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LBPファンドチームの業務 投資先のハンズオンの実情について

LBPの正木と申します。

1. 自己紹介

大学を卒業後、非鉄金属大手に入社、経理に配属された事を契機に会計資格取得を目指しました。公認会計士試験に合格後、4大監査法人で半導体関連装置メーカーの監査に従事しています。

この時、会社の外からサービスを提供するコンサルとしてではなく、主体者として事業に取り組む方が面白いと方向性を定めました。石油元売大手に転職後、経理、コーポレートファイナンス、ストラクチャードファイナンス、資金政策立案、MAなどに関与、経験を積みました。

ここで、経営企画、ファイナンス、経理周りの仕事は、一通りできると自負できる状況になりました。さらなる主体者感を求め、PEファンド、ベンチャーCFOを経由し、LBPファンド部へ入社しています。


2. 入社理由

主体者として事業に関わる事を追求すると、自分で会社を持つか、どこかの会社に所属しながら昇進してトップまで上りつめる事を模索する事になります。

この点、ファンドは投資先を多数抱えており、投資先に株主として、まさに会社の持ち主として、主体的に関与する事になります。

ファンドによって、投資先へ直接ハンズオンするかどうかの濃淡は異なりますが、面談を通じて、LBPは濃いタイプだという事、また、ミドルバックとしてファンド設立にも関わる事ができる事がわかり、業務の質と幅、双方に魅力を感じ、入社を決めました。


3. 入社ギャップ

入社して1ヶ月で、新規投資先の経営(ハンズオン)を任せてもらえました。そこから2ヶ月程度、一人で現地に月曜日から金曜日まで常駐、徐々に頻度を減らしながらも、継続して週1回は訪問しています。関与3ヶ月目以降は、副社長として、会社の舵取りを任されています。

また、グループとして重要な位置づけである全国版再生ファンドにも、検討段階から参画をさせて頂いています。

この度量の広さはポジティブサプライズでした。


4. 現在の業務

現在は、再生ファンドの設立運営、新規投資先の選定、投資先の経営(ハンズオン)に関わっています。ここでは、投資先の経営について記載をします。

今関わっている投資先は、後継者不在を理由に前社長が会社売却を希望されたものであり、MAしてから3か月後に退任する事が決まっていました。

また、古参の役員、相談役に、若手キーマンの意見が通らず、経営成績の悪化も相まって、鬱屈した感情が溜まっている状態でした。

ファンドからのハンズオンとして、最重要課題は、新社長、新体制を決め、それを軌道に乗せる事でした。そのためには、古参の役員、相談役の影響力をやわらげ、中堅キーマンに伸び伸びと仕事をしてもらう環境の整備が必要でした。

このようなケースにおいて、最も肝要なポイントは、古参の権力者にはっきりとものを言う姿勢を見せる事で、キーマンを含めた社員の信頼感を得る事と感じ、この点は強く意識をしました。

関与期間が圧倒的に短い中で、時に古参の社員と違う意見を合理的に通すためには、事実の正確な把握が必要であり、そのために、社員が見ないような売上、仕入、在庫、経費、設備などのデータを加工分析し、プロパー社員よりも、部分的に詳しくなるくらいまで、理解を深めました。

また、表面には現れづらい、周りが気づかないリスク、課題を敏感に察知できるよう、常に緊張感をもって情報収集にあたる事を心掛け、見えた課題についてはキーマンや、時には古参役員、相談役も含め、社員の話をよく聞きながら対応方針を決めていきました。

今ちょうど関わりだして1年が経過しようとしていますが、新社長を中心に会社が自律的に動く状況となりました。個別課題への対応では、主要取引先に対する値上げ、材料仕入の相見積もり化の徹底・輸入仕入に対する為替デリバティブの活用による原材料費削減、工場消耗品管理強化・外注業者交代による工場経費削減、在庫水準の適正化、業務継続に不可欠な維持更新投資の推進、工場の安全環境の整備、新規プロジェクトのコントロール、人員採用、シローン組成による資金調達などを実施しています。

まだ経営成績の改善が必要な状態で、何も気は抜けませんが、責任を持って関与していきます。


5. 大変な事、やりがい

大変な事があるとすれば、その責任の重さです。常に、経営が立ち行かなくなる可能性に恐れを感じていますが、それが充実感に繋がるため、対応できているうちは苦にはなりません。

対応できなくなったら苦しい事は想像に難くないですが、だからこそ、そうならないように、今、力を尽くしています。

やりがいは、先日、いつも顔を合わせる30代、40代の社員から、会社への想いを聞いた際に、会社の、事業の、健康的で継続的な自立に寄与したいと、自然に思えたのですが、その時に感じました。


6. 最後に

会社を経営するという視点で物事を考える事は、直接的に視座を広げる事に繋がり、それはそのまま自身の成長を意味します。

責任の重さ、思考範囲の広さ、業務の幅の制限の無さを、労苦ではなく充実と捉える事ができる方と、是非一緒に働きたいと思います。ご応募お待ちしております。



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