目次
▍1. はじめに:私たちが向き合っている現実
▍2. 原体験:家族の病と、医療への敬意
▍3. 医療への入口:できることから始める
▍4. 尊敬から生まれた決意:開業医を支えるという選択
▍5. 「レンタル事務長さん」が必要だった理由
▍6. BPOでは語りきれない“伴走”の中身
▍7. 「人が命、人がサービス」理想の組織像
▍8. いまのフェーズ:組織とサービスの拡張
▍9. これから:まずは“事務長代行で日本一”へ
▍10. 一緒に働くあなたへ——若手とベテラン、その両輪が医療・ヘルスケア業界には必要
ミッション:
「開業医の孤独を無くし、その先に貢献する。」
ビジョン:
「医療機関の事務長代行支援サービスNo.1」
▍1. はじめに:私たちが向き合っている現実
我々が支援させて頂いているのは、地域の「街のクリニック」です。
診療と同じくらいの熱量で、採用・人事労務・経理・レセプト・スタッフマネジメント・マーケティングまで背負わざるを得ない院長先生。忙しさの中で、診療という我々医療従事者が入れない業務を朝から夜まで行いながら、経営ストレス・運営業務も、孤独に抱える必要がある。開業医という孤高の存在であり、経営者という孤独な存在である先生方の一番近くで伴走する存在が、今存在しない——それが我々セルエージェントの原点です。
▍2. 原体験:家族の病と、医療への敬意
私はもともとサイバーエージェントに在籍していました。大学2年から長期インターンとしてほぼ毎日オフィスに通い、卒業後もそのまま入社。しかし、入社して約3ヶ月の頃、母がうつ病を発症しました。
祖父の会社を承継して経営に携わっていた母は、経営者としての葛藤やストレスに日々向き合っていた。父は中国に単身赴任、兄は東京。静岡の実家で母を支えられるのは私しかいませんでした。私は会社を辞め、実家に戻る決断をしました。
精神科に通い、先生方に支えられながら、ただそばにいる時間を過ごす。そこで目にしたのは、確かな専門性と、人を救う覚悟でした。医療に助けられた家族としての実感が、胸の奥に残ったまま消えない。——「いつか医療に貢献したい」。この気持ちが、私の原点です。
▍3. 医療への入口:できることから始める
とはいえ、当時の私に医療の専門性があるわけではありません。まずは自分にできるところから——そう考えて広告代理店を経営しました。その中でも、「医療に関わりたい」という思いは消えませんでした。
転機は、とある先生との出会いがきっかけです。私は医師ではないので、診療を行うことはできませんが、先生とクリニックを立ち上げるところから医療キャリアがスタートしました。そこから加速度的に開業医の先生方と本当に多くの出会いを頂けるようになりました。その中で、経理・人事・レセプト・スタッフ教育などを依頼頂くことが急増し、運営の骨格に触れる機会が増えていきました。そこで直面したのは、院長が抱える業務の幅広さと重さ、そして「医療提供に集中したくても、現実はそうさせてくれない」という構造的な難しさです。
▍4. 尊敬から生まれた決意:開業医を支えるという選択
開業医の先生に対する尊敬は、関われば関わるほど増していきました。資格を持った臨床家であり、同時に経営者でもある。毎日、診療と経営に向き合うということは、想像以上のプレッシャーと孤独を伴う。
私は医師ではありません。だからこそ、私にできる貢献は“医療行為の外側”、すなわち経営・運営の伴走だと考えました。地域の患者さんを守る先生方に、すぐそばで寄り添い、実務と意思決定の両面を支える——そのために辿り着いたのが、**事務長代行「レンタル事務長さん」**という形です。
▍5. 「レンタル事務長さん」が必要だった理由
クリニックの状況は、一つとして同じではありません。地域性、院長の理念、患者層、スタッフ構成、周辺環境……課題はまるで“指紋”のように異なります。だから、単一のSaaSやシステム、パッケージで“一気に解ける”性質の問題ではないのです。
周囲の起業家が非連続な成長を目指しSaaSに挑む姿を見てきていますが、そこに浮足立つことなく、この課題や医療機関に向き合うのが私個人の責務であり、それを実現できる会社を創りたいと考えています。まずは事務長代行という泥臭い領域から、現場に張り付き、課題に一つずつ応えていくこと。そこから始めると決めてます。
▍6. BPOでは語りきれない“伴走”の中身
一般的なBPOに「経理を受託」「採用を支援」といったメニューがあります。けれど、開業医の現実は、その言葉で片付けられるほど単純ではありません。
院長は孤独です。資格を持つ臨床家であり、組織の長でもある。診療の合間に意思決定が降り注ぎ、連携すべき外部ステークホルダーは多岐にわたる。誰かに依頼すれば、往々にして“ディレクション”が増え、本業以外の負荷がまた増す。
レンタル事務長さんは、コンサルではありません。現場に入り、実行まで引き取る。数字と人の両面を見て、院長と同じ方向を向いて走り切る。外からは“事務代行”に見えるかもしれませんが、その内側にあるのは、経営と運営を“ともに担う”伴走の仕組みです。
▍7. 「人が命、人がサービス」理想の組織像
この仕事の本質は、仕組みの前に“人”があることだと信じています。人が命であり、人がサービスのクオリティを決める。
今後我々が目指す世界の実現のために、単なる人数の充足ではなく、我々のミッションの実現はすべて仲間=組織に懸かっている前提で、今組織作りに向き合っています。
AIやシステム、あらゆる仕組み化を前提に開業医の先生方を支援している当社ですが、とはいえ結局メンバーがサービスであり商品になるのが当社です。なので、セルエージェントを構成する人に、セルエージェントの価値提供を信頼して預けています。医療機関の支援といっても、1人ではできません。あらゆる知見やスキルをフル活用しないと我々が考えるサービスの理想形を実現できないので、会社は人に投資すること、そして人の知能の連携に投資すると決めています。
組織としては会社と個人の目標に対してまっすぐ向かっていく人が集まっている組織を目指してます。
人間はやはり生き物だから、各々の価値観がある上で、プライドや変化への恐れが邪魔をすることもある。ただそれでも、感情ではなく、会社と個人の目標=GOALを目指して、日々の変化や成長のための負荷をかけることができる人の集まりにしていきたい。そんなカルチャーを一緒に創りたいです。
▍8. いまのフェーズ:組織とサービスの拡張
今、私たちはさらに支援先を増やし、人も増やしていくフェーズにいます。手応えは明確にあります。院長のすぐそばで、助言だけでなく実行まで引き取り伴走するというスタンスは、本質的な価値がある。
「開業医の先生に最も近い存在であり、実行まで担う伴走者」——この立ち位置に、私は自負を持っています。
同時に、私たちは毎日PDCAを回し続けています。フィードバックを受け、修正し、また前に進む。新しいジャンルである「事務長代行」は、まだ医療現場に十分認知されているとは言えません。だからこそ、現実の課題に一件ずつ応え、その価値を証明し続けることが必要だと考えています。
▍9. これから:まずは“事務長代行で日本一”へ
私たちには、はっきりとした優先順位があります。
まずは事務長代行というドメインで日本一を取ること。
事務長代行というものがまだ認知されてない市場であり、且つ従来の事務代行・集患代行のようなBPOとは違う当社のポジションですが、
①日々の問い合わせ件数から確実なニーズがあること
②これを実現できるかは今の会社と組織、そして今後の仲間に懸かっていること
③実現できれば非常に大きなインパクトを残せること
が明確に今見えている状態。
また一方で、医療や介護といった周辺領域には、いまだ解けていない課題が数多くあります。すでに新規事業の仕込みも進めています。声高に“社会貢献”だけを語るつもりも到底ないですが、必要とされる価値を提供し、会社としても組織としても成長する。その健全な循環をつくりながら、領域を広げていきます。
▍10. 一緒に働くあなたへ——若手とベテラン、その両輪が医療・ヘルスケア業界には必要
最後に採用の文脈で、どうしても伝えたいことがあります。
このサービスは、**若手の“鼻息の荒さ”**だけでも、**ベテランの“知見と経験”**だけでも、成り立ちません。
若手の推進力、スピードと行動力は、医療業界に大きな影響力を持ちます。
ベテランのスキルは、レンタル事務長さんという新しいシェアリングサービスであり、仕組みを通して、より多くの医療機関・医療業界への影響力を持ちます。両者の力が合わさって、初め院長の孤独を減らし、医療に専念できる環境”が生まれる。私たちはそのことを、現場で繰り返し学んできました。
面接はまだまだ私がすべて対応します。まずは事務長代行という新しいジャンルで日本一を獲り、そして業界のルールを創るために一緒に、この挑戦を進めていきたいです。
ミッション:
「開業医の孤独を無くし、その先に貢献する。」
経営者であり、クリニックという独特な城を運営する開業医はあらゆる意味で「孤独です。」
財務やノウハウ不足/ストレス/マネジメント/時間制限、あらゆる領域において、更に医者という資格を持つ先生方は「孤高の存在」です。
プライドなのか、牽制なのか、開業医同士の横のつながりで気軽な相談もせず、困っている「孤島の存在」です。
彼らが実現したい未来や今の悩みに一番近しいパートナーとして、時には相談役、時には執行役、時には憎まれ役、常に先生の右腕として存在し、彼らを支えることで開業医、そしてそのさきにいる患者、日本の医療への貢献が当社のミッションです。
ビジョン:
「医療機関の事務長代行支援サービスNo.1」
あえてここは「No.1」を掲げます。徹底的にこだわります。まだ仕組みもない、シェアリングの文化もない、そんな市場ですが、No.1になることで、僕らが市場を定義し、ルールになれる。日本1のサービスを作るという刺激的365日と、その定義者になるというプライドを持った会社であり続けたいです。