技術者の“次”をお探しの皆さん。NTTデータで「デジタルテクノロジーディレクター」として活躍しませんか?
2018年4月、NTTデータに新たな部署が誕生しました。お客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する専門部隊「デジタルテクノロジ推進室」です。デジタルテクノロジ推進室には、技術的なバックグラウンドを持つスペシャリスト「デジタルテクノロジーディレクター」が200名以上所属し、各事業部の要請に応じて開発リソースを提供。お客さまのDXを強力に推進しています。
<システム技術本部 デジタルテクノロジ推進室の役割>
デジタルテクノロジに特化したスペシャリスト「デジタルテクノロジーディレクター」は、事業部の要請に応じて多様なDXプロジェクトに参加。技術的知見を駆使しお客さまが抱えているさまざまな課題解決に挑みます。
<デジタルテクノロジ推進室が提供するサービス領域>
(1)デジタル化コンサルティングサービスの提供
(2)既存IT資産を活用したデジタル対応技術の提供
・デジタルを実現するための技術群(AI、IoT、ブロックチェーン等)
・デジタル時代に対応した最新の開発手法・環境(Agile、DevOps等)
・現行IT資産調査と次世代システムグランドデザインをするコンサルティング技法
・既存資産とデジタルを統合するための技術(マイクロサービス、データ民主化等)
・IT基盤のクラウド対応(仮想化、コンテナ化等)
(3)デジタル化のCoE(Center of Excellence)機能の提供
そこで今回は、事業部や外部の開発パートナー、そしてお客さまとの接点を担い、技術力によってビジネスの革新に貢献するデジタルテクノロジーディレクターの魅力について、ふたりのエンジニア出身者に話を聞きました。
<プロフィール>
デジタルテクノロジーディレクターソリューショングループ
デジタルテクノロジーディレクター(課長代理)
木村達也
1982年生まれ。2006年独立系SIerに入社。SEとしてSCMシステムや経営管理システムのアプリケーション開発に携わる。2013年外資系ソフトウェアベンダーに転職。データベースコンサルタントとしてDB設計、DBA支援に従事。2019年NTTデータに入社し、性能問題を解決するプロフェッショナルサービス「まかせいのう」チームに所属。性能問題の解決に加え、前職で培ったデータベースの知識を活かし、データベースマイグレーションサービスにも活躍の場を広げている。
デジタルテクノロジーディレクター推進グループ
デジタルテクノロジーディレクター(主任)
川村愛莉
1988年生まれ。2013年大学院を修了しNTTデータに入社。性能問題の解決にあたる「まかせいのう」チームに配属され、システムの要件定義・設計・構築・試験業務を通じて性能問題解決スキルを培う。その後OSSコミッタやコントリビュータ複数所属するHadoopチームに移り、大規模分散処理基盤「Apache Hadoop」「Apache Spark」システムの開発に従事。データ活用スキルを身に付ける。現在はアーキテクトとして、AWSなどクラウドサービスを活用した情報システムの要件定義や設計業務に携わっている。
ふたりが最先端かつ大規模なシステムに携わるデジタルテクノロジーディレクターになった理由
——NTTデータに入社した経緯を聞かせてください
木村 独立系SIerのSE、外資系ソフトウェアベンダーのデータベースコンサルタントを経て、2019年にNTTデータに転職しました。NTTデータを選んだのは、多様なデータプラットフォームに携われる環境があり、社会的影響力のある大きなプロジェクトを経験できると考えたから。しかもNTTデータには、PostgreSQLやApache Hadoop、Apache Sparkの開発に関与されているコミッタやコントリビュータが何人も所属しています。業界でも指折りの技術者の皆さんと一緒に働けたらきっと刺激的な毎日が送れるだろうと思ったのも転職した理由のひとつです。
川村 私は2013年に新卒でNTTデータに入社しました。NTTデータに入りたいと思ったのは、学生時代に情報技術について研究する傍ら、ウェブサイト制作のアルバイトを通じてサーバサイド開発の面白さ、魅力に気づいたことがきっかけです。せっかく就職するのですから、技術者として成長できる環境に身を置きたくて、優秀な技術者がたくさん在籍しているNTTデータを選びました。
——入社するにあたって不安だったことはありましたか?
木村 NTTデータは日本有数のSIerですから、そもそも入社できるのかわかりません。仮に入れたとしても、すぐに会社が求める成果が出せるのか、また職場のカルチャーに馴染めるのかといった不安は感じましたね。
川村 私も不安だらけでした。優秀な技術者がたくさん集まっている組織で経験を積めるのは魅力的なのですが、自分が実際にその輪の中に入って技術を高め、実力を発揮できるかどうかはまた別の話。とくにはじめて社会に出るわけですから「ここで一人前の技術者になれるのだろうか」と考えたことはありました。
——その不安は払拭されましたか?
木村 どの案件もチームで対応するのが基本なので、データベース以外の部分でわからないことがあったとしても、手助けしてくれる仲間が必ずいます。チーム内の連携も緊密ですからひとりで抱え込む必要がありません。ですから入社前に感じていた不安は比較的早く払拭できた気がします。
川村 木村さんがいうように、デジタルテクノロジ推進室に限らず、NTTデータのエンジニアリング部門にはメンバー同士が支え合うカルチャーがあります。リアルなコミュニケーションに加え、Slack上での気軽なコミュニケーションもすごく盛んです。そういう意味ではとても心強いですし、なによりとても仕事がしやすい環境です。入社前に想像していたような不安を感じる場面はほとんどありませんでした。
専門性に加えスピードと柔軟性が求められるデジタルテクノロジーディレクターの仕事
——デジタルテクノロジーディレクターとして、どんな仕事に携わっていますか?
木村 いま私は商用システムのスピードやパフォーマンスにまつわる問題を専門的に解決する「まかせいのう」というチームで、突発的なトラブルの火消し役をはじめ、アセスメント調査、性能試験の計画と実施、パラメーターのチューニングなどに携わっています。前職とは違って案件の落とし所が「製品の導入」ではなく「課題解決」に変わったことで、システムの全体像を俯瞰して考えるようになり、データベース技術以外の知識を持つことや、別の分野のプロとのつながりの大切さを意識するようになりました。
川村 私は、いま木村さんがいらっしゃるまかせいのうチームから、HadoopやSparkによるシステム開発を経て、現在はAWSなどクラウドサービスによるシステムを構想・設計するアーキテクトを務めています。ひとりの開発者からデジタルテクノロジーディレクターになって感じるのは、仕事のアプローチは変わっても「システムを最適な状態で作り上げるにどうしたらいいか」を考え抜く点では同じだということ。デジタルテクノロジーディレクターには自らの技術を高めることに加えて、他のスペシャリストとの連携やビジネス全般を理解することが求められます。当初は不安でいっぱいでしたが、ここへきて業界動向や財務諸表を読み解く面白さや、多様な方々とコミュニケーションを深める楽しさを知りました。いまは充実した気持ちで仕事に取り組んでいます。
——デジタルテクノロジ推進室はどんなカルチャーの組織だと思いますか?
木村 入社前は「重厚長大」で「社会を支えるSIer」というイメージが強かったので、厳格に規定された業務プロセスから少しでも外れると叱られたり、報告書などの提出書類も多かったりするのだろうなと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。そもそも大企業にありがちな年功序列でもないですし、凝り固まった考えや手法に固執することもありません。むしろ上司からは「さまざまなノウハウや視点を組織に取り入れてきたいから、木村さんが思うところを自由に発言したり行動したりしてほしい」といわれるくらい柔軟性に富んでします。そういう意味でも転職者にとっても働きやすいカルチャーだと思いますね。
川村 デジタルテクノロジ推進室で扱う案件は、必ずしも勝ちパターンが見えているものばかりではありませんし、スピード感も質も重視されます。木村さんもいうように、かっちりとしたドキュメントを作り、型どおりのフォーマルなコミュニケーションに時間を費やすことはできません。クイックな対応、フランクなコミュニケーションを通じて、PDCAを何度も重ねて質を高めるという意味では、お堅い大企業というよりも、ITベンチャーに似た雰囲気なのかもしれません。
木村 そうですね。NTTデータをかしこまった、堅苦しいカルチャーだと思って入社すると、たぶんいい意味で裏切られるでしょうね(笑)
川村 同感です(笑)。デジタルテクノロジーディレクターは、ひとり1人が小さく小分けにされた仕事を淡々とこなすというより、それぞれが大きな裁量を与えられ、自分なりの考えを持って仕事に取り組んでいます。そういう意味でも大企業でありながら、ITベンチャーの雰囲気を持った組織といえるかもしれないですね。
先行きを見通すことが困難な時代。だからこそ見通す力と最先端の技術力が求められる
——どんなときに仕事の面白さや醍醐味を感じますか?
木村 事業部から依頼される案件はバラエティに富んでいます。その期待にどう応えるかはデジタルテクノロジーディレクターの力量次第。担当するデジタルテクノロジーディレクターがどれだけ、知識や経験、技術力を持ち、幅広い人脈を持っているかによって、アウトプットのスピードもクオリティも変わります。ですから、お客さまが欲していらっしゃる成果をいち早く出せたときに、やりがいを感じますね。
川村 いまはビジネスも技術も進化のスピードが速く、先行きを見通しづらい時代です。ビジネスを熟知しているお客さま自身でさえ、システムに必要な要件に迷われることも珍しくありません。こうした難しい状況を対話や調査を通じて少しずつ解きほぐし、拡張性と保守性、機能性にも優れたシステムを提供するのが私たちデジタルテクノロジーディレクターの使命。簡単ではないだけに、思い通りの成果を出せたときには大きな達成感があります。
——今後の目標を聞かせてください
川村 いままで以上にお客さまのビジネス視点に立って、潜在的な課題をあぶり出し、その真を突くような効果的な提案ができるようになりたいと思っています。仕事を通して、自分と関わっているメンバー全員が楽しく成長できるような環境を作れたらうれしいですね。
木村 デジタルテクノロジ推進室には、多様な能力を持ったメンバーがいます。しかしそれぞれが自分の専門性に閉じていては力を発揮することはできません。今後は個別の案件で成果を出すのはもちろん、勉強会を主催するなどしてチーム全体のケイパビリティを底上げするような取り組みにもチャレンジしたいと思っています。
——デジタルテクノロジ推進室に必要な人材とは?
川村 信念や技術的なバックグランドを立脚点に、お客さまに納得感のある提案ができる人材が求められているように感じます。とりわけこれまでの開発経験を活かしてさらなる成長を目指している方、自分の経験や能力を幅広いビジネス領域で展開してみたいという意欲を持っている方にとって、デジタルテクノロジ推進室はチャンスの多い職場です。
木村 私も同感です。チームに不可欠なメンバーとして認められるためには「これが自分の専門」といえるような足場があってしかるべきです。もちろん知識や能力は発展途上でも構いません。私は最新技術のキャッチアップやお客さまの課題に向き合うことに喜びを感じられる方と一緒に働けたらうれしいですね。
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NTTデータはいま、ITサービスベンダーランキングにおいて世界5位以内に入るという大きな目標を掲げ、お客さまのDXを積極的に推進しています。NTTデータは、技術者として培った経験を発展させたいと願う方に、多様な成長機会を提供しています。
「デジタルテクノロジーディレクター」は、株式会社NTTデータの登録商標です。