取締役就任インタビュー|宮脇 隆さん - 1,400の宿泊施設・2万人のホテリエと向き合って見えた、ホテル業界の根本課題からどのように業界進化を切り拓くのか
こんにちは。Andwell人事の風間です。
いつもAndwellのWantedlyストーリーを見ていただき、ありがとうございます。
このたび、執行役員・ホテリエキャリア事業責任者を務めてきた宮脇 隆さんが、
2026年5月20日付で取締役に就任しました。
プレスリリースでもお伝えしている通り、Andwellは累計1,400施設・登録ホテリエ20,000名超の支援ノウハウを基盤に、新たに採用代行(RPO)事業をスタートし、HR領域を軸に本部機能領域全般へと支援を広げていきます。
前回のメンバー紹介では、ネットワークSE・SaaS事業責任者を経てAndwellにジョインした経緯を聞きました。
今回はその続編として、現場で2年以上ホテリエと向き合ってきた宮脇さんが、
「いま業界の課題をどう見ているのか」、そして「取締役としてこれから何に挑んでいきたいのか」を聞いてきました。
ー 改めて、取締役就任おめでとうございます!
ありがとうございます!
ー 創業当初からAndwellでご活躍をされてきて、『メンバー→事業責任者→取締役』とステップアップしているかと思います。宮脇さんはなんでも器用にこなしている印象がありますが、そもそもメンバーだった頃に自身における課題はありましたか?
前職まで、僕のキャリアは相手が「企業」のtoBサービスだったんです。だから求職者の方と向き合ってキャリアアドバイスをするのは、人生で初めての経験でした。
相手が「人」になった時、ビジネスライクな付き合いではなく、本当に人間味が必要になる。でも最初は、どうしてもビジネス的に考えてしまう癖が強かったんです。「あなたのキャリアなら、こちらの方がいい」と、客観的に正しいと思っていることを伝えてしまっていました。
でも、いくら正しかろうが、その人に響くかどうかは別なんですよね。
ただ正しさを伝えるだけではなくて、信頼関係を築くことがすごく必要になる。
自分なりの成功パターンを見つけるまでに、半年くらいかかりました。
今でこそ、自信をもってベストな選択が何かを伝えられるようにはなったが、当時は電話するだけで緊張するぐらいには、手探りだらけでした。
ー 創業当初はゼロベースから現場を作り上げていたかと思いますが、その経験が事業責任者、取締役となった際に活きていることはありますか?
当たり前ですが、当初は「ホテル業界とはこういうもの」「CAはこうあるべき」といった決め事が、まったくのゼロベースだったんです。やっていたことは、正直、いちメンバーと変わらない動きでした。
でも、それは自分にとって必要なことで、一歩引いた立場で「見る」のではなく、
現場で求職者の方と対等に接する立場でしか気づけないことが、たくさんありました。
当初は「どうすれば役に立てるのか」を手探りで見つけ出すような日々でしたが、1000人近くの求職者様の生の声を聞くことができ、業界が抱える課題、どのような思いを持った人が働いているのかなど、本当の意味で市場を理解することが出来ました。
そのうえで、いま自分たちが取り組むべきことや、新しいメンバーがどのように向き合っていくべきなのかを定められていると思います。
2年近く現場でというのは正直想定外ではありましたが…笑
その分だけ実体験としてお客様に、そして社内のメンバーに伝えられることは増えたと思っています。
ー 前回は重崎さん(代表)との出会いを伺いましたが、改めて、Andwellへの参画を決めた一番の理由はありますか?
一番は結局、「自分が一番成長できると思える環境かどうか」でした。
これまでやってきたことを、本当にゼロベースでやりきれる環境に身を投じたい。そう思っていたタイミングでのお話だったので、まずその「環境」に一番惹かれていました。
またホテル・宿泊業界というのも、自身がこれまで携わってきたIT業界と対極的な環境でのチャレンジというのも、惹かれた大きな理由の一つです。
ー いざ一緒にやってみよう、と確信したポイントはどこだったんですか?
重崎さんの、いい意味での「任せる」スタンスですね。
自分で決めるところは決めて、任せるところは任せる。そのバランスがすごくいい。
また考え方の根本も似ていて、ただ「すごいサービスを作ればいい」という起点ではなく、
この業界で本当に価値ある存在となるために、一番一次情報に触れられる事業から始める、という発想。自分たち本位ではなく、地に足を付けた進め方なんです。こういった点も含め「これからどういう思いでこの会社をやっていくのか」を聞く中で、新たなチャレンジの場としてベストと思えたことがなによりです。
ー プレスリリースでも、ホテルが「不動産・投資商品」として扱われ、ヒトへの投資が後回しになりがちだという構造課題に触れました。現場でホテリエと向き合ってきた宮脇さんの実感として、その課題はどう見えていますか?
日々ホテリエの方々と向き合っていると、リリースで触れた構造的な課題は、現場で働く一人ひとりの悩みとして、非常にリアルに立ち上がってきます。
ホテル業界で働く方々は、本当にサービスや接遇が好きで、お客様と向き合うことに誇りを持っています。その熱量にはいつも尊敬を感じていますが、本来であれば「お客様にどう向き合うか」に集中したいはずなのに、キャリアの見えづらさや職場環境といった要素が大きくなり、離れることを考える方も少なくありません。サービスへの想いがある人ほど、「この仕事を続けたいのに、続けられる環境が整っていない」と悩んでいる。そこに、業界の大きな課題があると感じています。
また、採用を行うホテル側の課題も感じます。本当は、そのホテルならではの働く魅力や、現場の温度感があるにもかかわらず、それが求職者に十分に届いていないケースが多いんです。求職者から見ると、どうしても「有名ブランドかどうか」「給与や福利厚生」といった分かりやすい情報で比較されやすく、ホテル側も履歴書上の表面的な情報で判断せざるを得ない。
ただ、ホテル業界全体が盛り上がっているのは素晴らしいことです。ただ、ハード面(施設)の成長スピードが非常に速いからこそ、今後は、そこでお客様に一番近い存在である「人」や「組織」への投資が、より一層重要なフェーズに入っていると感じます。
結局、最後にお客様の記憶に残る「体験」をつくるのは人です。
勢いだけで箱ばかり増やして価格を上げるのではなく、「人が長く働ける環境か」に向き合っていくことが、これからのホテル業界にとって大きな伸び代だと思っています。
だからこそ、私たちが間に入る意味があると考えています。
求職者の方が大切にしている価値観と、ホテル側の本質的な魅力を丁寧に引き合わせ、「この人だからこそ、このホテルで長く価値を発揮できる」という出会いを増やしていく。
現場のキャリアアドバイザーとして向き合い続けることは、業界をより良く進化させるために不可欠なプロセスであり、表面的な情報だけでは絶対に分からない、私たちの使命だと思っています。
ー 「経営陣の一員になる」という今回の変化を、どう受け止めていますか?
もともと”経営陣として”、というつもりで働いてはいたので、自分の中では今回の就任で働き方や考え方が大きく変わるかというと、そうは思っていません。
「自己の成長」だけでは済まされない。ちゃんと会社が成長しなければ困るメンバーがいる。その人たちに対する責任感を、改めて自分の中の責任として置き換えていかなければいけない思いを、改めて持ちました。
ー 最後に。今後はマーケティングやレベニューマネジメントなど本部機能の支援領域へも拡大していきます。これからジョインする仲間には、どんなマインドを求めますか?
CAやRAといった職種・役割に視点を閉じてほしくない、というのは強くあります。
私たちが向き合っているホテル業界の課題は、採用だけで解決できるものではありません。マーケティングやレベニューマネジメント、本部機能、現場のオペレーションまで含めて、いろいろな課題が複雑につながっていて、決まった正解がある市場ではないと思っています。
だからこそ、ひとつのサービスをつくれば一気に世界が変わる、というよりも、現場の声を聞き、業界の課題を理解し、求職者や企業との地道な関係性の中から、少しずつ解決の糸口を見つけていく。一見すると泥臭いことの積み重ねですが、その小さな課題解決が、結果として業界全体の大きな課題解決につながっていく。そのリアルさにワクワクできる人と、一緒に働きたいと思っています。
そのうえで、特に求めたいのは「自走力」です。最初から完璧である必要はありません。走る方向が少し間違っていても、不器用でもいい。まずは自分で考えて、自分で前に進めること。そして、必要なときには周りを頼れる人がいいですね。
とにかく走り続けるためのサポートは全力でしますし、必要であれば引っ張り上げることもします。ただ、大前提として「自分で思考して、自分で動く」という姿勢は持っていてほしいです。
前回お話しした「おもしろいシゴトを、全力でつくる」という言葉にも通じますが、ホテル業界の課題は一筋縄ではいきません。その難しさも含めて面白がりながら、柔軟に、泥臭く、挑み続けられる方と一緒に働きたいと思っています。
少しでもご興味をお持ちいただけたら、是非一度カジュアルにお話ししましょう!