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【兵庫支店紹介】「サッカーも仕事も本気でやる」──Sports Entertainment兵庫支店が拓くデュアルキャリアの可能性
兵庫県の西神中央に新しく開設されたSports Entertainment株式会社(以下、スポエン)兵庫支店。ここでは、サッカー選手が午前中に練習し、午後からはダイレクトマーケティング業務に携わるという新しい働き方が実践されています。
支店を率いるのは、数々の業務立ち上げに関わった経験を持つリーダー、染谷さん。彼が掲げる「スポーツを本気で続けながら、社会人としてのスキルも身につける」というビジョンのもと、選手たちは日々練習と業務に励んでいます。
本記事では、染谷さんが考える兵庫支店開設の狙いと、そこで働くサッカー選手たちの声をお届けします。岡崎慎司選手が主導するクラブ「バサラ兵庫」に所属しながら仕事も充実させるデュアルキャリアのリアルとは──。新しい挑戦に踏み出した支店の物語を追います。
支店を取りまとめる染谷さん、そして兵庫支店に在籍中のサッカー選手5名(落合さん、毛利さん、安岡さん、永田さん、藤光さん)にお話を伺いました!
▲上段左から、毛利 隼、安岡 佳毅、落合 真一朗
下段左から、藤光 翔、染谷 俊介、永田 亮輔
染谷 俊介 (兵庫支店 リーダー)
前職のコールセンターで管理職を務め、今回の兵庫支店立ち上げを任された29歳。サッカー選手たちの働きやすい環境づくりに奔走する日々を送る。
落合 真一朗(22歳/サッカー歴:小学3年生から)
海外クラブへの挑戦を視野に、現在はバサラ兵庫で実績を積み重ねる。午後の業務でも向上心を忘れず、ドイツ行きを目指して日々邁進している。
毛利 隼(22歳/サッカー歴:幼少期から)
新卒でサッカーとオフィスワークの両立に挑戦。将来の社会人キャリアを見据え、丁寧な言葉遣いやビジネスマナーの習得にも積極的に取り組んでいる。
安岡 佳毅 (22歳/サッカー歴:小学3年生から)
車好きとしてのこだわりを原動力に、サッカーの舞台でもプロを目指す。稼ぐ力を磨くため兵庫支店の業務にコミットしながら、競技力の向上にも情熱を注いでいる。
永田 亮輔 (22歳/サッカー歴:小学5年生から)
弟の海外挑戦を刺激に、さらなる飛躍を期す若き逸材。時間管理とメンタルトレーニングを徹底し、サッカーと社会人キャリアを同時に高めるべく日々努力を続ける。
藤光 翔(25歳/サッカー歴:年中から)
選手歴20年以上のベテランとして、チームを支えながら自らの成長も追求。ダイレクトマーケティング業務で培うコミュニケーション力をピッチ上にも還元し、若手選手を牽引する存在となっている。
兵庫支店を立ち上げた理由──「サッカーと仕事、両方本気でやれる環境を作りたかった」
ーーまず、兵庫支店を立ち上げた経緯を教えていただけますか?
染谷:もともと私は前職でコールセンターの管理職を経験していたのですが、スポエン代表の中川や、元日本代表の岡崎慎司選手らが取り組む「バサラ兵庫」をサポートするうえで、選手たちが競技と仕事を両立できる環境を作りたいと考えるようになりました。
これまでスポーツ界では、プロ契約を得られない期間の生活費やキャリア形成が大きな課題でした。それならば「午前中にサッカーの練習、午後からはオフィスで働く」という形を支店として整えれば、アスリートたちは経済的な不安を少しでも減らしつつ、スキルアップもできるのではないかと。
2月1日に私が入社し、2月3日にはすぐに業務準備を始めました。とはいえ最初の2週間ほどは大阪本社で研修や業務を覚えながら、選手たちの現状をリサーチし、どう運営していくかを模索したんです。そして2月17日からここ西神中央のオフィスに本格的に入り、3月からはサッカー選手5名との運営をスタートしました。
ーー兵庫支店の業務内容は、具体的にどんなものなのでしょう?
染谷:現在はアウトバウンド業務をメインにしています。いわゆる“電話で直接顧客へアプローチ”を行い、成果につなげるマーケティングの手法ですね。大阪本社と連携しつつ、クライアントから与えられた案件をこちらのメンバーで担当しています。
これからは少しずつ席数も増やしていきたいので、そのためには成果を出すことが大事。スポエンという企業としてのミッションは「スポーツと社会をつなぎ、アスリートが安心して競技に打ち込める環境を作る」ことですが、もちろん事業として利益も出さなければいけない。そのバランスを取るのが私の役目だと感じています。
サッカー選手たちに聞く、デュアルキャリアの本音
ここからは実際に兵庫支店で働くサッカー選手たちにも加わっていただき、座談会形式でお話を伺いました。午前の練習と午後の仕事、二足のわらじをどう感じているのか、それぞれのリアルな声をお届けします!
ーーまず、皆さんがバサラ兵庫に加入し、さらにスポエンで働くことになった経緯を教えてください。
落合:僕はドイツの下部リーグで挑戦する予定だったんですが、ビザの関係もあってすぐには行けなくなったんです。そこでチームのオーナーに「半年間無駄にするのはもったいないから、うちでプレーすれば?」と誘われたのがきっかけですね。実際に参加してみたら「仕事もしながらサッカーを頑張れる環境がある」と聞き、兵庫支店での業務に挑戦させてもらうことになりました。
毛利:僕は実家が神戸なんです。朝に練習に行って、そのまま午後に仕事をする生活は正直きつい部分もあるんですが、両親もサポートしてくれているのはありがたいですね。最初は「本当に両立できるのかな?」と思いましたが、実際にやってみると想像以上に充実感があって、今は「生きてるな!」って思える毎日です。
ーー両立するなかで、得られた成長や発見はありますか?
安岡:僕は車が好きで、お金を稼いでカスタムしたいというシンプルなモチベーションがあります(笑)。でも、オフィスワークで接客の言葉遣いやコミュニケーションを学んだら、サッカー面でも先輩や監督とのやりとりがスムーズになった気がしていて。最初は「サッカー一本でいきたい」と思ってたけど、仕事を通じて自分の人間的な成長につながる面が大きいと感じますね。
永田:僕は時間管理の意識がすごく変わりました。朝早起きして練習に出て、昼からは電話対応をするので、体力を温存しつつ業務に集中する必要があるんです。学生の頃みたいにダラダラ過ごす余裕はないから、どうすれば限られた時間で自分のコンディションを高められるかを常に考えるようになりました。
弟が海外でサッカーをやっていて、いつか僕も一緒に海外を目指したい。でもそのためにはメンタルも体力も、社会人としてのスキルも必要。両立してみると大変な反面、成長を実感できるのが面白いですね。
ーーダイレクトマーケティング業務で大変な点や逆にやりがいを感じる瞬間は?
藤光:顔の見えない相手に電話をかけるので、声のトーンや言葉の選び方がすごく大事なんですよ。最初は慣れなくて、クレーム対応で落ち込む日もありました。でも、みんなと「今日は何件取れた?」と競い合いながらやっていると、いつの間にか達成感も出てきて。僕はサッカーが長いぶん、若手と会話するのが得意だと思ってたんですけど、電話応対はまた違う視点が必要だと痛感しました。
それでも少しずつ成功体験が積み上がると、それをサッカーにもフィードバックできるんじゃないかと思うんです。自分の考えを正確に伝える、相手を思いやる、といった姿勢はピッチ上でも重要ですからね。
落合:みんなで目標件数を設定して、それを達成したときは本当にやりがいを感じますよね。サッカーだとゴールを決める瞬間が快感ですが、仕事でいう「件数達成」はある種のゴール。それをチーム全員で共有できるので、練習後でも「もうひと踏ん張りしよう」という気持ちになります。
リーダーが考える運営方針と「働きやすい環境」──若い選手を支える工夫
ーー染谷さん、若い選手たちをまとめていくうえで意識していることはありますか?
染谷:前職でも人を率いた経験はありますが、平均年齢22歳ほどの彼らはサッカーも仕事も全力なので、「今どんな行動が必要か」を細かく共有し合い、結果が出たら全員で褒め合う雰囲気づくりを意識しています。
私のモットーは「楽しくしながら成果を出そう」です。両立は想像以上に大変ですが、ポジティブに挑んでしっかり数字を残せれば自信につながりますし、落ち込むメンバーが出たらフォローするのも欠かせません。サッカーチームの団結力をそのまま仕事にも活かすことで、目標達成へのモチベーションや成長のチャンスが自然と生まれていると感じます。
ーー兵庫支店として、サッカー選手ならではの働き方に対して工夫していることは?
染谷:まずは「午前中の練習に支障が出ないような勤務形態」を前提にしています。選手のコンディションを確認しながら、痛みが出ている日は休みを取れるように配慮したり、オフィスでの座り作業が続いて体を固めすぎないようにストレッチ時間を設けたり。こうした細かいところは私自身が率先して気にかけています。
あとは、試合の日程に合わせてシフトを調整しやすくするなど、選手目線でのフレキシブルな運用を心がけていますね。ビジネスとしては厳しさもありますが、スポーツを諦めないために働き方を工夫するのは、スポエンだからこそできる取り組みだと思います。
「同時進行で夢を追う」新しい選択肢を作りたい
ーー今後の拡大や、兵庫支店をどのように発展させていきたいですか?
染谷:今は選手5名+私という小規模体制ですが、席数を増やし一般の方にも広く門戸を開けたいと考えています。弊社でノウハウを学びながら競技を続けられれば、「プロ契約がなくても次の道がある」と感じてもらい、アスリートの不安を少しでも減らせるはずです。
さらに拠点を拡大することで私自身もキャリアアップを図りながら、ここをモデルケースとして各地でアスリートを支える仕組みを広げたいですね。サッカー選手はもちろん、社会人リーグやアマチュア競技を続けたい人に「この環境なら両立できる」と思ってもらえれば嬉しい。
もちろん業務の質を高め、成果を上げるのは必須ですが、何よりも「スポーツを本気で続けていいんだ」と感じられる空気づくりが重要だと思います。そこに私たち自身の応援姿勢を示すことが欠かせず、デュアルキャリア成功のカギになると信じています。
ーーサッカーや他のスポーツを続けながら、社会人としても成長したいと考える方へのメッセージをお願いします。
染谷:まずは「両立は難しい」と思い込まずに、一度扉を叩いてみてほしいですね。働くことで経済的・精神的な安定を得られると、逆にスポーツへ打ち込む集中力が高まることも多いんです。実際、この兵庫支店のメンバーは午前の練習が終わっても「仕事でゴールを目指すぞ」とスイッチを切り替えて頑張っています。
デュアルキャリアは、一度しかない競技人生と、これから先の社会人生活を同時進行で走らせる選択肢。「いつかプロになれなかったら」「将来どうしよう」という不安をプラスのエネルギーに変えることができます。少しでも気になった方は、ぜひスポエン兵庫支店の扉をノックしてみてください。一緒に、サッカーも仕事も全力でやりきる人生を作りましょう。