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メンタルヘルスをもっと身近に。リーダーたちが語るcotreeの現在地

株式会社cotree(コトリー)は「やさしさでつながる社会をつくる」をミッションに掲げ、オンラインカウンセリング「cotree」、個人向けアセスメントコーチングサービスなどを提供している会社です。

創業は2014年。当時、日本ではまだあまり重視されていなかったメンタルヘルスケア事業に取り組むITベンチャーとして地道に実績を積み上げ、21年にはJMDCグループに参画。22年には創業者のバトンを引き継ぐ形で、西岡恵子が新代表に就任。法人事業部設立をはじめ新規サービスも続々と手掛け、23年3月には自分たちの今までとこれからをもう一度見直すため、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とコーポレートデザインを刷新しました。次のステージへと本格的に歩みを進めています。

株式会社cotreeがミッション・ビジョン・バリュー、コーポレートデザインを刷新
2014年10月にサービスを開始以降、これまでcotreeを通じたオンラインカウンセリングの相談件数は、「書くカウンセリング」、「話すカウンセリング」の合計で11万件を超え、心理資格の中でも専門性の高い「臨床心理士」や「公認心理師」の保有者は150名以上登録し、国内最大級の登録数*となりました。 ※国内カウンセリングサービスの公開カウンセラー数を比較(2023年3月時点、自社調べ) ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000103500.html

このような大きな変化を、メンバーはそれぞれの立ち位置からどのように捉えているのでしょうか。各チームを率いるリーダー3名と代表の西岡が語り合いました。


過去にない変化の一年を経て次のフェーズへ

まずは、皆さんの自己紹介をお願いします。

茂木
2022年に入社した茂木です。結婚・移住をきっかけにリモート勤務可能なPdM(プロダクトマネージャー)職を探していたときに、前職で一緒だった西岡さんとの新しい出会いがあり、cotreeにコミットすることになりました。今も静岡からのフルリモート勤務で、事業方針の策定や開発まわりのマネジメント全般を担当しています。

原田
前職は土木関係でしたが、誘われて行った読書会の繋がりで2020年にジョインした原田です。入社当初は研究所のリサーチ業務でしたが、現在はブランディングや広報の発信、調査業務まわりを兼任しています。リーダーシップがまったくない人間なので、チームリーダーとは名ばかりの雑用係だと自負しています(笑)。

石高
昨年に立ち上げた法人事業部のリーダーを務めている石高です。マーケティング領域でのキャリアが長いため2018年に業務委託でマーケティングに関わるようになり、その後フルコミットすることになりました。今いるメンバーの中では社歴が長いほうかもしれません。私も基本はフルリモート勤務で、月に数回出社するような働き方をしています。

西岡
cotreeのメンバーは前職が意外とバラバラで面白いですよね。ただ、社歴の長短に関係なく、この一年間でcotreeに起きた大きな変化は過去にないものだったと思っています。

私が新代表に就任したこともそうですし、JMDCグループへの参画、競合他社の急増、法人事業部の立ち上げ……。

そんな時期だからこそ、茂木さんのような幅広い視野を持つメンバーが、ユーザーに一番近い現場に新しく加わってくれたことで、組織としてより強い判断を下せるようになった実感もあります。

石高さんが率いる法人事業部の立ち上げも、cotreeの新しい柱のひとつです。メンタルヘルスの問題を掘り下げていくと、やはり個人だけの問題ではない事実に行き当たります。企業におけるメンタルケアをたんなる健康経営ブームで終わらせないためにも、リーディングカンパニーとしてさまざまなプレイヤーを巻き込んでいくタイミングだなと判断しました。

一方で、拡大するばかりではなく、cotreeのブランドクオリティも変わらず守っていかなければなりません。原田さんたちブランディングチームには、ブランドの信頼性というcotreeの根幹を守ってもらいつつ、共同研究や調査から発信まで安心してお任せしています。

「なんとか生き延びる」から、サービスを社会にどう根付かせていくかへ。企業としてのフェーズが変化したことを踏まえて、cotreeは新しい未来を見据えるステージに来ているのだと思います。

メンタルヘルス業界をみんなで押し上げよう

茂木
cotreeが大きな変化の時期に差し掛かっていることは、私自身は必然だと感じています。コロナ禍で半ば強制的にオンライン化が進んだ結果、オンラインカウンセリングの認知も広がって、cotreeも急成長を遂げました。言葉を選ばずに言ってしまえば、外部の要因のおかげで押し上げられた側面が大きい。

だからこそ、コロナ禍が出口に向かう今は、組織としてすごく試されていると感じています。もう一回、市場を作り直す。それくらいの気概を持ってリーディングカンパニーとして業界を押し上げていくために、自分たちを再定義する。そのためのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の刷新だと受け止めています。

石高
今このタイミングだからこそ、新たなMVVを皆で見つめて進んでいくことに意味があるのかなと感じますね。

原田
そうですね。一方で、「やさしさでつながる社会を作る」。このビジョンは刷新しても変わらないcotreeの大きな軸です。ではこの軸でどう展開していくのか? そこを具体的に考え直すフェーズに来ている。

私が入社した約3年前は、いい意味でも悪い意味でもスタートアップ感が強かったのですが、今はもう少し組織としての成熟が求められつつある局面に来ています。

そこに行き着くまでにはプロジェクトの頓挫やサービス方針を巡る葛藤などさまざまなことがありましたが、カウンセリングの質と信頼感はずっと大切に守ってこられたのではないかなと思っています。優秀なカウンセラーにcotreeを選んでもらうための施策は常に打ち続けて来ましたし、カウンセリングを届けている量に関しては間違いなく業界のトップ集団を走っていると自信を持って言えます。

石高
プロフェッショナルによるカウンセリングの時間は、すごく濃密な交流の場でもありますよね。感情が変化したり、フィードバックを投げかけてもらえたり。オンラインか対面かを問わず、人との繋がりを感じ、自分に集中して向き合える時間は、AIにはまだ代替が難しいcotreeが届けられる価値だと思っています。

ただ、そこで自分たちだけで完結するのではなく、今はもっと横に手を伸ばして企業の壁を越えて繋がっていく時期に来ているのかなと実感します。

法人事業部の伸び率を見てもその変化は肌で実感しますね。しっかりと積み上げてきたノウハウを、個人、企業、自治体、それぞれにどう届けていくかが問われているし、そのチャレンジが私たちに出せる価値かなと思っています。

西岡
コロナによって盛り上がったオンラインカウンセリングではありますが、コロナが終われば必要性が失われるか、というと私はまったくそうは考えません。対面もあるし、オンラインもできる。カウンセリングの普及率が圧倒的に低い日本において、個人だけではなく、企業や大学が提供するメンタルケアの一手段として、多様な接続の形があるほうが、誰もが必要な時にアクセスができ、社会としては望ましいですよね。

新しい生活においても、オンラインカウンセリングが選択肢として残り続けていくことは間違いないと思っています。

やさしさと、心を引っ張られすぎない判断を

茂木
大きな変化を前にしたとき、どう判断を下すかという局面においても自分たちの軸を持っておくことは大切ですよね。

私がcotreeにジョインしてぶつかった最初の大きな壁は、数年来のフルリニューアルプロジェクトの立て直しでした。その時点で時間もコストも相当かかっていましたが、市場の変化のスピードに対して、プロジェクトが追いついていなかった。立て直すのではなく、もはや継続すべきか否かの判断が必要だと考えました。

このままリリースをしたら絶対にユーザーのためにはならない。けれども、入社して間もない私が莫大なリソースを投入したプロジェクトの中止という大きな判断を下していいのか? かなり悩みましたが、一番大切なことは何かを考えたら、ユーザーさんを守ることと、cotreeの価値を守ることだと思えたんですね。

ユーザーさんはもちろん、次の進化を迎えようとしているcotreeにとっても、中止するのがベストな判断になる。オンラインカウンセリングというサービスを提供している企業として、その軸をしっかりと社内で再確認できたおかげで、社内の目線も想像以上にすぐに合い、切り替えて新たにチーム編成をして次の一歩に進めた経験は大きかったです。

西岡
茂木さんの自分の意志を明確に表明できる強さは、前職の頃から頼りにしていました。メンタルケアの領域では、悩んでいる人に寄り添う姿勢がとても大切です。ただ、同時に心が引っ張られすぎないようなバランスもすごく重要。

寄り添う気持ちを保ったまま、理性的な判断で困難をかき分けて進める。そんな強さがこれからのcotreeには一層求められると思っています。内外の目を意識するブランディングもそうした俯瞰の視点が欠かせませんよね?

原田
そうですね。私自身もそこはニュートラルな立ち位置を心がけています。プロダクトと自分の境界線が引けなくなると、やっぱり判断を誤ってしまいがちなので。愛着は持ちつつも、ある程度の距離は置くようにしています。

また、ちょっと話が変わりますが、新しいメンバーが入ってきたことで、社内、正確にはSlackの雰囲気も結構変わってきたんですよ。小さなアイデアを言いやすい環境が整備されたことで、「とりあえず出してみよう」という空気ができて、そこがすごく上手くまわり始めて。

それまでは「出したからには自分が最後まで面倒を見なきゃ」という義務感が障壁になっていたのですが、そこが取り払われたことでシンプルに声を上げやすくなった。さらに、その影響で社外のカウンセラーさんとの意見交換も活発になったんです。

石高
リモート勤務の社員が多いからこそ、コミュニケーションの量と質の改善は常に必要ですよね。

今のcotreeは各自が専門性を強く持っていて、かつ責任感の強いメンバーが多い。強みをかけ合わせながらどうやってチームを作り、目の前の事業に取り組んでいくか、皆で探りながら進んでいるように感じます。メンタルケアのサービスを提供しているからこそ、私たちも健やかな状態、関係性を保てるように試行錯誤していきたいですね。

それぞれの持ち場から目指したいこと

最後に、新しく組織を刷新したcotreeで、皆さんがそれぞれの持ち場から目指していきたいことを教えてください。

茂木
私としては3つあります。

まずは、事業責任者としてこれまでcotreeを利用してくださっている方々に、引き続き価値を安定的に提供していくこと。どれだけ競合が現れても、期待を裏切らず、質を守り続けていく。これは絶対的に変えてはいけないものだと思っています。

2つ目は、無理な需要の喚起をしないということ。デリケートな心の領域に、不安を煽るようなやり方で人を引っ張ってくる手法は決して取らない。あくまで、本当に必要で価値を感じてくれそうな人に届ける。この誠実なスタンスも、今後ずっと守り続けていくつもりです。

最後は、守りだけではなく、もう一歩踏み出した、メンタルヘルスをもっと身近に、ラフに向き合うことができるサービスを新しく展開できたらと思っています。

例えばカウンセリングとは違う形で、ジムに通うようなライトさで心のケアができるようなものだったり。よりよく生きるための素敵なツールとしてそばに置いていただけるような、そんな新しい試みをいつか実現したい。

そうした新規事業の可能性を探ることが、次のcotreeやこれからの市場に必要なことだと思っています。

原田
私はやはり会社としてのブランディングの方向性を見直すことです。

西岡さんが新代表に就任して2年目に突入した今、「会社の顔」として西岡さんを幅広く知ってもらうことも引き続き重要ですが、サービスそのものの率直な良さをもっと広めたいし、知ってもらう必要がある。そのための具体的な施策を今後は打ち出していくつもりです。

石高
そこはよくわかります。世間からの認知度が上がってきている一方で、カウンセリングを社会に実装する難しさを私たちの法人事業部も日々感じていますから。

法人事業部としては、「カウンセリングって馴染みがなかったけど、会社の仕組みであるなら試してみようかな」という事例をさらに増やしていくことが目標です。法人さんとのお取り組みを通じて、カウンセリングやコーチングを日常に根付かせる最初の接点を作り、その先にある個人の心の健康にアプローチしていきたい。

とはいえ、一社でできることは限られていますから、いろんなソリューションを持つ企業と一緒に取り組んでいけたら。それもまた法人事業部の醍醐味かなと感じています。

西岡
その意味では、ここ数年でcotree社としての新しい挑戦だけでなく、想いを共にする他企業との連携や権威ある専門家の皆様との共同研究などを積極的に行うことができているのは、cotreeにとっても非常に良い影響があると思っています。自社の成長はもちろんですが、業界への貢献にも繋がっていますから。

日本におけるオンラインカウンセリングの先駆者というポジションにあぐらをかくのではなく、自分たちができるベストを尽くし、周囲を積極的に巻き込みながらここからさらに成長していきたい。今後も目線を高く持ちながら、新しいことにチャレンジしていきます。

いかがでしたか?今回、cotreeにとって大きな節目となったミッション・ビジョン・バリュー・コーポレートデザイン刷新プロジェクト。次の新しいフェーズへ向かうcotreeメンバーたちの想いや考えが伝わったでしょうか。

現在、cotreeでは、メンバー採用を強化しています。ご興味のある方は、ぜひエントリーをお待ちしております!

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