代表コラム1:私たちの最初の挑戦、たこ焼きロボットの開発プロジェクトは始まった | コネクテッドロボティクス株式会社
この連載は、日刊工業新聞に連載していたコラムを読みやすい形で再掲しております。「AI・ロボット転機予報 コネクテッドロボティクス」 Dobot(ドボット)という小型の教育用ロボットで試してみて...
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この連載は、日刊工業新聞に連載していたコラムを読みやすい形で再掲しております。「AI・ロボット転機予報 コネクテッドロボティクス」
「調理をロボットで革新する」をテーマに私たちコネクテッドロボティクスは飲食店向けの調理ロボットシステムを開発している。第一弾の自動たこ焼き調理ロボットサービス「OctoChef(オクトシェフ)」は今夏発売予定で、すでに多くの引き合いを頂いている。
―よく聞かれるこれらの質問にこれからの連載でお答えしたい。
まず、私は大学と大学院でロボットやコンピューターサイエンスを学んだ。好奇心にあふれた典型的な技術好き学生だったと思う。転機が訪れたのは、大学4年生の時に「研究」をはじめてからだ。工学部生だったので当然、卒業研究をする。だが、それが自分に向かなかった。それまで私は仲間たちと好きなロボットを作ったりゲームを作ったりといった大小さまざまなプロジェクトに関わった。それは好きで楽しいからやっていたのであって、「卒業するため」とか「お金をもらうため」といった間接的な理由ではなかった。
研究で鬱(うつ)になってしまった私が気がついたのは、仕事をするならひたすら夢中でのめり込めるようなことをやるべきだということだ。とはいえ、やってみるまで何がおもしろいかわからない。問題はそれは誰かを喜ばせているかどうかだ。やはり、自分が作ったもので誰かが喜んでいるという体験はとても大きなやりがいになる。現在の事業の動機はこれらの学びが大きかったように思う。
私は大学院に進んだものの、自分が「研究」という活動に向いていないことがはっきりしたので英国ロンドンで1年間インターンシップをしたり友人とITサービスをはじめてみたりした。当時はまだロボットで起業するということは大それたことで考えてもみなかった。ITサービスは「誰かを喜ばせている」という手応えがどうしても持てなかったので、一旦、技術にこだわらず別のことをやってみようと思い立ったのが飲食店だった。祖父母や親戚も飲食店をやっていたし、自分がイメージする「かっこいいお店」を作りたいと思って始めた。
飲食業は手応えのある楽しい仕事だった。しかし、1年間ひたすら働いた後にあまりの長時間労働にうんざりした。これを解決するのはロボットしかない。そうして私はロボットの世界に戻った。
沢登 哲也 コネクテッドロボティクス株式会社 代表取締役
【略歴】東京大学工学部計数工学科 数理情報工学コース、京大大学院情報学研究科修了。飲食店経営を志すも挫折。FA向けロボットコントローラー開発責任者を経て、2014年にコネクテッドロボティクスを創業。ロボット活用で飲食業の人材不足解決や日本食の海外展開の促進に貢献する事業を手がける。山梨県出身、37歳。
代表コラム1:私たちの最初の挑戦であるたこ焼きロボットの開発プロジェクトは始まった
代表コラム2:ベンチャー企業でロボットの面白さ学ぶ
代表コラム3:自分がイメージする「かっこいいお店」を作りたいと思った。
代表コラム4:
代表コラム5:
代表コラム6:
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