定時に上がって自分の時間を増やしたいと思っている人は多くいるのではないでしょうか。しかし、業務内容によっては、つい残業を頼まれたり、残業をせざるを得ない状況になってしまったりします。こうした状況から脱却するにはどうしたら良いのでしょうか。定時で帰っている人のパターンを分析し、自身の働き方を考え直すための方法について探っていきます。
定時で帰れない人はどのくらいいる?
「ワークライフバランス」の実態から考察
仕事もプライベートもどちらも充実させる働き方や生き方のことを示す「ワークライフバランス」。以前、内閣府からも自身のニーズに合わせて多様な働き方・生き方を選べるワークライフバランス社会の実現に向けて、国や地方公共団体、企業、働く人々が一体となって取り組む方針が掲げられています。その一方で、十分といえるほど労働条件の改善が進んでいないことから、今もワークライフバランスを求めて自分自身のライフプランを立てている人も多いでしょう。
下のグラフは、総務省統計局「労働力調査」による1年ごとの長時間労働者の割合を示したものです。週35時間以上の就業者に占める週60時間以上働く者の割合は、依然として1割ほど存在します。また、ワークライフバランスに対する希望と現実の合致状況については、
残業が多い長時間労働者ほど、ワークライフバランスを実感できていない現実が見えてきます。
出典:総務省統計局「労働力調査」(左図)、内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」(2014年)(右図)
このように見ていくと、残業が多い人ほど自分の時間を作ることが難しくなるため、結果的に自分の働き方に対して、理想と現実が乖離してしまう傾向にあると捉えることができます。上のような実態と比べて、あなたの今の働き方に共通する点はありませんか。
定時で退社できている人はどんな人?
もともと残業は必ずしも必要なものではなく、業務も期限に間に合うのであれば焦る必要もありません。そして、定時で退社できている人は、仕事はプライベートを犠牲にしてまですべきではないという考え方を持っている人が多いようです。定時で退社できている人の特徴を、その人の「業務に対する考え方や振る舞い」、「会社の業務形態」の観点からみていきましょう。
▼その人の業務に対する考え方によるもの
・定時で帰ることを周囲に伝えている
定時で退社できる人の特徴に、「定時で帰ることを周囲に伝えている」方法をとっている人がいます。自分の業務に関係するメンバーに、あらかじめ定時で帰ることを伝えておくことで、追加の業務を頼まれるリスクを減らすことができます。仮に仕事を頼まれたとしても、断る勇気を持っているというのも、定時で退社できる人の要素の1つといえます。
・あまり仕事に関係のない話をしない
定時で退社できる人は、集中力が高い傾向にあります。高い集中力は、業務上のミスを抑えながら業務効率を高め、業務の質を向上させることができます。それゆえ、周囲から仕事の成果を評価されることが多くなり、人としての信頼性も高めることができるようになります。これにより、おのずと自己主張をした場合も受け入れられやすくなります。
・効果的にスケジュール調整ができる
定時で退社できる人は、業務に優先順位をつけているケースが多いというのが特筆すべき点です。1日の業務の中で、どの業務が大切なのかを理解できていて、帰るまでに最低限終わらせる仕事も認識しているため、業務に対する時間的感覚を備えていて、スケジュール管理もできています。
このように見ていくと、定時で退社できる人は自分の行動に対する先読み力に長けているため、自分や家族のための時間を大切にしていたり、自分の意志で行動できたりするスキルを持ち得ている人と言い換えることもできるでしょう。
▼定時で退社しやすい会社の業務形態
・シフト制
シフト制を採用している会社は、必要な人員をもとにスケジュールや工程を組んでいるため、その後の工程は、基本的にシフト上の別のメンバーに引き継がれます。「業務が終わらなかったので残業する」ということになるケースは少ないため、定時で退社しやすい業務形態と言えるでしょう。
・突発的な業務への対応が少ない
突発的な業務への対応が少ない、ある程度定型的な業務を主とする会社は、定時で退社できる可能性が高くなるでしょう。残業となる多くのケースは、業務上の変更や追加対応です。イレギュラーな対応が少ない業態である会社は、定時で帰りやすい環境作りが進んでいると考えることができます。
残業に対して、仕事とプライベートの切り分けを徹底している会社を選ぼう!
このように、残業を抑えながら仕事とプライベートの両立を図っていくためには、自分自身への意志はもちろん、仕事の業態も精査していくことが重要です。特に転職をしようとする人にとって、仕事とプライベートのバランスは、企業を選定するうえで重要視する人も多いでしょう。
転職する方に、最適な会社や仕事を提供している株式会社shormaでは、仕事とプライベートのバランスを保ちながら働ける環境づくりへの取り組みを実践しています。業務の現場に入る従業員と受入先企業との間に立って、あらかじめ決められた労務環境の維持に努めています。残業が重なり、プライベートの時間を持つことができなくなることがないよう、常に現場となる業務環境を細やかに把握しています。
現在の業務環境で悩んでいる方に、一度shormaに働き方の改善に向けて相談してみてはいかがでしょうか。親身になって話をじっくり訊いたうえで、最適な職場環境をご提案します。