以前、先輩と後輩に対談をしてもらうという企画(*)をしたのですが、これを見て、「僕たちが出なきゃ、始まらないでしょ!」という売り込みがありまして(笑)。人事としてはこんなに嬉しいことはない、というわけで、売り込みに来たお2人に乗っかってみました!
社内でも、「おもしろい」「仲良すぎ」と声の高い名コンビ(?)の対談、ぜひ、お楽しみください!
*先輩・操神(あやがみ)さんと後輩・小出(こいで)さんの対談企画
*進行は、採用や人事業務担当の経営管理部・保原です
<対談してもらったメンバー>
・志水(しみず)さん:新卒入社9年目のエンジニア
・玉水(たまみず)さん:中途入社2年目の営業
判断基準は、会社が成長できるかどうか、エンジニアが楽しめるかどうか
保原:
まずは、そもそものところから。お2人の入社理由を教えていただけますか?
志水さん(以下、志水):
じゃあ、僕からいきます。大学では数学を専攻していたのですが、独学でプログラミングを学んでいて、ものづくりをしたいというところまでは絞っていたんです。その中で決め手になったのは、実家から近かったこと(笑)。あとは、考え方が近かったんですよね。面接で、「時間は自分で作るものだ」とか、「若い人の意見を積極的に取り入れている」という話を聞いて、のびのびやっていけそうだなと。
保原:
志水さんは入社してからずっと、組み込み制御系の開発に携わっているんですよね?
志水:
ですね。入社時から組み込み制御エンジニアでした。
玉水さん(以下、玉水):
そういえば、今回は大抜擢でしたよね。いきなりPM(プロジェクトマネージャー、以下、PM)になったじゃないですか。会社としてPMを育てていかなきゃならないよね、というのが課題として出てきたタイミングで、一番若い世代からぐっと引き上げられて。つまり、めちゃくちゃ優秀で、期待の星ってことですね(笑)。
志水:
いやいや…でもまあ、ちょっとは期待されてるのかな(笑)。
実は、前期のGE大学(*)でPMの講座を受けていたときに、上司から「(講座が終わったら)難易度の高くない案件でPMをやってみようか」と声を掛けていただいていて。それで、育休が終わった途端、PMとして案件に入ることになったという感じなのかなと。
*GE大学とは
会社独自の人材育成プログラムで、情報技術、ものづくり、マネジメント(MBAなど)の3つの領域で、学ぶ機会を提供しています。
保原:
やっぱり期待の星ですね(笑)。玉水さんの入社理由、私は知っているのですが、読者と社内のファン(!)に向けて、ぜひ。
玉水:
僕も志水さんと同じで、条件ありきでしたよ。前職がけっこうグレーというか、ハードな職場だったのですが、仕事そのものは楽しかったんですね。ただ、結婚して子どもができたときに、「このままだと、子どもに会えないんじゃないか」と気づいて、それで、土日祝休みで、残業が少ないところに転職しよう、と。
いわゆる「働きやすい」会社をいくつか受ける中でGEクリエイティブに決めたのは、とにかくリアクションが早かったから。小島さん、保原さんに一次面接をしていただいたのですが、栄駅(※名古屋本社の最寄駅です)の改札を通る前に、「(選考を)通過しました」って連絡がきたんです。即決でOKを出してくれる=求められてると強く感じて、この瞬間に入社を決めました。
志水:
求められてるって、なんかすごく嬉しいよね。そういえば玉水さんは、システム開発の営業は初めてだったんでしたっけ?
玉水:
そうですね。システム開発ってなんでもできちゃうのが、良いところでもあり、むずかしいところでもありますよね。たとえば、クライアントの要望や課題を聞いたときに、僕が「できるかも」と思っても、エンジニアに聞いてみると「それはむずかしい」と言われることもあって。クライアントができると思ってることと、実際に自社でできることのギャップを少なくするのが営業の役割だとは思っているものの、まだまだわからないことも多くて、むずがゆい感じです。ただ、これでも、意識して案件を取るようにしているんですよ。
志水:
意識している、というと?
玉水:
会社のためになるか、エンジニアのスキルアップにつながるか。そうじゃないのであれば、エンジニアがやっていて楽しいと思えるかどうか、ですね。お金(いただける報酬)も大事ですが、「この経験があれば、次はこれに挑戦できる」というような、成長につながったり、積み重ねていけるものでなければ意味がないし、エンジニア自身がしんどくなってしまうと思うんですよね。
というのも、去年までは来るもの拒まずでやっていて、エンジニアが案件をいくつも掛け持ちすることになった結果、案件に集中できない、スキルアップにもつながらない、という状況だったじゃないですか。それを、なんとしてでも変えたかったんです。
志水:
さすが! 玉水さん、そこまで考えてるんですね。今の話を聞いて、エンジニアとしては嬉しくもあり、一方で、開発部隊ではまだ対応できないところがあるので、ここはできるようにしていかなくちゃな、と。
玉水:
どういう案件がいいのかという部分は志水さんと同意見なのですが、どんなことで成長できるのか、何を楽しいと感じるのかは一人ひとり違うので、ここも考えられたらいいですよね。いずれにせよ、成長もできない、楽しくもなかった、というのは避けたいです。
第一印象はイマイチだったけど、今では同志
保原:
次は…対談の恒例、出会ったときのエピソードを教えてください!
玉水:
いや、これ、結婚式?(笑)
志水:
共通の友人の紹介で、最初の印象は良くなかったのですが、次第に…みたいな(笑)。
でも、覚えてますよ。送別会で初めて出会ったんでしたよね。
玉水:
そうそう。「素敵な人!」とはもちろんならず(笑)、上辺のあいさつだけ。
志水:
玉水さんは入って1ヶ月くらいだったんですよね。たしか、髪も今より長くて、ちゃらそう、って思いました(笑)。
玉水:
ですよねー(笑)。僕は玉水さんのことを、職人肌で気難しそう、とっつきにくそうだなと。
保原:
今ではこんなに息ぴったりなのに…意外です!
玉水:
まあ、ほんとに見た目だけだったから。次の飲み会で話した時には、お互いに「おもしろいな」と感じて、朝4時まで語り明かしてましたしね。そのあとすぐ、志水さんが社内で開発するようになったり、GE大学の1期生に一緒に参加したり、話すことが多くなっていった感じかな。
自分でいうとアレなのですが、志水さんは僕の2歳上ということもあって、先輩としてめちゃくちゃ慕ってるんですよ。とにかく、すごいんです。仕事って、めんどくさいこともあるじゃないですか。それをやる理由とか、モチベーションとかを自分で作れちゃうんですよね。しかも、まったくグチを言わずに。
志水:
そこはほら、たまにしか(グチを)言わないくらいにしとかないと…。
玉水:
「たまに」はカットで(笑)。ほんと、いつも前向きなのってすごいなと思います。
志水:
いつもかどうかはともかく、どこかで聞いた「大人になったら自分の機嫌は自分で取れ」というのが、そのとおりだなと思っていて。一本スッと筋が通っていると、相手も自分も疲れなくていいですよね。
実は僕も、玉水さんのことをすごいと思ってるんですよ。こんなクールに見えるのに意外と熱くて、めちゃくちゃ考えていて、枠にとらわれない行動ができて。さっきも話していましたが、会社やエンジニアの視点で考えられるのはすごいし、ありがたいなと。玉水さんのそういうスタンスを見てると、それぞれ役割は違うけど、同じ方向を向いて一緒に進んでいける同志のように感じます。
そういえば、「会社として」という視点は、どこで身につけたんですか? けっこう昔からなんですか?
玉水:
うーん、意識して身につけたいと思ったこともないし、身についているとも思ってないんですけどね。
ひとつ言えるのは、GEクリエイティブがすごく好きだということ。でも、最高の会社ではなくて、つまりそれは、まだまだ伸びしろがたくさんあるということなんです。それを、どんどん良くしていけたら、不満があって辞めてしまう人も出てきませんし。なので、「会社として」と考えるのは、僕にとっては当たり前のことなんですよね。
志水:
うわ、めちゃかっこいい!
保原:
会社やエンジニアに「価値を提供している」とか、特別なことではないんですね。
玉水:
そうですね。営業として数字を出すのは大事だと思ってますが、自分の数字のために案件を取ってくるとか、カッコ悪いですしね。
守りを固めつつ、さらなる飛躍のために…チャレンジあるのみ!
保原:
最後に、これからやりたいこともお聞かせいただけると嬉しいです!
志水:
今、仕組みを作っている真っ只中にいるんです。プロジェクトって想像以上に、経験のある人の感覚に依存していることが多いんですよね。それが悪いわけじゃないのですが、その人がいなくなると回らなくなるみたいな状況は、できる限り避けたい。そこで始めたのが、プロセスを標準化することなんです。
玉水:
要は、ゼロから10までやることがあったとして、それを毎回、ゼロからやるのはムダだよね、と。たとえば、最初はこのドキュメントを使うとか仕組みができていれば、10ではなくて7やれば済みますよね。
志水:
そうそう。たかが「3」と思えるかもしれないけど、ちゃんと案件を回せるとわかっていれば営業が仕事を取ってくる幅はもっと広がるし、余裕があれば他のこともいろいろできる。仕組みになっている=教えやすいので、エンジニアが育つスピードも早くなるというわけです。
今だと、個々のプロジェクトで完結しちゃっているのが、すごくもったいない。情報を共有して、標準化・仕組み化すれば、もっと楽にできるはずなのに。
玉水:
ほんとにそのとおり。営業も僕一人だから、育てたいなとは思っているものの、エンジニア以上に、教育のスキームがないことを課題に感じていて。
志水:
営業で成果を出す方法を教えるのって、むずかしそうなイメージがあるけど、そもそも教えられるものなんですか?
玉水:
新卒で入った商社では、100点の営業はいらないって言われてたんです。100点にするには、どうしても属人的にならざるを得ないから。その代わり、最低ラインを常にクリアできる60点〜80点の営業を育てていたんですよね。そのために必要なもののひとつが、マニュアルなのかなと思ってます。志水さんの言っていた標準化、仕組み化とほぼ同じですね。
ただ、すべてをマニュアルにするのはむずかしい、というか、マニュアルにしても成果が出ないんです。たとえば、トークスクリプトを作って、テレアポでこういうことを言いましょう、というのは教えられますよね。でも、自分のわからないことを聞かれた時にどう切り返すかまでは教えられない。相手の反応とそれに対する返しなんて、無数にありますから。
保原:
開発にせよ、営業にせよ、人に依存してしまう部分はある、と。
志水:
それはあると思います。マニュアル通りにやればすべてが上手くいくなんてことはないですから。先輩の言葉を借りると、プロジェクトは生き物なので。
玉水:
だから、マニュアルにできるのは基礎の基礎だけですよね。その人次第なところが多い分、守破離の「守」はちゃんと作ってあげないと。
志水:
あ、言われた(笑)。「守」を作ると言いましたが、僕たちもまだ「守」の段階なんですよね。いきなりオリジナリティーを出すのではなく、まずは社長たちが作ってくれたものを守りたいなと思ってます。
保原:
社長といえば、畠山さんが社長になってから、本当にいろいろなことが大きく変わりましたよね。
玉水:
ほんと、今が、最高におもしろいタイミングですよね。
志水:
会社がなんでもできる環境を整えてくれているから、ちゃんと発信さえすれば、自分次第でどれだけでも成長できる。
玉水:
いわば、レールが敷かれた状態。あとは走るだけ、みたいな。
保原:
たしかに、これ以上なにが必要なのかなって考えても、自分の気持ち以外になにもないですね。わたしも走り出さなくちゃ!(笑)
そろそろ最後の締めに入ろうかなと思うのですが、会社をこんなふうにしたいという想いをお聞かせいただければと。
志水:
そういう話も、玉水さんとはガンガンしちゃってるんですよね。なんか恥ずかしいな(笑)。
玉水:
過去200回以上は確実にしてますね(笑)。
各論になってしまうのですが、営業と開発現場がほんとうに協力し合える組織ができたらいいなと。
志水:
まさにユートピアだよね、すばらしい。
玉水;
今の時点では、志水さんとなんでも話せるし、隠し事もないから心配はしてないんですが。組織が大きくなっても、それこそドラマで描かれているような対立や確執が一切ない状態を作れたらいいなと。
志水:
別の話になるのですが、僕は、社長がどんどん生まれるといいなと思っているんです。独立して社長になってほしいというのではなく、経営的な視点や挑戦心を持ったリーダーをたくさん育てられる仕組みがあるといいなって。PMよりも一個高い視座を持った人を増やすというイメージですね。
玉水:
それはいいですね。社内ベンチャーをやる人も増えたりして、おもしろそうです。
保原:
これは…なんだか話が尽きないような気がしてきました(笑)。続きが気になる方は、ぜひ、「話を聞きに行きたい」ボタンからご連絡いただければと思います!
志水さん、玉水さん、今日はありがとうございました!
▲最後にカッコいいVer.の写真も撮らせていただきました!(笑顔が多いので、かなりのレアショットです)