【前編】大手広告業界からスタートアップのNineCraftへ入社を決めた訳/クラフトディレクター 岡田 | Interview
今回は、NineCraftでクラフトディレクターを務める岡田さんにインタビューを実施しました。これまでの大手広告代理店で広告・映像をメインにした経歴から、心機一転、スタートアップのNineCra...
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今回は、NineCraftでクラフトディレクターを務める岡田さんにインタビューを実施しました。これまでの大手広告代理店で広告・映像をメインにした経歴から、心機一転、スタートアップのNineCraftに入社した理由について、詳しくお話を伺いました。
ー まず、岡田さんのこれまでのご経歴と、現在の役職について教えていただけますでしょうか。
岡田: 岡田と申します。役職はクラフトディレクターです。これまで3社経験し、その経歴は、ずっとテレビCM制作会社や映像業界で仕事をしてきました。最初はテレビCM制作会社から始まり、企画から納品まで携わっていました。その後、Web動画の会社、具体的にはWeb広告代理店で、動画を中心にSNSをハックしながら、どんな表現が良いかを考えたり、前職ではマーケティング部署でデータを見ながらテレビCMを作るなど、様々な角度から映像制作に取り組んできました。
------Head of Craft Director 岡田 将孝
岡田:何社か転職するうちに個人での仕事も増えてきたので、「これ独立いけんな」と感じ 実は当初、独立を考えていました。一方で、代理店にずっと務める中で、やはり売上のためだけに制作物やクリエイティブを作るということにずっと違和感があったんです。本当はそうじゃないんだよな、と思っていても「売れるからやろう」とか、「お客様の意向に重きを置きすぎず、まずはクリエイティブを作ろう」 といったやり方ですね。あとは、お客様自身がそこまで明確な意志を持てていないままご依頼されることが結構多かったんです。この予算内でやってくれれば大丈夫、というお客様が多くて。「数字さえ上がればいい」「その商品が売れさえすればいい」という考え方ですね。
そうすると“誰の意志も乗っていないクリエイティブが出てきてしまう”んですよね。売上は上がるのかもしれませんが、「これって本当にお客様、ブランド、我々にとって意味があるんだっけ?」とすごく思うことがありました。
頑張ってクリエイティブを出しても、そもそもお客様に「どうしたいか」という気持ちが出来上がっていないので、どうにもならない、ということもありました。
そんな思いからもっと会社やブランドに近くで思いを聞きながらクリエイティブを生み出せるような環境に身を移そうと、まさに前職は取引先が中小企業をメインとする代理店に転職をしたんです。
ありがたいことに企業の代表の方とも直接お話しできる機会もたくさんありましたが、それでも多くの方からは「売上が伸びれば...」という考えの方が多く、結局誰も幸せにならないものができてしまうことも多々ありました。
また、代理店における「ブランディング」も、私のイメージとは少し違いました。
代理店におけるブランディングはどちらかというと「社会が〇〇なものを求めているから、この商品を〇〇なブランディングでいきましょう」という、外側からの考え方なんですよね。
そもそもなんでこの商品ができたのか、というブランド自身の内面から来る本質的なものが一番重要なのでは?と個人的に感じ始めたことがきっかけです。
だからこそ、お客様自身がもっとブランドに目を向けて意志固めができるようなサポートなど、自分で新しい仕事のやり方を見つけられるかな、といろいろ構想を練っていましたね。
岡田: そんな思いから独立しようとしていたそのタイミングで、YOUTRUSTに登録し始めてすぐに社長の鄭さんに会いまして。初めて会った時、最初はNineCraftの説明を聞けるのかなと思ったら、「岡田さん、何やりたいんですか?」と聞かれたんです。笑
でもその時、ずっと心の中で思っていた「今までの僕の仕事の中で、ここはちょっと変だと思ってて」とか、「売上のためだけにクリエイティブ作りたくないなと思ってて」といった違和感の話をしたら、社長が全く同じことを考えていたんです。
「僕も一緒なんです」と言ってくれて。
社交辞令かなと思ったら、(売上だけを追求せず、本質的なブランドの事業成長のための構造化した)資料もばっちりあって。その資料の全てがすっごく納得できたんです。ああ、これはすごい良い人に会ったな、と思って。
話を聞いていくうちに、「この船に乗ってみたいな」という気持ちになりました。
独立を考えるにあたって、他のいくつかの会社さんの話も聞きましたが、やっぱり「代理店」という括りで行くと、考え方や思想の根底の部分で大きくは変わらないなという諦めもありました。もちろん、デザインが強かったりクリエイティブを頑張っている会社もありましたが。
でも、NineCraftの「お客様が求めていることを否定してでも、お客様の会社のブランドのことを考える」という視点がすごく強かったのが、いいなと思ったんです。
しかも、お客様を否定してでも、『そうじゃないです、こっちです』と言っていて、「それでビジネスになるんだ!」というのを改めて思いました。
岡田: 「一番に向き合う相手は“ブランド”です」という考え方ですね。
代理店時代のこれまで僕が向き合う相手は「ブランドを持っているお客様」という感じだったんですが、NineCraftでは「いやいや、お客様はお客様、ブランドはブランドです」という考え方なんです。ブランドのためだったらお客様と議論もするし。そもそも僕らは売上だけを追ってません。」と。
現場の考え方として、そういう考え方でやっているというのをすごく感じましたし、単純に売上が上がればいいという話ではなく、ブランドが成長することが全てなんです。
それがすごくシンプルだけど、そういう理念でやれるところ、そして実際に数年前からやれていて、実際にお客様と強い絆でブランドを成長させている実績もあるところがすごいなと思いました。
これまでモヤモヤしていた経験を通して、本当に僕がやりたかったことを仕事にしたときこうなるよね、というのがNineCraftにはあったという感じです。これがビジネスになるとしたら、こういう形になるんだな、というのが、常に社長が考えていたことだった。そこが重なった、という感覚ですね。
岡田:たしかにこんなに綺麗な話はないだろ!と思って「怪しいかも..」と思ったんです笑
ただ、社長の突破力だけでなく、副社長やCFOなど、他のボードメンバーがファイナンスや実現可能性の部分をしっかりサポートして、かつ事業成長のエビデンスを見させてもらい、すごくバランスの取れた会社だと実感し払拭されました。
だからこそ、怪しさに反動して「めっちゃいい会社だ!」と思いましたね。
次回、岡田さんが語るクラフトディレクターのリアルな働き方、そして面白さと難しさ、など今のNineCraftを職種目線で語っていただきます!