『課題は多い。だからこそ、ここからが一番面白い』JP楽天ロジスティクス社長が語る、成長のリアルと未来の仲間への約束
「当社は成長途中の会社です。それを言い訳にするつもりはありませんが、整備されていないことも、足りないこともあります。それが私たちの現在地です。ですから、そうした状況を理解した上で、変化を楽しみ、より良くしていこうという意欲を持った方に入社していただきたいです」
そう率直に語ってくれたのは、2021年設立のJP楽天ロジスティクスに、2025年5月に新社長としてジョインした杉崎です。
彼が就任後まず向かったのは、会社の「リアル」が眠る全国の拠点でした。「就任した時、私のことを知っているメンバーは5人しかいなかったんです」と笑う彼が、現場で見たJP楽天ロジスティクスの本当の姿とは?
この記事では、そんな社長が本音で語ってくれたJP楽天ロジスティクスの「今」と「未来」、そして「課題」を、まるごとお届けします。これは、綺麗ごとばかりを並べた会社紹介ではありません。私たちの、ありのままの物語です。
描いているのは「日本が変わる」未来。でも、それってどういうこと?
まず、私たちが何を目指しているのか、少しだけ聞いてください。
JP楽天ロジスティクスは、ECという社会インフラを支える物流プラットフォーマー。でも、社長が語る我々の役割は、ただ物流サービスを提供するだけじゃないんです。
「ECは今や日本全国の幅広い世代で利用されています。我々が新たな価値を創造することができれば、ECを利用する日本中のお客さまの暮らしや生活が変わる。つまりそれは、日本が変わるということ。これは私達にしかできない挑戦です」
日本郵便と楽天グループの強みを掛け合わせ、EC物流に関わる多様なプレイヤーも巻き込んだ新しいオープンなプラットフォームを創り、テクノロジーの力で一人ひとりが望む物流を「選べる」世界を創っていく。なんだか壮大で、ワクワクしませんか?
でも、理想を語るだけじゃ始まらない。僕らのリアルな課題。
じゃあ、こうしたビジョンを実現していくために、今の我々の組織力で十分なのか?社長の答えは、正直に「NO」でした。
「お客さま起点で見ると、サービスごとに組織が異なり、オペレーションが分かれている段階で、明らかに縦割りですよね。オペレーション組織を二重に構えているのは、非効率極まりない」「(各拠点で)自己流の塊が、あちこちにあるんです。優れたノウハウが共有されず、個の力に頼ってしまっている。これはもう非常にもったいない」
会社としてのポテンシャルは計り知れないほど大きい。でも、それを100%活かしきれていない。それが、社長が現場で感じたリアルな現在地でした。
だから、本気で変える。目指すは「自律自走する最強の組織」
その課題をどう乗り越えるのか?答えはシンプルです。今、本気で会社を創り変えようとしています。 その中心にあるのが、社長が語る「自律自走する最強の組織」というコンセプト。
「ビジョン達成に向けて、多様なキャリアや経験を持つ社員、それぞれの個性が混ざり合い、『化学反応』を起こす。会社の至るところから、絶え間なく、新たな価値が湧き出てくる。そんな組織です」
そのための具体的なアクションとしてまず取り組んでいるのが、「人事制度の改革」。でも、それはただのルール変更ではありません。一人ひとりの「何かをやりたい」という志や想いと、会社の「目指す未来」のベクトルを合わせ、全員が主役になれる仕組みづくりなんです。
「チャレンジを称賛する文化を創りたい。失敗したら直せばいい。やらないよりは全然いいんです。失敗したということは、『こうやったら失敗するんだ』という学びがあったということですし、その課題を解決すれば、これまでより一歩前に進めるのですから」
この物語の主人公は、あなたかもしれない。
インタビューの最後に、社長は未来の仲間に、こんなメッセージをくれました。
「当社は成長途中の会社なので、課題はたくさんありますし、変化のスピードが凄まじい現在では、走りながらチューニングして課題解決を繰り返していくことが重要になってきます。だからこそ、会社の成長とともに自分も成長できる、そういう変化を楽しめる方に入社してほしいです。」
完成された組織に入るのもいいけれど、未完成な組織を仲間と一緒に「最強」にしていくプロセスは、きっと何倍も面白い。 この記事を読んで、私たちの課題に「それ、自分がなんとかできるかも」と腕が鳴ったあなた。私たちのビジョンに、心が躍ったあなた。
ぜひ一度、話を聞きに来てください。この変革の物語の主人公は、あなたかもしれません。
「JP楽天ロジスティクスで働くことで、自分の成長や思いの実現につながる、そんな会社でありたい」
【コラム】社長って、どんな人?
インタビュー中、リフレッシュ方法について尋ねると、「旅行が好きですね」と笑顔がこぼれた杉崎。最近は出雲大社や倉敷を訪れ、美味しいものと美味しいお酒、そして美術館巡りを楽しんだそう。
常に新しいインプットを欠かさず、社内外問わず様々な人と対話することを大切にしている。そんなオープンな人柄が、会社の「風通しの良さ」に繋がっているのかもしれない。