2022年11月1日、弊社の技術顧問として元サーキュレーション取締役CTO(Chief Technology Officer)の大谷祐司さんが就任しました。
エンジニア組織の拡大と新規サービスの開発に力を注ぐアールナインが目指している方向性、そして今必要とされる力とは。

2021年に新卒入社し、エンジニアチームのリーダーとして活躍する福森との対談形式（前編）をお届けします。

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【プロフィール】

＊大谷 祐司（Yuji Otani）氏
サイバーエージェントのネット広告部門で開発組織を立ち上げたのち、2013年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。マーケティング部門のDXを推進したのち、3つの新規サービス立ち上げを行う。
その後、2018年よりサーキュレーション社に参画し、取締役CTOを務める。
2022年に独立し、アールナインの技術顧問に就任。

＊福森 賢（Ken Fukumori）
2021年新卒でR09に入社。
インターン時代からR09の基幹システムの改修に関わり、現在はエンジニアチームのリーダーとして活躍。
クライアントのシステム構築を経て、現在はR09初となる新規サービスの開発に向け、プロジェクトリーダーとしてチームをまとめている。
※2024年3月に起業のため卒業しました。

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アールナインとの出会い

大谷さん：代表の長井さんとはリクルートで一緒に働いていました。
最初に出会ったのはもう15年以上前で、学生へのボランティア活動を通じて知り合いました。

エンジニアとして関わったのは、長井さんがアールナインを創業して数年経った2012年のこと。事業が順調に伸びており、それを加速させるために社内システム開発を行いたいという相談を受けました。そこで私が一人で、PAS(社内システム)を開発して納品したことが始まりです。そこから継続的に関わり続け、社内業務効率化やシステム開発のアドバイザーを務めてきました。

福森：お一人でPASシステムの開発を…凄すぎます。その頃からずっとアールナインに技術的な支援をしてくださっていたと聞いています。

大谷さん：はい。そこからアールナインの事業も拡大し、2020年あたりから本格的にシステム開発できるチームを社内に組成することになりました。
テクノロジーで勝てる組織にしていきたいという話を長井さんからいただき、より密に組織作りやサービス開発に関わるようになりました。外注していた開発を内製化するためにエンジニアを採用することになり、そのタイミングで福森さんがジョインされました。

福森：大谷さんが技術顧問に就任してくださると聞いて、本当に心強く感じました。
ちなみに、代表・亮さんと大谷さんはどのような関係性なのですか？

大谷さん：私は長井さんを人生の師匠だと思っています。その恩返しをしたいという思いで、アールナインのサポートをしています。
長井さんからリクルートに誘っていただき、一緒に新規事業を立ち上げたのは本当に素晴らしい経験でした。エンジニアしか経験のなかった私の視野がぐっと広がり、当時学んだことが今でも役に立っています。
福森さんは新卒入社ですが、どのようなきっかけがあったのですか？

福森：21年4月に新卒として入社したのですが、就活中にダイレクトリクルーティング経由でアールナインからオファーをもらったことがきっかけです。
エンジニアとしてやっていくならIT業界に入って力をつけていく、という選択肢が一番メジャーかと思うのですが、僕の場合は「もう少し違うことやってみたいな」「違う業界を選ぶのも一つの可能性として面白いんじゃないかな？」と思ったんです。
最終面接で亮さんとお話する中で、今後システムに力を入れていくんだという力強い決意を聞いて、入社を決めました。

大谷さん：内定者時代の福森さんと会って、エンジニアとしてのスキルがとても高いことに驚きました。
プログラミングはもとより、システムインフラやDevOpsにも興味をもって取り組んでいて、技術者としてかなりのポテンシャルを持っていると感じました。

福森：僕は当初、事前情報として大谷さんの華々しいキャリアを伺い、実際にお会いするまで少しびびっていました（笑）。
インターン生時代から入社後のロードマップに関するアドバイスをいただき、本当に心強かったです。
僕は、その頃から成長できているでしょうか…？

大谷さん：福森さんが入社して1年半。Webサービス開発で発生するタスクをしっかりとこなせるようになってきました。技術的に困難なことでも、諦めずに解決しようとするスタンスは本当に素晴らしいと感じます。
アールナインの開発チームは立ち上げフェーズということもあり、自分達で「何をやったら最も成果がでるのか」を考えて動くことが非常に重要です。開発案件をクリアし続けてきたことで、そのマインドが身についてきたように思います。
福森さんはエンジニアチームの中心メンバーとして、アールナインの「テクノロジーを活用した変革」を牽引していく存在です。これからの成長がとても楽しみです。

福森：ありがとうございます…！次のステップとして、一つ視座を上げていかなければいけない、と自分でも感じています。
1年目の自分には与えていただいた課題に注力することしかできなかったと思うのですが、今は技術に対して新しいものを取り入れ、社内に対しても新しい職種やカルチャーを広める役割になりたいと思っています。エンジニアの採用もシステム開発において重要なので、今後注力していく必要があると思います。

大谷さん：アールナインは、テクノロジーで戦える会社にしていくという変革期を迎えています。私も引き続きサポートしながら、テクノロジー組織作りに向けて一緒にチャレンジしていけたらと思います。

新規サービスの立ち上げで大事なこと

福森：大谷さんには、アールナイン初となる新規サービスの開発に大きく関与いただいています。０→１の立ち上げ段階においては、どのような点に重きを置いてサポートしてくださっているのでしょうか。

大谷さん：０→１のサービス立ち上げには、考慮すべきポイントやトラップが存在します。
それを一緒に考えながら「チームとしての視座の高さ」や「ユーザ視点の発想力」を持ったチームになることをサポートしています。

「テクノロジーカンパニー」を目指していくうえで避けて通れないのが、既存組織の枠から飛び出してでも、エンジニアが活躍できる環境を作るということです。それは開発チーム独自のビジョン、スペックの高いPCでの開発、技術者向けの社内制度だったりします。
その過程で経営陣とぶつかることや、テクノロジー組織に関するインプットが必要な場面もあると思います。アールナインには素直なメンバーが多いからこそ、与えられた既存の枠組みの中で考えてしまいがちになります。
それに対して「もっと自由に考えて、チャレンジしていこう」という視座を上げることには、積極的に取り組んでいます。
例えば組織の名前一つをとっても、一目で「Techに注力していることがわかりやすい」名前にしたほうが良いんじゃないかとか。技術選定においても「もっとワクワクするチャレンジをしていこう」だったりとか。このあたりは、私のこれまでの経験を最大限活かせる部分だと思います。

今ある枠組みを壊し、変革していく

福森：大谷さんは以前にもエンジニア組織を立ち上げたご経験をお持ちですが、その時のエピソードを聞かせていただけますか？

大谷さん：私がインテリジェンスという人材サービスの会社に入社した2014年は、全社員4000人に対してエンジニアは一人もいませんでした。そこに一人目のエンジニアとしてジョインして、マーケティング部門のDX、エンジニアチームの組成、内製で3つの新規事業立ち上げなど、様々なチャレンジを行いました。
いまは数百人のエンジニアがいる会社になっているのですが、当初は色々なことに苦労しました。
当時の経験を、アールナインの組織変革に活かせればと考えています。

福森：僕も、組織観点の軸を持ちながら、自分の行動も変えていきたいです。
大企業において0→1を立ち上げるということの難しさとはどのようなものがありますか？

大谷さん：当時は、色々なしがらみやルールがありました。技術的な制約だったり、社内の承認プロセスだったり。
その事実を受け入れたうえで「なぜそのルールがあるのか」「もっと良くできる方法はないか」と考えて、真正面からルールを変えに行きました。当時の社長が味方してくれたこともあり、変革を起こして新しいチャレンジをすることに成功しました。
本当の意味でのTechカンパニーになるためには、今ある枠組みはどんどん壊していくべきです。

福森：大谷さんにそのアドバイスをいただいて、「誰からも言われていない、誰も決めていないのに、勝手に現状の枠の中で思考している部分があった」ということに気づきました。
大谷さんも一歩ずつ整備していかれたのですね。
僕も、強い意志を持って失敗や衝突を恐れず挑戦していきたいと思います。

（後編へつづく）

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\エンジニアチームリーダー 福森のストーリー/※2024年3月に起業のため卒業しました。

(2024年9月10日最終更新)

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