーや地域の拠点長に資金需要動向をヒアリング。



じつはフィリピンは東南アジア諸国のなかでも、GDP成長率は年6-7%を維持する経済的にも安定した国家である。
こうしたマクロ経済環境において、政府系銀行、大手商業銀行から現地の商習慣、資金需要状況を直接聞けるのは非常に貴重な機会。

期待通り、現地固有の商慣行、聞いたことがないような金融サービスやらそれらの社会的機能、さらに関係各社・金融機関の棲み分け等々、非常に興味深い情報が集まった。

今回の収穫のひとつは、フィリピンでは中央の政府系の銀行には海外からのODA含めて貸付資金があるものの、地方の農水産業の零細企業・小規模事業者にはお金が届いていないことを生の情報として確認できたことだろう。
また弊社の現地の事業パートナーとなりうる企業や組織も複数判明。

ファンド商品化に向けて、まずは第一関門クリアといったところ。(ただし関門は全部で4・50関門くらいある。。。)


打合せの合間に、現地金融機関と農業関係者との間でよりより農業金融サービスについて話し合うパネルディスカッションを聴講。
あとで聞くと、筆者も日本の金融機関としてパネリストで登壇する予定であった(そんな話は聞いていない)とかなんとか。
本来、未来に向けた建設的な話し合いをするはず場ですが、見ていると、農家から金融機関に『お前んとこの支店職員はどうなってんだ』的な異議と苦情と質問を足して3で割ったような発言が度々。


出なくて助かった。 ( ´Д`)=3 フゥ


~展示会三日目・最終日~

3日目も朝一は、国歌斉唱。
会場の皆がしばし直立し胸に手をあてる。
打合せ中であった筆者も胸に手を当ててしばし直立。
そして、何事も無かったかのように打合せを再開する。

金融機関、資金需要者の声を直接聞き、戦略立案に役立てる。
『まだ、やってる?』となじみの居酒屋の暖簾をくぐるトーンで、出展している提携候補のブースに突撃。
皆さん、フレンドリーにお話ししてくださり、大変感謝。


展示会場の様子


しかもこの日は、はるばる日本から展示会に参加したということで、地元メディアにも取材を受けた

最終日は早めに終わったので、海外出張の醍醐味、日が暮れるまでお楽しみの市内散策に繰り出す。
目的地は旅行アプリのトリップアドバイザーでみつけた、市民の憩いの場ピープルズ・パーク。


< ダバオと日本 >
ホテルのすぐそばに日系人インターナショナルスクールを発見。
フィリピン有数の日本語教育に特化した大学とのこと。

ダバオと日本のゆかりはアメリカ統治時代1900年ごろまで遡る。
当時、第一次世界大戦を背景に日本人入植者が経営するマニラ麻は急成長を遂げ一大産業を築いた。

海外出張でこうした日系移民のゆかりに触れるたびに思うのは、何かと縮みがちな日本だが、少し振り返ると世界に活躍の場を求めて海を越えた先人の多いこと。
ネットはもちろん、電話すらなかった時代に故郷を離れて入植した心持はいかほどだったろうか。


ホテルからピープルズ・パークまで約5キロをタクシーで移動、ドライバーさんとしばし歓談。31歳2児のお父さん。
曰く1日1,200ペソ(2,400円)で車をレンタルして営業しているとのこと。
この日取材を受けた新聞のインタビュアーによると、フィリピン人の20パーセントしか銀行口座をもたないと言っていたのを思い出し、銀行口座をもってるか聞くと「お金持ちじゃないから銀行口座はない」とのこと。
お金持ちじゃないから銀行口座がない、というのが日本人的には理解が難しいが、フィリピンにはこうした人が少なからずいるのだろう。


タクシーの車窓からの景色をみて思ったのは、市街地に大型ショッピングモールが多いこと。
ホテルから公園までの5kmの間に新旧含めて5件ほど通過。
デパートではなく、スーパーマーケットでもなく、大型ショッピングモール。コンビニはちらほら。

そしてピープルズ・パーク到着!

ダバオ中心市街にある憩いの公園、1週300mぐらいのトラックがあり中には芝生と木々が生えている。

夕暮れの公園のあちこちで市民がくつろぎ、思い思いに過ごす親子・友人・恋人たち。

あちこちでポーズをとり撮影にいそしむ、写真好き・自撮り好きのフィリピンの人たち。

ジョギングしている人たちがいるのはもちろん、公園の一角ではモデル志望らしき少女たち(一部少年👼)がコーチの指導に従ってウォーキングの練習をしている。


う~ん、トリップアドバイザーどおり。さすがです。


ホテルへの帰り道では小腹がすいて我慢できなくなり、地元の串焼き食堂に寄り道して、バナナの揚げ物をいただきます!
揚げたバナナの甘味が凝縮して美味!


お店には家族らしきかわいらしい女の子がいたので写真を撮ろうとしたが、照れて棚の後ろにしゃがんで隠れてしまった。
代わりにとばかりに、祖母と思しきおばさんが頑張ってくれた!おばさん、ありがとう!最高に輝いてます!!

ホテルへの帰路、タクシーを拾い、ホテルの近くのSMモール方面に向う。
ところがタクシーは、ホテルとは逆方向に進みだす。念のため起ち上げたGoogleマップで見てもやはり逆方向に進んでいる。

筆者    進んでる方向が逆だよね。
ドライバー   SMモールは、ダバオ市内に二つあるから、こっちに向かっている、(云々)。
筆者     (ふぅ、日本なら、 普通は発車前に確認するだろうが、ここはフィリピン。)
ドライバー   もう一つのSMモールは道がすごい混むんだよね~(小声)。。。
筆者     (それかい!行きたくなかったんかい( `ー´)ノオイ )


ホテルに到着して、道を間違えた分はしっかり値切って支払い精算。
もめるかもと思ったが、すんなり引き下がる。
本当はまだ払い過ぎているのか、ドライバーの根がワルじゃないからか。謎。

それにしてもフィリピンは英語が通じて便利。
タクシードライバーとの交渉が英語でスムーズにできる国はそうはない。


< フィリピンの物価 1ペソ:2円換算 >
■交通  空港からホテルまで5km強・約20分間のタクシー・・・100ペソ強(200円)
■飲食  街道脇の食堂の定食、ご飯(無制限)、あぶり豚肉を刻み、スープ・・・135ペソ(270円)
  SMモールの中華料理のセット(ワンタンスープ、海鮮ブロッコリー、お茶)・・・305ペソ(610円)
    SMモールのスターバックスのグランデサイズ・・・120ペソ(240円)
    空港レストランのマルガリータ(必ずこのピザに乗ってるはずの『あの葉っぱ』なし)・・・180ペソ(360円)
■衣類  ショッピングモールで買ったフェイスタオル・・・100ペソ(200円)
■その他 空港利用料 ダバオ・・・200ペソ(400円)、セブ・・・750ペソ(1,500円)
    空港でユニセフフィリピンに募金・・・一口500ペソ(1,000円)
    空港の出発ゲート脇でのマッサージ・・・20分間150ペソ(300円、杉山満足)

まとめると、地元のサービスやモノは安いが、空港内に入ったとたん(マッサージを除き)安さを感じない。まあ、それが国際空港か・・・。


それにしてもダバオはのどか、戒厳令とは何なのか。

タクシーでぼられそう、交通量が激しく、道路を渡るのが難しい、など途上国でありがちなイベントは付きまとうが、個人的にはダバオは、変なところに行かなければ比較的安全と感じた次第。

今回の出張で発掘した資金需要のタネが必ずしも商品化されるとは限りませんが、私たちクラウドクレジットは、こうした資金需要の開拓から、法令、規制、税制、為替ならびに関係者の信用リスクや現地の商習慣などを踏まえて、金融商品としての利回りを精査し、最終的に商品化いたします。

今後もクラウドクレジットでは、新興国をはじめ、世界で資金を必要としている人々に資金が届く流れを作ってまいります。

以上、フィリピン・ダバオ出張(旅)ブログでした。

*海外のこんな情報を知りたい、こんなものを見たいなどご要望がありましたら、お気軽にご連絡くださいませ。


<おまけ>


地元で美味しいと評判のフィリピン料理に舌鼓をうつ杉山。

帰国便でダバオからさっそうと旅立つ杉山。

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