こんにちは、AZXの採用担当です!
今回はパラリーガル職がテーマの記事になります。
AZXのパラリーガルは「登記グループ」「契約グループ」2つのグループで構成されています。
今回は、「登記グループ」に所属している新卒入社3年目の2名にお話を伺いました!
普段の仕事の話や、3年目になりどういう変化を感じているかなど、包み隠さず皆さんにご紹介できればと思っております。
<プロフィール>
Tさん:成城大学法学部卒業、2023年4月にAZXに入社
Kさん:駒澤大学法学部卒業、2023年4月にAZXに入社
インタビューに入る前に、「登記グループ」の役割や業務内容をざっくり説明いたします。
AZXはスタートアップを中心に、あらゆる業種、ステージの企業をサポートしており、会社の成長ステージやサービスの展開に合わせて、様々なご相談をいただきます。
「これから会社を作りたい!」
「役員を増やしたい、株式を分割したい」
など、会社を経営するにあたって必要となる会社法上の手続きや商業登記を扱っているのが「登記グループ」です。
―様々な仕事がある中で、パラリーガルという仕事を選んだ理由を教えていただけますか?
Kさん:
小学生の頃にドラマをみて法律に関わる仕事に就きたいなと漠然と考えていました。法学部に進学しましたが、就活を始めたときは明確にパラリーガルになりたいと思っていたわけではなく、「専門的に法律に向き合うことができる仕事」と調べていくうちにパラリーガルに興味を持ちました。
Tさん:
僕の場合は、大学時代に宅建の資格にチャレンジする際に法律を勉強して、法律の解釈の仕方が面白いと感じ、法律に関する仕事に就きたいと思ったことがきっかけです。選択肢として、「民間企業の法務部」と「パラリーガル」がありましたが、パラリーガルとしての働き方を選んだ理由は、法律事務所は多くの企業をサポートしているため、取り扱うことのできる業務の範囲が違うだろうと思ったからです。
Kさん:
私も民間企業の法務部とパラリーガルどちらも説明会で話を聞く中で、Tくんと同じく1つの企業の中で仕事をするより、パラリーガルとして様々な企業に関わっていける仕事がいいなと思ったので、最終的にパラリーガルに決めました。実際に仕事の幅の広さも感じているので、パラリーガルを選択して良かったと思っています。
―お二人とも、よく職業研究されていたんですね。実際入社してから3年ほどたちましたが、今はどのような仕事をされていますか?
Tさん:
基本的には会社法上の手続きをやっていて、株主総会の手続き書類を作ったり、最近は少しずつ難易度も上がってきて、組織再編、資金調達の種類株式の設計だったり、新株予約権の発行などを担当しています。過去に対応したことのある類似案件をやっている時でも違う論点が出てきて、その論点についてリサーチして最善の対応方法を導き出すといったプロセスに僕は面白さを感じています。
―なんだか難しそうに聞こえるのですが、具体的に教えていただけますか?
Tさん:
例に挙げた新株予約権の発行関連対応は本当によく依頼をいただきます。そんな中で設計をみていくと、パターンに応じてどのような対応をするかという条件がたくさん書いてあり、○○の時は入っていた内容が、△△の時には入っていない・・・それでもうまく効力が発生するのか?など検討をすることに楽しさを感じています。繰り返しの対応の中でも、少しずつ最善と思われる対応が違ったり、新たな論点が出てきたりするが面白いですね。
―繰り返し対応する案件がある中でも変化があり、そこが面白い部分でもあるのですね。最初は業務を覚える事も大変だったのかと思うのですが、今振り返ってみて1年目の時と、変化を感じることはありますか?
Kさん:
私は3年目になり、任される業務の難易度も高くなっていく中で、無事に法務局へ届出をした登記が完了したときに達成感を感じます。入社1年目の時は、指導担当に横で教えてもらい、確認していただいた書類を、弁護士にチェックしてもらうような業務フローでしたが、今では短納期の仕事や難しい仕事でも、直接弁護士とコミュニケーションをとってスムーズに取り組めています。一人でできる仕事が増えてきたことも嬉しいです。
Tさん:
僕も、取り組んだことがない案件については、昔は一から教えてもらってできるようになったら一人で対応するという感じでしたが、今は自分で手続きをやっていく中で、「追加でこれもお願いしたい」と弁護士からやったことのない案件を依頼されることもあり、そういうものも自分で調べて弁護士と意見交換をしながら対応できるようになった点に成長を感じます。この3年間の経験や知識の蓄積もあり、「こういうことかも!」と予測ができるようなったことが大きく、1年目と比べて法的な考え方ができるようになったと感じます。後輩からの質問や仕事の進め方の相談を受け、サポートに入れるようになったことも、3年目という実感がわきました(笑)
Kさん:
この3年で200社くらいサポートしていますが、自分が担当しているクライアントをCMやネットニュースなどで見かけると嬉しくなりますし、AZXのクライアントはスタートアップ企業が多いので、新しいビジネスモデルや生活が便利になりそうな新たなサービスなどを見聞きし、挑戦している人たちや企業の成長を間接的ではありますがサポートできることに面白さを感じています。
Tさん:
僕も200社くらい担当しましたね。クライアントと直接かかわる機会は多くないですが、こうやって振り返ると、200社の企業の役に立てたことはとても嬉しいですし、やりがいを感じています。
―お二人がとても頼もしく思います!入社当初は「難しくてできるか不安!」という話も聞いていたので、経験が自信につながっていそうですね。
Kさん:
大学では会社法に触れてこなかったので、正直最初は難しかったです(笑)。書面の作成なども、常に法律に照らし合わせながら行うので、業務の中で自然と身についていき、繰り返しやることで自信がついてきました。
Tさん:
指導担当や先輩方が丁寧に教えてくれます。初めて対応する案件やまだ一人で対応するのが不安な案件については、作成した書面を提出すると、必ずフィードバックをくれますし、その際もただ書面の修正指示があるだけでなく、「こういう条文があるから、こうなるんだよ」と一緒に条文を引いたり、根拠や引用する資料も一緒に説明してくださるので、理解が進み、身についていきましたね。
―3年目の皆さんが今後挑戦したいことや、目標などありますか?
Tさん:
今後は後輩指導にも取り組んでいきたいと思っています。先日たまたま後輩に仕事を教える機会があり、普段一人でやっているときは見落としそうなところも、人に教えたり、自分がダブルチェック側に回ることで、仕事の理解がさらに深まり細かいところも気が付くようになった気がします。自分も身が引き締まるので、今後もこういう機会があれば挑戦したいです。他にも、現在AIを使用した社内の業務効率化推進のプロジェクトに参加させてもらっているので、リーガルテックの分野についても知識を取り入れていきたいと考えています。
Kさん:
私はなにか勉強を始めたいと思っています。大学生の時にビジネス実務法務検定の3級を取得し、この間も突然勉強したくなって2級を取得しました!次は語学がいいかな?仕事にも変化が欲しくなるので、語学スキルが身につけば業務の幅が広がるかもしれませんし、旅行が好きなので話せるようになりたいですね。
今回は「登記グループ」を紹介しています!
後編では、同期同士だから話せることや、会社の中でのロールモデルなど、少し砕けた話題で二人の空気感を伝えられたらと考えています!
「パラリーガル」という職業の情報収集が大変という声を学生の皆さんからよく聞きますので、この記事が、パラリーガルや法律を使った仕事に興味を持ってくれている皆さんのお役に立てば嬉しいです!