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目次
はじめに
基金事務局とは
Q.ベター・プレイス入社まで、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか。
Q.ベター・プレイスに入社された当時はどのような業務に携わっていたのでしょうか?
Q.「はぐくみ企業年金」はどのような目的で設立されたのでしょうか?
Q.基金事務局の組織構成及び各部の役割を教えてください。
Q.基金事務局の課題と今後の展望を教えてください。
Q.最後に、ご応募を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。
はじめに
こんにちは!
株式会社ベター・プレイスで採用担当をしている名取と申します。
本記事では、ベター・プレイスから出向している、
福祉はぐくみ企業年⾦基⾦事務局(以下、基金事務局)の事務⻑である里見さんにお話を伺いました。
・福祉はぐくみ企業年金基金(以下、「はぐくみ企業年金」)設立の背景と目的
・はぐくみ企業年金とベター・プレイスの関係性
・基金事務局のお仕事内容と今後の展望
インタビューを読んでいただくと、上記について理解が深まります。
「はぐくみ企業年金はどのようにして生まれたのか?」
「基金事務局の仕事内容が知りたい」
少しでもこんな疑問をお持ちなら、是非最後までご覧ください!
基金事務局とは
理事長のもと、「はぐくみ企業年⾦」にご加⼊いただいている事業所様、加⼊者様からのお届けの対応、年金・一時金の支給手続き、資産管理機関との調整、厚生労働省への申請・届出などを行っています。
上司と部下の関係にとらわれず、誰もが自由に意⾒や改善案を出し合える、⼼理的安全性の高い職場環境であることを強みとしています。
Q.ベター・プレイス入社まで、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか。
大学卒業後、私は出版社で20年間にわたり、地図やガイドブックの制作に携わってきました。
当初は主に編集業務を担当していましたが、後半にはマネジメントや経営にも関与するようになりました。
尊敬できる上司や頼れる先輩・同僚に恵まれ、やりがいのある仕事に取り組むことができた編集者人生だったと思います。
しかし一方で、配属された部署や上司との相性によって退職したり、体調を崩したりする社員も少なくありませんでした。
そこで私は社長に対し、「人事部を設置し、組織として社員を育てる仕組みを作るべき。自分がその役割を担う」と提案しました。
ですが「時期尚早」との理由で却下されてしまいます(当時、人事業務は総務部の一業務に過ぎませんでした)。
私は自分の本気度を示すため、社会保険労務士の資格取得に向けた勉強を始めました。
そして資格取得後、満を持して再び同じ提案を行ったところ、なんと編集部門の責任者に昇格する辞令が出てしまったのです。
すでに関心の中心が人材育成や組織開発へと移っていた私は、
「このままでは、いつまで経っても本当にやりたいことに取り組めない」と感じ、
2017年に転職を決意しました。
当時43歳。
未経験分野への転職であり、今振り返ってもなかなか恐ろしい決断をしたものだと思います。
Q.ベター・プレイスに入社された当時はどのような業務に携わっていたのでしょうか?
ベター・プレイスに入社した当時、「はぐくみ企業年金」はまだ設立されていませんでした。
経営コンサルティング業務として、従業員の働きがい向上を目的とした福利厚生制度の提案に取り組んでいました。
その一環として、選択制確定拠出年金(DC)の導入を推進していましたが、
DCは60歳まで資金を引き出せないことに加え、加入者自身が運用を行わなければならないため、制度の導入は必ずしもスムーズには進みませんでした。
そこで、もう一つの企業年金制度である確定給付企業年金(DB)の導入も提案するようになりました。
DBは老後を待たずとも退職時に給付を受け取ることができるため、DCに比べて制度導入がスムーズに進む傾向があります。
しかし、運営管理機関として自らのポリシーを反映できるDCとは違い、DBについてはノウハウが不足していたため、他社のDBを紹介する「代理店業」にとどまっていました。
そんな中、代表の森本が「より自由度が高く、自分たちの理想とするDBをつくる」と宣言したのです。
当時のベター・プレイスは、役員やパートを含めても10人に満たない小さな会社。
社労士である私は当初、「そんなこと、できるわけがないじゃないですか」と反論しましたが、森本の強い意志に突き動かされ、私たち自身でDBを開発することになったのです。
それが「はぐくみ企業年金」です。
このとき私は、「こういう人を起業家というのだな」と実感しました。
自分にはそこまでの度胸はない。でも、「はぐくみ企業年金」をいかに分かりやすく伝え、多くの人に広めていくかということについては夢中になり、話し方の研究や資料作りに力を注ぎました。
金融や社会保険に詳しくない人たちに向けて、短時間で企業年金制度について理解していただくことは至難の業です。だからこそ、自身の工夫によって分かってもらえたときには大きなやりがいを感じるのです。
Q.「はぐくみ企業年金」はどのような目的で設立されたのでしょうか?
「はぐくみ企業年金」の大きな目的は、勤め先の規模、業種、働く人の雇用形態や収入の多寡などにかかわらず、すべての人が資産形成ができる社会を実現し、将来に対するお金の不安をなくすことです。
それによって、安心して日々の仕事に従事できる社会を築くことを目指しています。
特に保育・介護業界で働く方々は、他の業界に比べて給与水準が決して高くなく、企業年金や退職金制度も十分とは言えません。
その結果、人材が定着せず、保育や介護の質の向上が難しいという現状がありました。
もともとベター・プレイスは保育・介護業界のお取引先が多かったことから、この業界が抱える課題を深く認識していました。
そこで、「保育・介護業界で働く方々を支援できる制度を作れないだろうか」という思いから、保育・介護業界向けの企業年金基金の設立に至ったのです。
現在では、保育・介護業界を中心に、同様の課題を抱える中小企業全体にも目を向け、業種を問わず幅広くご加入いただいています。
Q.基金事務局の組織構成及び各部の役割を教えてください。
基金事務局は、大きく「業務部」「企画部」「総務部」の3つに分かれています。
私と同様、ベター・プレイスからの出向者が担ってくれています。
<業務部>
企業年金の最大の目的は、加入者の方々への確実な給付です。
業務部では、給付に関する業務のほか、「はぐくみ企業年金」にご加入いただく方の登録業務、いわゆる資格の得喪に関する手続き全般を担当しています。
<企画部>
新たな企業年金基金のあり方を描いていく、いわば先導役を担う部門です。
日々の業務とは別に、時代の変化に対応するためのシステム導入や電子化の計画・試行・検証を行っています。
また、新たに事業所が加入する際に必要な厚生労働省への届出業務も担当しています。
<総務部>
理事長・常務理事を含む全メンバーの業務サポートや、職場環境の改善推進に取り組んでいます。
さらに、代議員会や理事会の開催・運営といった、基金特有の業務も担っています。
Q.基金事務局の課題と今後の展望を教えてください。
私たちの目標は、事業所数・加入者数の急速な拡大に、柔軟かつ持続的に対応できる体制を整えることです。
その実現に向けた課題の一つとして、基金事務局のメンバーに企業年金業務の経験者がほとんどいない点が挙げられます。
これは、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想ができるという意味では強みでもありますが、企業年金業務では、長年の経験が重要となる場面も少なくありません。
そのため、これまで蓄積されてきた貴重なノウハウを、基金事務局の隅々にまで浸透させることが不可欠です。
特定の人物に依存することなく、誰もが適切な判断を下せる体制を整えること、
さらに、ノウハウをシステムや業務フローに組み込むことで、経験の浅いメンバーでも確実に業務を遂行できるようにすることが求められます。
事業所数や加入者数が増加する中で、いちいち上位者の確認を仰がなければ判断できない体制では、迅速かつ柔軟な対応が求められる現場において、持続可能とは言えません。
「こういう場合には、こう判断する」といった思考プロセスが組織内で共有されていれば、誰もが自信を持って適切に対応できるはずです。
その実現には、過去の事例を整理し、判断基準やノウハウを体系化し、それらを誰でも容易に参照できる環境を整えることが理想です。
これにより、状況の変化にも柔軟に対応しながら、各メンバーが自主的かつ自律的に業務を遂行できる体制の構築を目指していきます。
また、「1対1に強い」メンバーの育成にも力を入れています。
結局のところ、加入者様や事業所の担当者様と直接やり取りをする場面では、基本的に一人で対応することになります。
他人に頼ることなく、自分の言葉で説明し、相手を納得させる力を持つことこそが、組織全体の強さにつながるのです。
メンバーには、「今の経験が職務経歴書に書けるかどうか」を常に意識するよう伝えています。
ローカルルールに特化した経験だけでは、他社では通用しません。
もちろん、転職されては困りますが(笑)、それでも転職市場においても通用するような人材で基金事務局を固めたいと考えています。
そのため、基金事務局ではFP技能士やDCプランナーなど、メンバーが業務に関連する資格を取得することを推奨しており、勤務時間中の受験も認めています。
もちろん、知識や経験則だけで全てに対応できるわけではありませんが、瞬時の判断を求められる場面では大きな助けとなります。
メンバーが自ら学び続ける姿勢を大切にし、それを組織として積極的に支援しています。
Q.最後に、ご応募を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。
私がベター・プレイスに入社した動機は、社会保険労務士としての経験をさらに広げたいという思いからでした。
しかし、今は違います。
経済的に恵まれない人々が負の連鎖に陥っている現実に強い危機感を抱き、
「はぐくみ企業年金」を通じてその状況を変えたいという、強い使命感を持って仕事に取り組んでいます。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった資産形成手段もありますが、そもそもそれらを利用するための資金がないという根本的な問題があります。
だからこそ、誰もが利用しやすい「はぐくみ企業年金」を通じて、少しずつ資産形成の成功体験を積んでいくことができれば、この負のスパイラルを変えることができるかもしれません。
小さな成功体験を積み重ね、やがて多くの人々が物心両面で豊かになり、その結果、目の前の仕事や日々の生活に専念できる社会をつくることが、私の願いです。
こんな自分でも、ほんの少し、ほんの1ミリくらいは、社会を良い方向に変えられるのではないかと感じています。
2018年4月、加入者数1,705名でスタートした「はぐくみ企業年金」は、現在では9万人を超える方々にご加入いただいています(※インタビュー時点:2025年4月)。
多くの人々が、「はぐくみ企業年金」にささやかな希望を見出してくれていることを、私たちは誇りに思っています。
私たちは専門知識を持たない素人の集団でしたが、短期間でここまで成長できたのは、設立当初から掲げてきた「普通の人でも無理なく資産形成を行い、将来のお金に対する不安のない社会を実現する」という揺るぎない理念に共鳴した、メンバー一人ひとりの熱意と情熱が原動力となっているからです。
しかし、今なお「はぐくみ企業年金」をお届けすべき人々は何千万人もおり、人手が足りません。
ぜひ、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくるための手段である「はぐくみ企業年金」を、共に広げていくために力を貸してください。
今日のお話に少しでも共感してくださった方がいらっしゃるのであれば、ぜひ一緒にお仕事をしたいと思っています。
ご応募をお待ちしています。