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エンジニアがやりたい仕事に就く方法①

首都圏では例年より早く桜前線が北上するなか、新年度を迎えました。昨年度は、採用面などでさまざまなチャレンジをし、前向きな仲間とも出会えて、会社としても飛躍の年となりました。コロナ禍は続きますが、今年度もエンジニアファーストを掲げながら新たな仲間と出会い、エンジニア自身も会社もさらに成長できるよう、努めていきたいと思います。

コロナで経験の浅いエンジニアがさらに不利!?

さて、おかげさまで多くのエンジニアや、エンジニアに転身したい方からご応募いただき、さまざまな目標や働き方、キャリアに対する思いを持った人との、対面やオンラインでの面接が続いています。その面接で最近、よく質問されるのが、「自分がやりたい仕事に就くための方法」です。経験の浅いエンジニアや未経験者(①)、今やっている仕事とやりたい仕事が異なり、不満に思っているエンジニア(②)からも、この質問がとても多いです。

例えば前者(①)だと、

・エンドユーザーの反応が見えにくい車載カメラの組み込み開発より、社会に影響を与えやすく、新しい技術を駆使したスマホアプリや仮想通貨の取引システムなどの開発をやりたい

など。

後者(②)の例だと、

・会計ソフトのパッケージソフト開発をやっているが、実はECサイトの開発がしたい

・コミュニケーション能力があるため、お客様との仕様調整や基本設計などの上流工程を任されているが、実は製造(コーディング)をバリバリやりたい

などです。

コロナが感染拡大した当初は、開発案件が多数ストップし、エンジニアの需要がガクッと落ちました。しかし1年経ち、徐々に開発の仕事が増え、それに伴いエンジニアの需要も戻ってきています。ただコロナ前と明らかに異なるのは、3〜5年以上の経験が必須だったり、エンジニア経験に加えて、マネジメントや、より専門的な実務経験が必要になったりするなど、採用条件の縛りが厳しくなってきたことです。これは、コロナの影響で全体的に仕事が減った時期に、仕事がなくなった経験値の高いエンジニアたちが、需要が生まれた新たな開発部門に流れてきたためです。雇う方も教育する時間や手間が惜しいですし、リモートワークの拡大で手取り足取りの指導・サポートがしにくくなった状況も手伝い、即戦力を積極的に採用しています。よって、前者の経験の浅いエンジニアや未経験者がチャレンジしにくい傾向にあります。

では、そういう人たちはどうしたらいいのでしょうか。

いろんなやり方がありますが、入りたい職場ではどんな技術が求められているかを考え、その内容を自分で学習して技術を身につけ、それを証明する資格を取得すること。資格保有で一定の技術水準は認められるので、経験が浅くても入りやすくなると思います。ECサイトであれば、Java言語やPHP言語の資格を取得する。初級・中級・上級といったランクがある資格なら、当然ながら、よりランクが高い方が有利です。

開発実績がなければ、自分が作成した成果物をWEB公開するといったポートフォリオを見せる方法もあります。面接官が「なぜこういうものを作ったのか?」「どんな技術を学んだのか?」などの質問を投げかけやすくなり、応募者もアピールもしやすくなる。「これくらいの技術とやる気、想いがあるなら、プロジェクトに参画させてみようかな」と思ってもらえるかもしれません。

ちなみに、「未経験者OK」「社員教育あります」と採用条件うたっている企業もあります。弊社もそうです。そこを見て「ここでプログラミング教育を受けて、資格を取得すればいいや」と思う未経験の応募者もいるでしょう。ただ、企業側も身銭を切ってその人に投資することになります。実績もなく準備もしていない人と、実績はなくても資格を取得していたり、しっかりしたポートフォリオを準備している人の2つのタイプが面接に来たとすれば、採用側は、後者に社員教育を受けさせたいと思うのではないでしょうか。

「自分の居場所」を作ることが大事な理由

では、自分のやっている仕事とやりたい仕事が異なり、不満に思っている人はどうすればいいでしょうか。

これもさまざまな方法がありますが、まずは、やりたい仕事に就けない、転職できない原因を考えましょう。技術力や経験値が足りなければ、上のように自己学習やポートフォリを作成する方法を試してみればいい。あるいは、今いる職場で圧倒的な実績を作るか、やりたい内容とは違う仕事だとしても、拒否せずまずは飛び込んで実績を作ってみることも1つの手だと思います。すると、「経験値」と「信用」が生まれます。実はこの「信用」が非常に大事。次のオファーにつながるからです。一見回り道のように思えても、「やりたいといっていたじゃない?この新規プロジェクトに入ってみる?」と、やりたい仕事への切符をつかめる可能性が高まります。今の居場所で頑張って成長し、実績を生み出していれば、その様子を見ている人はいますし、誰にどんなアピールすればチャンスをつかみやすくなるかも見えてきます。

自己啓発書などでは、「最短で目標達成!」「効率化重視」がうたわれ、若い人や高学歴の人ほどそれらを意識する傾向があります。もちろんそれがダメだとは言いませんが、キャリア形成に関していえば、ムダな道はないと思っています。もちろん闇雲に資格を取得して、お金と時間ばかり費やすことは賛成しかねますが、現場での経験値がすべてムダになるとは思えません。同じ経験でも「成長する・しない」「チャンスをつかむ・逃す」の差は、当人の考え方や気づき次第です。

次回は、経験や技術がなかった私が、当時、発展性を見越してやってみたいと思ったECサイトの開発になぜ就けたのか、ご紹介できればと思います。

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