―まずは簡単に自己紹介をお願いいたします!
田窪と申します。大阪市出身で、大学は大阪大学へ進学しました。
経歴としては総合人材サービス会社パソナグループのマーケティングマネージャーを経験した後に、同グループ内のIT企業パソナテック(現パソナ DXテクノロジー本部)の島根開発拠点の立ち上げ責任者として2017年に松江市に移住しました。現在も同拠点のマネージャーとして勤務しながら、代表の林とともに創業者としてワークアット株式会社という会社に参画しています!
―IT企業パソナテックの島根開発拠点の立ち上げ責任者として松江市に移住された背景・エピソードお聞かせください!
島根に移住してくるまでは東京で働いていましたが、移住に際して2つ判断軸がありました。
1つは仕事軸で、社会人としてのチャレンジです。
新卒から7年半マーケティング部門として既存の事業をどう大きくするか考え続けてきました。そんな中で、マーケターとして、何かを企画するゼロイチに挑戦してみたくなりまして。ちょうどそのタイミングで、新規開発拠点立ち上げポジションの公募がかかったので手を上げて参画しました。
2つ目は家庭軸ですね。
子育てをしながら関東で働いていたのですが、私は大阪出身で妻は鳥取出身と、ふたりとも地元から離れていました。以前から地元に近い環境で子育て・生活することを選択肢の一つとして考えてはいたので公募のタイミングで移住しました。
―島根県でITエンジニアの育成事業や採用事業をやる意義はどのように感じられてますか?
採用はいくつか任されたミッションの一つですが、特に新卒採用においては、単に就活フェアや合同企業説明会に出展したり、自社の会社説明会を開催すればいいというわけではなく、そこにいたるまでを大事にしながら向き合っています。ただ学生を集めるのではなく、説明会に至るまででどれだけ学生に当社のことを“深く”知ってもらうか、をポイントにしています。
―エンジニア育成に関してもお聞きしたいです。設立から5年でエンジニア20名体制にまで拡大されたとのことですが、どういった取り組みをされてきたんですか?
大前提として「いかに地域に根差すか」を大切にしていました。学生だけでなく、自治体や教育機関、民間のIT企業との連携を強めながら活動を進めていました。民間のIT企業は一見競合と感じがちですが、長年の歴史と実績があるRuby Cuty MatsueのコミュニティのおかげでIT業界やエンジニアの横の繋がりがさらに強くなり、活性化されていったように感じています。他の企業と共同のイベントやワークショップを企画することで学生の集客も上手くいき、また業界全体の魅力を友好的に伝えられる手応えも感じることができたので、今振り返ってもよい取り組みだったと思います。
―ありがとうございます!地方から都市部への発信、大事ですよね。では続けてですが、移住者の視点から感じる「島根で働く魅力、暮らす魅力」を教えてください!
何と言っても自然が豊かな所が抜群に良いですね。日常の中に海や緑など自然の癒やし空間があります。東京だと「お疲れ様でした。」と会社を出て、電車に乗って移動して、人にぶつからないように気を張って…、という「オンとオフ」で言う「オン」の時間が長いと思うんですよ。その点島根は周囲に自然があるので、退勤してすぐ「オフ」の状態で自転車にのりながら帰ったりしてのんびり癒やされることができます。また、もう1つの魅力は、地域を何とかしたいと思っている方が多いところですね。その方々同士で、所属の垣根を超えて、プロジェクト単位で交わるので、色々な人との出会いがありますし、その繋がりも深いです。
東京にいた頃は他の会社と本業以外で何かプロジェクトを進めるなんてなかった体験ですし、色々な方と「この地域をどう良くするか」というところをきっかけに集まって、地域課題に向き合いながら、所属の垣根を超えてプロジェクトを進めていく面白さがあります。
―昨今「移住」という動きも活性化してきていると思います。最後に、「新しいチャレンジ」を求めて移住を検討されている方に向けてメッセージがあればお願いいたします!
今、ワーケーションを中心に、より島根に触れやすくなるしくみができています!移住をせずとも都市部にいながら島根県松江市の面白いプロジェクトにかかわることができるコミュニティがあるので、是非まずは興味を持つところから始めてみてください!