【People of aiESG】予期せぬキャリアの先に辿り着いたサステナビリティの世界|Business Solution 部 坂井稜介
株式会社aiESGは、2022年に設立された九州大学発のスタートアップです。
「幸せが連鎖し、しわ寄せのない社会を。」というビジョンを掲げ、最先端AI技術と確かな研究実績をもとに、世界初の製品・サービスレベルでの包括的なESG分析を通して、お客様の多様なESG評価の課題に寄り添い、最適なご提案を行っています。
今回の記事では、Business Solution部で活躍中の坂井さんをご紹介します!
坂井 稜介 Ryosuke Sakai
新卒で国内大手製薬会社に入社。国内営業部門からサステナビリティ部門に異動し、人権・環境活動の全社推進および国際規制の対応など幅広い業務に従事。国連グローバルコンパク
トネットワークジャパンにて人権教育分科会の幹事としても活動中。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー取得。2024年12月にaiESG入社、Business Solution部に所属。
学生時代から旅行が趣味で、これまでに約40か国を旅してきた坂井さん。高校を卒業した春に「Bonjour(ボンジュール)」と「Merci(メルシー)」だけを頼りに一人でパリ旅行へ行き、そこからバックパッカー人生が始まったそうです!高校受験で学んだ英語はほとんど通じず、特に田舎の方では大変だったとお話ししてくださいました(^^)
ちなみにもう一度行きたい国はギリシャだそう。ミコノス島で泊まったお部屋はなぜかカップルルームだったり、周りのレストランはカップルやファミリーで賑わっていたりと、19歳の夏に一人で旅をした坂井少年は少し寂しかったとのこと…(笑)
「家族とリベンジしたい!」と熱く語ってくださいました(^^)/
目次
予期せぬキャリアの先で辿り着いたサステナビリティの世界
知識ゼロからのスタート
軸足をサステナビリティへ
視野になかったスタートアップへの転職
部署での役割~営業活動で意識していること~
aiESGの魅力~イメージはスタートアップと大手の間~
自分の意見を持った個性豊かなメンバーが集まるチーム
マネージャーに聞いてみた!「坂井さんってどんな人?」
予期せぬキャリアの先で辿り着いたサステナビリティの世界
大学ではフランス語を学んでおり、大学3年の秋から4年の夏までベルギーに交換留学をしていました。そのため帰国時には、多くの企業が採用活動を終えていた状況でした。海外留学生が集まる合同説明会に紛れ込んで就職活動をしていたところ、縁があり大手製薬会社に新卒で入社をしました。
ちょっとした裏話ですが、留学中に某ファクトリーオートメーションの総合メーカーの方と出会い、人事の方を紹介いただける予定だったのですが、帰国時には採用が終わっており、その会社には入社できませんでした。なので、私のファーストキャリアは想定とは少し違ったものだったんです。
自分にはスキルがなく、営業しかできないと思っておりいろいろな企業様に面接をしていただきました。製薬会社の一次面接の際に、「MR(医薬品情報提供者≒営業)って何ですか?」と聞いてしまったのですが、優しく教えてくださり、懐の深い会社でした。
製薬会社に入社した後、半年間は国家資格の勉強に専念し、資格取得後はMRとして東京に配属され、大学病院を走り回っていました。ありがたいことに、東京女子医大学病院様や慶應義塾大学病院様など、6年間で大きな病院をいくつも訪問させていただきました。その後、「他のことにチャレンジしたい」という思いや「社内のいろんな方と話してみたい」という思いが募り、EHS部門(工場の環境や安全を管理する部門)への異動に手を挙げました。
しかし、異動したタイミグで予期せぬ部門解体があり、EHSがサステナビリティ部門に統合され、結果的に予定していたものとは異なる業務を担当することになりました。
このように、予期せぬ出来事が重なって、2020年頃にサステナビリティの世界に足を踏み入れました。
知識ゼロからのスタート
サステナビリティ部門に異動した後、部長からビジネスと人権の仕組みをゼロからつくるというミッションが与えられました。
私のバックグラウンドにサステナビリティやESGといったものはないので、知識を習得するために、前職の会社が参画していた「国連グローバルコンパクトネットワークジャパン(GCNJ)」で学ぶ機会を得て、当時の幹事にお声がけいただき、人権分科会の幹事としても活動するようになりました。この活動は4年経った現在も続けています。また、英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナーの資格も前職時代に取得しました。その時にご指導いただいたおかげで、今の私があると思っております。
今後、aiESGでも勉強会を実施する予定で、知識ゼロからスタートした私でも勉強会を開けるまでになったので、私と同じくサステナビリティやESGのバックグラウンドがない方でも、意欲さえあれば知識習得は難しくありません。
軸足をサステナビリティへ
幼少期を振り返ると、帰省のたびに祖母から「世の中のためにならんとアカンで」と言われ続け、このマインドは自然と自分の中に刷り込まれていました。新卒で製薬会社を選んだのも、自分の中に祖母の言葉が強く残っていたことがひとつのきっかけでもあったと感じています。
前職でサステナビリティ推進に携わる中で、多くの企業がこの分野に課題を抱えていることに気づき、「自分に何かできることはないか」と考えるようになりました。そんな時、関さん(aiESG 最高経営責任者)のお話を聞き、aiESGであればサステナビリティ推進に課題を抱える企業を解決に導き、社会をより良い方向に変えられるのではないかと強く感じました。
視野になかったスタートアップへの転職
aiESGのことを知ったのは転職エージェントがきっかけです。aiESGのほかに大手コンサル企業をいくつか紹介いただきましたが、一番面白そうだと思ったのがaiESGでした。特に、所属メンバーが個性豊かな点に惹かれました。馬奈木さん(aiESG 代表/九州大学主幹教授)をはじめ、アカデミアのバックグラウンドを持つ30代のメンバーがボードに名を連ね、従業員にはアカデミア出身者と、私のようにビジネスの世界で経験を積んできた人たちが共に働いている環境です。
前職では、アカデミアのバックグラウンドをお持ちの医療従事者の方がお客様でしたので、一緒に働いた際のイメージはしやすかったです。アカデミアとビジネスをつなぐ意味で、自分のバリューを活かせるのではないかと思いました。
正直に申し上げると、スタートアップへの転職は視野に入れていなかったのですが、エージェントの方に「自分のキャリアにないものを埋めていくイメージでキャリア設計をしたほうがいい」とアドバイスいただき、スタートアップで一から何かを作り上げる経験を積むことに意義を感じ、aiESGに入社を決めました。
部署での役割~営業活動で意識していること~
現在の私の役割は、営業活動だけでなく、営業組織の構築や戦略立案にも携わっています。入社当時は今よりも体制が整っていなかったため、ターゲットリストの作成なども担当しました。今年の夏からは、新規プロダクトの開発にも携わっています。
メイン業務である営業活動では、「今、お客様がどのような状況なのか」を特に意識してヒアリングしています。ESGに対する企業のスタンスや目標、それに対する部署の構成、部署がどのくらいの裁量権を持っているのかなど、細かく伺います。私もサステナビリティ推進の仕事を経験しているので、前提となる情報にはしっかりと耳を傾け、お客様に寄り添った提案を心がけています。
aiESGの魅力~イメージはスタートアップと大手の間~
aiESGの魅力は、自由度が高く意思決定が速い点、そして「The スタートアップ」というよりはワークライフバランスを重視しながら働ける環境があることだと感じています。私の中では、aiESGはスタートアップと大手の間くらいのイメージですね。社会課題の解決とビジネスの橋渡しが学術的にできる珍しい会社だと感じています。
また、aiESGはアカデミア発のスタートアップなので、通常のスタートアップ企業よりも大規模な仕事を経験できます。官公庁の方や、投資家の方など普段なかなかお会いできないような方々にも会っていただける機会が多いと感じています。
一方で、スタートアップは大手と比較すると、良くも悪くもまだ何もない環境です。制度やプロセスなど、全員でゼロから作り上げている段階なので、まだまだ伸びしろがあると感じています。
自分の意見を持った個性豊かなメンバーが集まるチーム
現在のBusiness Solution部は、一人ひとりの個性が光り、和気あいあいとした雰囲気があります。全員が自分の意見や考えをしっかりと持ち、それを臆することなく発言できるチームです。
提案営業やサステナビリティのバックグラウンドがある方はもちろん歓迎ですが、一番はスタートアップでかつフルリモートの職場なので、自ら目標を考えて自律的に動ける方に来ていただけるとうれしいです。明確な指示があり、指示通りに動くことを期待している方には不向きです。言葉と行動を高い次元で発信できるように日々努力の毎日です。
先ほどもお伝えしたように、私たちはスタートアップでゼロから作り上げる経験を積んでいる最中です。実際に私も組織構築や戦略立案、プロダクト開発にも携わらせてもらっています。お客様からも「色々挑戦できていいね」と言っていただくことが何度かありました。学術研究も豊富で、素晴らしい技術の種もたくさんあります。あとは、どうビジネスとつなげるか。
新しいことへの挑戦に熱意のある方、ぜひaiESGにジョインしていただけると嬉しいです。
マネージャーに聞いてみた!「坂井さんってどんな人?」
Business Solution部 マネージャー 向井さん
坂井さんを一言で表すと「無茶振りでも何とかしてくれる人」ですね!大手からの転職ということで、仕組みが弱い中でも自走できる方かと警戒していた(笑)のですが、すぐに杞憂だとわかりました。
気づいた時には仕組みづくりの多くをお願いすることになりましたし、また商談においては業界知識と企業側で働いていた経験から解像度の高い商談が会社としてできるようになりました。