本記事は、西田マネージャーへのインタビュー後編です。今回は、西田マネージャーの大事にしている価値観や当社の他社優位性などをお伺いしました(前回はこちら)。
◼︎お仕事をする上で大事にしている価値観は何でしょうか?
西田 真一(以下西田):「楽しく」ということを大事にしています。
楽しく働くには心も体も健康でなければなりません。まずはその部分を絶対に担保して、仕事をするべきだと考えています。
もし心と体の状態が正常を保てていないならば、休職を考えるのもいいのではとも考えています。
◼︎仕事をする上で何を意識されていますか?
西田:しっかりコミュニケーションを取ることですね。
産業医自身は医療技術を使うことが主な業務ではありません。社員や企業とコミュニケーションをしっかりとり、関係者の仲介や緩衝を行うことが大事です。
関係者の意見をしっかり聴いて、落とし所や妥協点へ上手く皆を連れていくことが重要で、難しい事案の際は医療分野の知識を活用して解決に臨みます。最終的に、社員も企業も最も良い解決に至ることが大事ですね。
編集部(以下編集):万が一、良質なコミュニケーションとは対照的な産業医の方に巡り合ってしまうと、不幸ですね。
西田:産業医のイメージが悪くなってしまっていることを懸念しているのですが、産業医の業務を片手間で行ってしまう医者が多いことがイメージ悪化理由の一つと考えられます。
産業医に会った人の印象が悪くなり、それがまだ産業医に会ったことのない人にも伝わってしまいます。産業医は大した仕事をしていないんじゃないか、と。
どうしても最初に会った産業医のイメージがご本人に定着しやすいので、そのイメージが悪いと、その後別の機会を作ってご本人へ受診を促しても、なかなか受診してもらえないんですよね。
忙しい方ですと、不幸にも適切なケアを行えない産業医に出会い、30分〜1時間受診しても何も変わらない、成果も得られないという、泣きっ面に蜂の状態を招いてしまいます。
ご本人も忙しいし、受診して何か変わるわけでもないし、結局「もういいです」とその後の受診を断られてしまうケースが多いんですよ。
なので良質な産業医をお届けし、さらに産業医の仕事内容をオープンにして、産業医のことをよく知らない方にも業務内容がクリアとなる情報の提供が重要です。その方法を今Dr.健康経営で構築しています。
◼︎Dr.健康経営で働き始め、今に至るまで成長を実感していることはありますか?またその理由は?
西田:昨年4月〜5月はビジネスパーソンとしての成長機会に恵まれました。産業医に向けての研修を行ったり、優秀な産業医に定着してもらうよう仕組みを設計しました。
また社員の復帰や定着を支援した経験がこれまでより増えたことは、自分自身の成長に寄与したと思います。
人事パーソンの仕事への理解も実務を通じて増しましたね。そして自身の営業・セールスパーソンとしてのスキルも磨けたと感じています。
色々な方とのコミュニケーション機会も増えたので、様々な事情にも詳しくなりましたし、それが産業医業務でも、社員の方との面談でも役立つことが増えました。
色々経験できた良い1年でしたね!
◼︎Dr.健康経営の法人としての魅力とは何でしょうか?
西田:一つは情報をオープンにしている所ですね。
産業医業界はブラックボックス状態が多く、周りからは何をやっているのかわからない、どういう人がいるのかわからないというケースが多いんです。
弊社は勉強会もオープンで実施していますし、企業としてすべきことなどをクリアな情報で発信しています。産業医全体の広報を担っているとも言えるかもしれませんね。
二つ目は産業医に対する教育をしっかり行っているということです。
他の会社さんですと、なかなか産業医の教育まで対応できないので、登録している産業医を送り出すところまでしか手が回りません。
その点、弊社は独自の基準で一人前の産業医と認めるまで教育をして送り出します。また先輩産業医が後輩を育てるというスキームも作っています。
編集:先輩産業医が学んだことを後輩に伝えていくというのは、先輩産業医の方ご自身の学びを深める為にも大事なことですね。
西田:教える側も自分の中で情報整理ができますしね。教育をしっかりやっていますという同業さんは今のところないかと思います。
勉強会には産業医はもちろん、これから産業医を目指す人、保健師や看護師、社労士、人事の方も招いています。産業医のことについて広く知っていただきたいと考え、さまざまな職業の方をお招きしています。
三つ目として、弊社は産業医向けのコミュニティも用意しています。このコミュニティを活かして産業医への教育にも貢献しています。
一般的に産業医は独立した形で企業に出向きます。一つの企業に二人三人の産業医が所属するのは稀なケースなんですよ。
「一企業=一産業医」といったケースが大半な環境なので、産業医が他の産業医と関わることはほぼありません。なので弊社はコミュニティを用意しています。医者でいう医局のようなものですね。
このコミュニティで情報交換をしたり、学びを深めたりしてもらっています。
◼︎医師の教育をする上で大事にしていることはなんでしょうか?
西田:教える側がスキルを伸ばし、魅力的な教育を実施できるべきだと考えています。
ご縁があり共に働くことになった人に対して、我々が求める水準以上になるよう成長支援を惜しまないという想いも大事です。最初から熱意がないというのはどうしようもないのですが。この仕事をやりたいと言ってくれる人には極力門戸を開いていきたいなと考えています。
教育する立場として、相手が楽しく仕事ができるようにすることも義務だと考えています。学校で居眠りする生徒がいたらそれは先生の責任だと思います。飽きさせない工夫を怠ってはいけません。先生がつまらない授業をするから生徒が居眠りしたり、ゲームを開いたりしてしまいますので。魅力的な授業なら誰も居眠りしたりしないですよね。
教育というカテゴリーではないのですが、人それぞれの強みを活かし弱みを補完できるチーム作りも大事だと考えています。
◼︎応募者への応援メッセージ
西田:一緒に働く方には仕事を通じた「楽しみ」「幸せ」を提供できると自信を持っています。仕事を通じた「楽しみ」「幸せ」の定義はバリバリ仕事をできる環境なのか、システム化による生産性向上なのか、など人それぞれだとは思います。何か一つは提供できるようにしたいと考えています。
また「楽しみ」「幸せ」の定義を一緒に考えて形にしていってくれると嬉しいですね。
編集:ポジティブ且つ暖かいメッセージですね!
西田:本日はありがとうございました!