今回は、日本の調理ロボットまとめ(11~12)です。調理の中でもバックヤードの作業の食洗機を扱うロボットを中心にまとめています。
11.吉野家HD 食洗機ロボット 場所:不明
12.ロイヤルHD 食洗機ロボット 場所:シズラー 新宿三井ビル店
13.がんこフードサービス(大阪市) 配膳ロボット 場所:京都
14.鈴茂器工(東京・練馬) シャリロボット
15.オーディオテクニカ(東京・町田)シャリロボッ
11. 吉野家HD CORO 食洗機ロボット ※現在は販売中止
開発企業:現在ファナック(元ライフロボティクス)
実店舗:有り(現在は不明) 店舗名:吉野家 店舗
COROは人の隣で働ける協働ロボット。関節部を回転と伸縮構造に置き換えたアームを特徴とする。多関節ロボットと作業者との共存で事故の原因になりやすい「肘」を無くして安全性を高め、専有面積も小さくできるといった利点を売りに、ライフロボティクスが2016年1月に発売。同年5月にはトヨタ自動車、オムロン、吉野家、ロイヤルなどが導入を決め、2017年3月に吉野家の店舗に、同年11月には化粧品製造のコスメナチュラルズ(東京・中央)の製造ラインに、COROを実際に試験導入したと発表していた。
ファナックがライフロボティクスの全株式を買収、傘下に収めたのは2018年2月。
12. ロイヤルHD 食洗機ロボット 場所:シズラー 新宿三井ビル店
開発企業:ロイヤルホールディングス
SIer:株式会社チトセロボティクス 創業者:西田 亮介 設立:2018年3月1日 調達額:3,000万円以上の資金を調達済み
使用ロボット:食器洗浄工程にロボットシステムと超小型高圧食器洗浄機を導入
実店舗:有り 店舗名:シズラー 新宿三井ビル店
~ 既存工程を9工程から4工程へ削減 顧客満足度、従業員満足度の向上へ ~
ロイヤルホールディングス㈱は、グループ内の外食事業会社アールアンドケーフードサービス㈱が運営するサラダバー&グリルレストラン「シズラー 新宿三井ビル店」にて、食器洗浄工程にロボットシステムと超小型高圧食器洗浄機を導入し、2018年6月27日から人とロボットが作業を分担して協働を目指す実証実験を開始します。実証実験を通して作業の効率化と省力化を達成し、働きやすい環境づくりとさらなる顧客満足度向上を目的として取り組みます。
(食器のピッキングと収納)と洗浄機製造・販売などを行う株式会社KyoDoの超小型高圧食器洗浄機(食器類の洗浄)を導入します。詳細の工程は記事をご確認ください。
13.がんこフードサービス(大阪市) 配膳ロボット 場所:京都
開発企業:ロボット本体はシャープ製 使用ロボット:無人搬送ロボット(AGV)。資材運搬用に使われる機種を応用した。国の研究機関「産業技術総合研究所」が開発に協力した。金額:1台250万円程度で20年間ほど使う予定
実店舗:有り 店舗名:京都市内の店舗で試験導入しており、3月に開業する京都府亀岡市内の店から本格的に運用する。今後は料亭風の大型店への導入も検討
ロボットは配膳台型で店内の床下に設置した磁気センサーに沿って動く。搭載したタッチパネルで指示すると客の個室やテーブル脇まで時速1.8キロで動き、店員が料理を配膳したら厨房に自動で戻る。複数のロボットの位置を確認できるシステムを備え、互いに近づくと進路を譲り合う。
厨房から各部屋の前まで最大6人前の料理を自動で運ぶ。
14.鈴茂器工(東京・練馬) シャリロボット
開発企業:鈴茂器工 東京・練馬 https://www.suzumo.co.jp/ 創業者:鈴木喜作 設立:1961年
使用ロボット:専用機
実店舗:有り 店舗名:全国のレストランチェーン等
ご飯盛り付けロボット
寿司ロボット
海苔巻きロボット
おむすびロボット
15.オーディオテクニカ(東京・町田)シャリロボット
開発企業:オーディオテクニカ 東京・町田
設立:1962年 使用ロボット:専用機
実店舗:有り 店舗名:全国のレストランチェーン等
ヘッドホンやイヤホンなどオーディオ周辺機器メーカーとして知られる、オーディオテクニカ。「音響」のイメージが強い同社が、「寿司ロボット」を手掛けていることをご存じだろうか?寿司の「シャリ玉」を自動で作る機械で、スーパーなどの持ち帰り寿司や、宅配寿司、回転寿司などに使われており、現在なんと世界第2位のシェア(オーディオテクニカ調べ)を持つというのだ。
■レコードがなくなる!?80年代の経営危機を、社員のアイディアが救った
同社の創業は、1962年。当時の主要事業はレコードプレーヤー用のカートリッジの製造・販売だった。カートリッジとは、レコード針が拾ったレコード表面の溝の振幅を、電気信号に変える装置を収めたものだ。その後、ヘッドホン、マイクロホンなど、オーディオ周辺機器にも領域を広げた。
しかし、1982年にCDが発売されたのを機に、「オーディオはアナログからデジタルに移行する」と判断、新たなビジネスチャンスを見出すため、オーディオ以外の領域への進出を模索し始めたという。その時に生まれたのが、このシャリ玉を作る機械。実は同社で30年もの歴史を持つ事業だったのだ。
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