つむぎには、数字をつくる人がいます。
組織を整える人がいます。
誰かの挑戦に伴走し、その変化を信じ続ける人がいます。
そうして、一人の変化がチームに広がり、
チームの変化が組織を動かし、
やがてクライアントの未来まで変えていく。
それが、つむぎの仕事です。
「紡ぐ人」は、そんなつむぎメンバーの挑戦や支援実績を、バトン形式で紹介していくプロジェクト。
一人ひとりの仕事への向き合い方や価値観を届けながら、同じ志で働く仲間と出会いたい。そんな想いから始まりました。
今回紹介するのは、カケハシ事業部紡ぎ手・エバンジェリストである大久保。
「つむぎコネクト」の伴走支援を通じて、導入して終わりではなく、活用が定着するまで向き合い、一人ひとりの行動変化につなげていった事例をお届けします。
大久保早耶香|カケハシ事業部・紡ぎ手
大手電機メーカーに新卒で入社し、法人営業に従事。現在は二児の母として子育てにも向き合いながら、カケハシ事業部の紡ぎ手として、ニュースレター、社内報などの取材・執筆を担当するほか、つむぎコネクト支援やウェルビーイングチームなど、社内外のつながりを支える役割にも携わっています。
人や企業、社員同士が支え合える関係性を紡ぐことにやりがいを感じ、日々の仕事に向き合っています。想いを届け、共感を育てる。エバンジェリストとしての伴走支援
今回のテーマは、エバンジェリストとして活動している大久保が、つむぎの独自ツール「つむぎコネクト」の伴走支援を通じて、組織に変化をもたらした事例です。
とは、「伝道者」という意味をもつ言葉です。導入いただくことをゴールにするのではなく、つむぎが大切にしている想いを届け、共感してくださる人を増やしていきたいという思いを込めて、この言葉を使っています。
大久保が担ってきたつむぎコネクトの支援も、まさにその考え方と重なります。
「つむぎコネクト」※とは、社員同士が日々の感謝や称賛を「マイル」というメッセージで送り合うことで、組織の中に“ありがとう”の文化を育てていくサービスです。また、メッセージを企業理念に紐づけることで、日々の行動の中で自然と理念を意識するきっかけにもなっています。※【公式】つむぎコネクト|1日1分、会社をもっと好きになる。
大切なのは、導入して終わりではないということ。お客さまの組織の中でどんな変化が起きているのかを継続的に見つめ、その変化を次の提案や支援につなげていく。
今回は、つむぎコネクトの伴走支援を通して、“ありがとう”が自然と巡る組織づくりにどのように取り組んでいるのかをご紹介します。
導入後もクライアントに関わり続ける姿勢が、伴走支援の出発点に
つむぎコネクトではもともと、導入いただいたクライアントに対して、送受信数などの数値結果をまとめたレポートを毎月共有し、活用状況をお知らせしていました。
しかし代表の前田は、レポートを届けるだけでは「導入して終わり」になってしまっているのではないかという心苦しさを感じていました。もっと継続的にクライアントと向き合い、活用を支え、組織づくりに還元できるようなアフターフォローが必要なのではないか。
そう考える中で白羽の矢が立ったのが、前職で営業職としてクライアント支援の経験を積んできた大久保でした。
大久保にとって、アフターフォローは特別なことではありませんでした。前職では、クライアントのもとへ足を運び続け、設備の点検や入れ替えの相談に乗るなど、継続的に支援することが当たり前だったからです。
「アフターがあって当然。クライアントと関わり続けているからこそ、本当に困っていることや、次に必要な支援が見えてくるんです。」
導入後も丁寧にクライアントを見続けるから、次の改善提案ができる。
大久保の伴走支援は、そんな考え方を起点に、2024年10月頃から始まりました。
一人ひとりを知ることで、文化は動き出す
つむぎコネクトの運用サポートで最も難しいのは、現場の一人ひとりに、自分ごととして動いてもらうことです。
支援では毎月、クライアントの担当者様とMTGを行い、活用状況を確認した上で改善施策を提案していきます。つむぎコネクトには、マイルと呼ばれるメッセージ機能のほか、社員一人ひとりが体調の変化を簡単に入力できるコンディション機能もあります。気になる方への対応について担当者様と一緒に考えながら、細やかな組織フォローにつなげています。
活用促進においては、まずクライアント担当者から社内へ「マイルを送ってください」と声をかけていただくことが基本になります。しかし、それだけで組織全体を動かすのは簡単ではありません。
そこで大切になるのが、一人ひとりにフォーカスし、それぞれに合ったアプローチを考えることです。
たとえば、マイル受信数が多いのに送信数が少ない方には、「まずは、もらったマイルにお返ししてみませんか」と声をかける。受信しているのに送信数が0の方には、ログインができているかを確認し、必要に応じてフォローする。
現在、大久保は葬儀業界を中心に、地域に根ざした中小企業 8社を同時に担当しています。全社の社員一人ひとりを見るには時間がかかりますが、それでも、一人ひとりの人柄や状況を担当者様に丁寧にヒアリングしていきます。
その人はどんな職種なのか。誰とよく関わっているのか。
Aさんはシャイで、感謝を言葉にするのが苦手なのかもしれない。
Bさんは社交的で、普段から「ありがとう」と伝えているけれど、つむぎコネクトで送ることが後回しになっているのかもしれない。
そういった、一人ひとりの背景を知ることで、ただ一律に活用を促すのではなく、その人が動きやすい関わり方を考えられるようになります。
また、このヒアリングは、クライアント担当者にとっても、社員一人ひとりを改めて見つめ直す機会になっています。「社内の一人ひとりを意識する良い時間」「組織全体のコンディションを把握するきっかけになった」と喜ばれることもあるといいます。
つむぎコネクトを導入しているクライアントは、「社員を大切にしたい」という想いを持っていることが多いです。だからこそ、ただ強制的に活用を促すのではなく、一人ひとりに丁寧に向き合いながら、施策を考えていく必要があります。
さらに、個別のアプローチに加え、仕組みとして設計することも大切です。ある会社では、つむぎコネクトのプロジェクトチームが立ち上がり、朝礼などで社員間でのマイル送信数を共有したり、幹部層にマイルを送る目標数を設定したりするなど、現場と幹部層の双方から活用が広がる仕組みをつくりました。
また、声のかけ方や巻き込み方、プロジェクトチームの人選を工夫していくことで、プロジェクトチーム以外の人が声かけに反応し、少しずつ動き始めてくれるようにもなりました。そんな変化が見えたとき、大久保は大きな手応えを感じるといいます。
「その人の前の状況を知っているからこそ、変化がうれしいんです」
一人ひとりを知り、その人に合ったきっかけをつくる。
その地道な積み重ねが、組織の中に“ありがとう”が巡る文化を徐々に育てていきます。
VMVの浸透と、数字の先にある、組織の温度を見つめる
支援の成果は、全体の送受信数にも表れています。
導入企業の社員数の変動や、メッセージ内容の濃淡もあるため、一概に数字だけで成果を測ることはできません。けれど、伴走支援を続ける中で、ほとんどの企業でマイルの送信数が増加傾向にあることも事実です。中には、支援開始時と比べて2年で約9倍に伸びた企業もあり、日々の感謝や称賛を送り合う行動は、少しずつ組織の中に広がっています。
しかし、大久保が見ているのは数字だけではありません。
「つむぎコネクト」の本当の価値は、企業のVMVの浸透を促しながら、組織の中に“ありがとう”の文化を根づかせていくことにあります。
日々の関わりの中で、お互いを見つめ合うきっかけが生まれ、社内の雰囲気もよくなり、働く人のモチベーションが上がることが理想です。
その背景には、大久保自身が前職で感じていた、チームで働くことへの前向きな原体験があります。大変なことも多かった一方で、仲間と支え合いながら目標に向かう時間には確かなやりがいがあり、きつさ以上に「楽しかった」という感覚が残っているといいます。
そこには、日常的に「ありがとう」が交わされる文化がありました。誰かの働きが見えていて、声をかけ合える。その経験があったからこそ、チームで働くことの楽しさや、組織で働く良さを感じられたのです。
だからこそ大久保は、つむぎコネクトを単なるメッセージツールではなく、働く人たちがチームや組織で働く良さを実感するためのきっかけとして、もっと活用してほしいと考えています。
たとえば、ある会社では、お子さんの体調不良で早退したメンバーに対して、寄り添うマイルが送られていたり、退職される方が勤務最終日に、一人ひとりへ感謝を届ける手段としてマイルを活用してくれたこともあったといいます。
そうした一つひとつのメッセージに、組織の温度が表れます。
数字が増えることは、もちろん大切です。でも、その先に「人を見ている組織になっているか」「ありがとうが自然に届く関係性が育っているか」を見つめることこそ、つむぎらしい成果の捉え方なのです。
その考え方から最近新たに生まれたのが、「バースデーブーケ」です。
バースデーブーケは、誕生日を迎える社員に向けて、これまで受け取ったつむぎコネクトのマイルをもとにメッセージカードを作成する取り組みです。
大久保は、つむぎプロジェクトの一つである生成AI研究会のメンバーとともに、この企画を立ち上げました。
日々届いている感謝や称賛の言葉を、特別な日に改めて受け取ることで、自分がどんな想いを届けてもらってきたのかを振り返ることができます。
現在は、つむぎコネクトを導入しているクライアント様にも活用が広がっています。
こうした取り組みは、「会社に大切にされている」「自分の存在が誰かの役に立っている」と実感できる、あたたかな承認体験にもつながっています。
「やってみたい」を受け止めてくれる、つむぎらしさ
大久保はもともと、紡ぎ手(インタビューライター)としてつむぎにジョインしました。
入社から半年ほど経った頃、参加した社内イベントがとても楽しく、徐々に「もっと深くつむぎと関わりたい」と思うようになります。
当時は自分に何ができるのか、具体的な展望があったわけではありません。それでも大久保は、代表の前田にその想いを漠然と相談しました。
その相談をきっかけに、メンバーのエンゲージメントや働きやすさを高めるウェルビーイングチームに参画したり、つむぎコネクトの伴走支援へと関わったりと、少しずつ役割が広がっていきました。その後、ニュースレターや社内報制作にも関わるようになり、「この仕事をお願いしたい」と声がかかる瞬間は、自分の仕事が評価されている実感があって、大きなやりがいにつながっているといいます。
つむぎの良いところは、明確な答えがなくても、まず言葉にすれば受け止めてくれるところだと大久保はいいます。「やってみたい」と伝えれば、何かしらの形で機会をつくってくれる。その積み重ねが、今の仕事につながっています。
一方で、大久保はつむぎにとって初めてのワーキングマザーでもありました。
リモート中心で自由度の高い働き方だとはいえ、ジョイン当初は子どもが小さく、仕事との両立に不安もあったといいます。
だからこそ大久保は、限られた時間の中で信頼を積み重ねるために、先回りして動く習慣を大切にしてきました。
原稿や企画案提出の際に聞かれそうなことは、先に必要な情報を添えておく。クライアントから連絡が来たら、自分に正式に依頼される前に、できることから動いておく。
時間に制約があるからこそ、仕事の進め方を磨いていく。そうした工夫の積み重ねが、大久保の信頼につながっていきました。
「やってみたい」という想いを受け止め、その人に合った機会をつくってくれる。挑戦できる場があり、自分の想いを大切にしながら成長できる。
それが、大久保にとってのつむぎらしさです。
次のバトンは、造田へ。
つむぎのデザイナーとして活躍する造田。
「1」を伝えるだけで「10」の成果物を出してくれる。
そんな表現がぴったりなほど、造田はいつも、ぼんやりとしたイメージを想像以上のかたちにしてくれる存在です。
その確かな表現力と、相手の意図を深く理解する姿勢から、社内での信頼も厚い造田。
次回は、造田の挑戦をご紹介します。
インタビュー・執筆:門前 みほ
ディレクション・編集:川合 史夏
最後に
いかがでしたか?
つむぎには、派手な言葉よりも、目の前の人と組織に誠実に向き合い続けるメンバーがいます。
でもその誠実さは、決して“やさしいだけ”ではありません。
本気で相手の未来をよくしたいからこそ、深く考え、踏み込み、変化をつくりにいく。
そんな強さがあります。
もしこのストーリーに少しでも心が動いたなら、
ぜひ一度、つむぎのことを知ってください。
「この人たちとなら、いい仕事ができそう」
そんなふうに感じていただけたなら、うれしいです。
カジュアル面談で、お話しできるのを楽しみにしています。